平成20年度 科学研究費補助金公募要領等説明会 平成20年9月 山形大学研究プロジェクト戦略室 マネージング・プロフェッサー 山﨑 淳一郎 目 次 Ⅰ.科学研究費補助金(科研費)制度 Ⅱ.21年度公募要領等の主な変更点 Ⅲ.研究計画調書の作成ポイント Ⅳ.応募書類作成上の留意点 2 Ⅰ.科学研究費補助金(科研費)制度 3 科 学 研 究 費 補 助 金 の 意 義 ① ◇ 「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を対象とする競争的資金。 ◇ 人文・社会科学から自然科学まですべての研究分野をカバー。 ◇ 審査は、延べ6,000人に及ぶ研究者が実施(ピア・レビュー)。 →科学研究費補助金の支援対象となる研究活動は、ピア・レビュー によって、研究者個人(またはグループ)の自由な発想に基づく 課題設定・計画が独創性・先駆性を有すると認められたもの 1)研究者の基本的、根源的な活動を支援。計画調書の作成等を 通じて若手研究者の育成にも寄与。 2)科学研究費補助金は、「学術研究」と「ピア・レビュー」への国民の 信頼の上に成立。 ※国民の貴重な税金が原資。 4 資料:文部科学省作成 科 学 研 究 費 補 助 金 の 意 義 ② ◇ 予算規模は1,932億円(平成20年度) 政府全体の科学技術関係経費(3.5兆円)の約5% 政府の競争的資金(4,770億円)の約40% ◇ 新規応募10万件に対し、採択は2.4万件(採択率24%) ◇ 年5万件を越える研究に補助金を交付 →科研費は「知識基盤社会」において大きな存在! 5 資料:文部科学省作成 公的研究資金の分類 イ 研 究 内 容 ・ 研 究 者 ・ 研 究 組 織 等 ニ シ ア テ ィ ブ 政府による主導 【mission-oriented research】 研究者の自由な発想 【学術研究 (curiosity-driven research)】 めあ 設ら 定か じ 政府主導の国家プロ ジェクトの実施(約2兆円) 大学共同利用機関、大学附 置研究所などにおける特定 目的の研究の推進 【 競 争公 的募 研・ 究審 資査 金 】 各省がそれぞれ定める 目的のための公募型 研究の実施 研 自究 由者 の 科学研究費補助金 による研究の推進 基盤的経費 による研究の推進 (矢印は、研究が拡大・発展していく一般的なプロセスを示す。) 6 資料:文部科学省作成 未来の技術革新の芽を育む科研費 研究課題 「有機化合物の光電解の研究」 (昭和41年度~ 本多健一 (東京大学名誉教授) 各個研究) 電気分解に光をあてることによる新しい反応の創出 「励起状態の電極反応に関する研究」(昭和48年度~ 奨励研究(A)) 藤嶋昭 (東京大学名誉教授) 半導体酸化チタンへの光照射効果の解明 「農林水畜産食品の微量香味成分に関する化学的研究」 (昭和44年度~ 一般研究(A)) 食品の成分間反応で生成される香気物質等を解明 藤巻正生 赤崎勇 (名古屋大学特別教授) 水の光分解電極反応の発見と環境浄化と しての光触媒への展開 ・セルフクリーニング機能をもつガラス・タイル ・病院の抗菌タイル などに実用化 市場拡大予測: 2010年 2,000億円以上 省エネ効果:2010年 原油換算42万kl/年 (出典:科学技術白書(平成18年版)) 「機能性食品」という新しい分野の創出 生活習慣病や老人病などの病態に対応した 機能を有する食品 (成分:β‐カロチン、 γ‐アミノ酪酸(GABA) など) 市場規模:2000年 約2,300億円 (東京大学・お茶の水女子大学名誉教授) 「高性能GaN系青色LEDの試作研究」 研究成果、経済効果・社会的インパクト (出典:拡大する特定保健用食品(㈱東京商工リサーチ作成)) (昭和62年度~ 試験研究) 青色LEDの試作に成功 青色LEDの実用化 1997~2005年までの 経済波及効果(付加価値ベース): 約3,500億円 約3.2万人程度の雇用を新規創出 (出典:科学技術白書(平成19年版) ) (最近の例) 筑波大学 山海教授「ロボットスーツHAL」、京都大学 山中教授「iPS細胞」 等 資料:文部科学省作成 科学研究費補助金の予算額の推移 平成20年度 1,932億円 (対前年度19億円増) 億円 2,000 1,800 1,600 1,400 平成8年度 1,018億円 (1,000億円突破) 1,200 1,000 平成元年度 526億円 (500億円突破) 800 600 400 昭和47年度 100億円 (100億円突破) 200 0 S40 S42 S44 S46 S48 S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H元 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19H20 8 資料:文部科学省作成 科学研究費補助金の拡充と改革 革新的な学術研究を支援する科学研究費補助金の拡充 平成21年度要求額 : 217,176百万円 (平成20年度予算額 : 193,200百万円) 対前年度240億円増 ○科学技術基本計画 (閣議決定) “競争的資金の拡充” “間接経費30%の早期実現” “若手研究者支援” ○経済財政改革の基本方針2008(閣議決定) “革新的技術を持続的に生み出す環境の整備” “革新的技術のシーズを生み育てる研究資金供給” “挑戦的かつ高い目標設定の基礎研究への投資” 科 ◎革新的な学術研究の推進 (+94億円) 研 費 ◎ 若手研究者の自立及び研究の多様性確保 (+61億円) の ・若手研究(S)の学年進行(+7億円) ・若手研究(B・スタートアップ)の採択率の向上 (+8億円) ・多様な学術研究を支える基盤研究(C)の充実(+46億円) ○教育振興基本計画(閣議決定) “科学研究費補助金等の競争的資金の拡充” “科学研究費補助金の間接経費30%の早期実現” ○長期戦略指針イノベーション25 (閣議決定) “若手研究者の自立支援” “ハイリスク研究の推進” “競争的資金の拡充” “間接経費30%の早期実現” ○平成21年度の科学技術に関する予算等の 資源配分の方針(総合科学技術会議) “多様な基礎研究を推進する競争的資金の拡充” “一定比率の「大挑戦研究枠」を新規に設定” 拡 充 ・未措置の研究種目への間接経費30%の措置 (うち13億円は再掲:「萌芽研究」分) ◎ 審査・評価体制の充実(+1億円) と ○研究費の有効活用 ○科研費の弾力的使用 ◎ 間接経費30%措置の実現(+97億円) ◎ 審査・交付業務の日本学術振興会への更なる移管 改 ・補助金の不正使用の防止 ・研究活動の不正行為の防止 ・研究費配分における無駄の排除 ・挑戦的研究の支援を強化する「萌芽研究」の見直し・拡充 (+41億円) ・新たな領域を開拓する「新学術領域研究」の拡充(+53億円) 革 ◎ 不正使用防止策の推進 ・経理管理・監査実施状況報告書の応募要件化 ・機関管理の体制強化 ・ルールの周知徹底 等 ◎ 電子システム化の推進 ◎ 年度間繰越の活用促進 9 資料:文部科学省作成 〔平成21年度概算要求のポイント〕 -多様で革新的な学術研究の推進- ○成長力強化には、その源泉となる革新的な学術研究を支援する科学研究費補助金の拡充が不可欠 【挑戦的研究の強化や新たな領域の開拓による革新的な学術研究の推進】 (大挑戦研究枠) 94億円増 ① 目標設定の高い挑戦的な研究への支援を強化。 -「萌芽研究」の見直し・拡充(41億円増) ・評価方法を抜本的に見直し(研究計画の斬新性・チャレンジ性を特に重視) 10月初めに改正評価ルール公表 ・間接経費30%の新規措置(13億円)及び採択率向上(28億円) (約7%→約15%) 倍増 ② 異分野連携などにより新たな領域の開拓を促進し、学術研究にブレークスルーをもたらす。 -「新学術領域研究」(平成20年度に既存種目からの転換により新設)の拡充(53億円増) ・新規採択件数の増(研究領域提案型:15領域→30領域、研究課題提案型:80件→160件)倍増 ・年次進行分(5-2)については、全額振替 *新学術領域研究 ・既存種目(「特定領域研究」+「学術創成研究費」)→転換・統合 ・研究領域提案型(新領域の形成支援)と研究課題提案型(新領域の挑戦的課題を支援)を設置 【間接経費30%措置の早期実現】 未措置分97億円増(うち13億円は「萌芽研究」分で再掲) ○ 未措置の研究種目(残り4種目)に間接経費を新たに計上し、間接経費30%措置を実現。 ○ 間接経費は、研究環境の向上及び不正防止のための資金管理体制強化に重要。 ○ 基盤的経費(国立大学運営費交付金、私学助成)が抑制される中、メリハリの効いた大学支援とし て、間接経費の措置が機能。 *間接経費が未措置の研究種目 研究種目 研究費規模 500万円以下 未措置の間接経費 × 萌芽研究 13億円 × 特定領域研究 約500~1,000万円 69億円 × 特別研究促進費 約500~1,000万円 1億円 × 特別研究員奨励費 年間150万円以下 14億円 97億円 10 資料:文部科学省作成資料をもとに加筆 科学研究費補助金 研究種目一覧 研 究 種 目 等 研 究 種 目 の 目 (平成21年度公募) 的 ・ 内 容 科学研究費 特別推進研究 ※ 国際的に高い評価を得ている研究であって、格段に優れた研究成果をもたらす可能性のある研究 (期間3~5年、1課題5億円程度を目安とするが、制限は設けない) 特定領域研究 我が国の学術研究分野の水準向上・強化につながる研究領域、地球規模での取り組みが必要な研究領域、社会 的要請の特に強い研究領域を特定して機動的かつ効果的に研究の推進を図る (期間3~6年、単年度当たりの目安1領域 新学術領域研究 2千万円~6億円程度) (研究領域提案型) 研究者又は研究者グループにより提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域につ いて、共同研究や研究人材の育成等の取組を通じて発展させる (期間5年、単年度当たりの目安1領域 1千万円~3億円程度) (研究課題提案型) 確実な研究成果が見込めるとは限らないものの、当該研究課題が進展することにより、学術研究のブレークス ルーをもたらす可能性のある、革新的・挑戦的な研究(期間3年、単年度当たり1千万円程度) 基盤研究 ※ (S) 1人又は比較的少人数の研究者が行う独創的・先駆的な研究 (期間5年、1課題 5,000万円以上2億円程度まで) (A)(B)(C) 1人又は複数の研究者が共同で行う独創的・先駆的な研究(期間3~5年) (応募総額によりA・B・Cに区分) 挑戦的萌芽研究 ※ ※ 2,000万円以上 5,000万円以下 500万円以上 2,000万円以下 (C) 500万円以下 独創的な発想に基づく、挑戦的で高い目標設定を掲げた芽生え期の研究 (期間1~3年、1課題 若手研究 (A) (B) 500万円以下) (S)42歳以下の研究者が一人で行う研究(期間5年、概ね3,000万円以上1億円程度まで) (A)(B) 39歳以下の研究者が一人で行う研究 (期間2~4年、応募総額によりA・Bに区分) (A)500万円以上3,000万円以下 (B) 500万円以下 (スタートアップ)研究機関に採用されたばかりの研究者が一人で行う研究(期間2年、年間150万円以下) 奨励研究 ※ 教育・研究機関の職員、企業の職員又はこれら以外の者で科学研究を行っている者が1人で行う研究 (期間1年、1課題 特別研究促進費 100万円以下) 緊急かつ重要な研究課題の助成、研究助成に関する実験的試行 研究成果公開促進費 学術図書 ※ データベース 個人又は研究者グループ等が、学術研究の成果を公開するために刊行する学術図書の助成 ※ 個人又は研究者グループ等が作成するデータベースで、学術情報システム等を通じ、公開利用を目的とするも のの助成 特別研究員奨励費 学術創成研究費 ※ ※ 日本学術振興会の特別研究員(外国人特別研究員を含む。)が行う研究の助成 (期間3年以内) 科学研究費補助金等による研究のうち特に優れた研究分野に着目し、当該分野の研究を推進する上で特に重要 な研究課題を選定し、創造性豊かな学術研究の一層の推進を図る (推薦制 期間5年) ※印の研究種目の審査は、日本学術振興会が行っています。 注)このほか、「研究成果公開促進費」の中に研究成果公開発表(B・C)や学術定期刊行物の応募区分があります。 11 科学研究費補助金の研究種目 (平成21年度) 国際的に評価の高い研究の推進 特別推進研究 3~5年 制限なし (5億円程度) *国際的に高い評価を得ている研究 注1:※印を付した研究種目の審査 は文部科学省が担当。 注2:青字の研究種目には間接経費 が未措置。 注3:赤字の研究種目には間接経費 を平成20年度より措置。 新学術領域研究※ 異分野連携等による新領 域形成や挑戦的研究など の推進 学術創成研究費 【新規募集停止】 〔研究領域提案型〕 5年 研 究 費 の 規 模 / 研 究 の 発 展 5年 年間7,000万円 程度 年間1,000万~3億円程度 若手研究(S) 5年 概ね3,000万円 ~1億円程度 原則5年 若手研究(A) 2~4年 基盤研究(S) *独創的・先駆的研究の格段の発展 500~3,000万円 ~500万円 年間150万円以内 特別研究員奨励費 3年以内 〔領域〕 3~6年 年間2,000万~6億 円 【新規募集停止】 〔研究課題提案型〕 3年 (評価により2年延長) 〔公募〕 1~2年 400万円程度 年間1,000万円程度 若手研究(スタートアップ) 2年 特定領域研究※ 5,000万~2億円程度 若手研究(B) 2~4年 共同研究等による新領域 形成や領域の格段の進展 基盤研究(A)・(B)・(C) 3~5年 (A) 2,000~5,000万円 (B) 500~2,000万円 (C) ~500万円 *研究者個人の独創的・先駆的研究 年間150万円以内 従来の分科・細目区分を超 える新興・融合分野の研究 特別研究促進費※ 挑戦的萌芽研究 1~3年 *実験的試行、緊急研究 ~500万円 *挑戦的で高い目標設定を掲げ た芽生え期の研究 新領域の形成、挑戦的研究 若手研究者の自立支援 研究者の自由な発想に基づく研究の多様性の確保 研 究 種 目 の 趣 旨 資料:文部科学省作成 第1種・第2種・第3種科研費 *応募・審査業務 公募要領の作成主体、応募書類の提出先 *交付業務 交付内定・決定通知を行う主体、交付申請書・各種手続書類等の提出先 研究種目 第 1 種 科 研 費 第 2 種 科 研 費 第 3 種 科 研 費 特定領域研究 新学術領域研究 特別研究促進費 研究成果促進費 研究成果公開発表B・C 応募・審査 交付 文部科学省 特別推進研究 若手研究A・B 日本学術振興会 基盤研究 挑戦的萌芽研究 若手研究S・スタートアップ 奨励研究 研究成果公開促進費 学術定期刊行物、学術図書、 データベース 特別研究員奨励費 学術創成研究費 文部科学省 日本学術振興会 13 応募件数と採択件数の推移 平成19年9月 件数 131,600 140,000 109,100 120,000 98,700 100,000 60,000 85,200 69,600 80,000 99,400 85,300 57,400 62,900 36,500 56,400 44,900 40,000 52,200 20,000 17,200 16,500 23,100 21,000 0 12,000 S62 H4 H9 H14 23,200 24,200 応募件数(新規+継続) 応募件数(新規) 採択件数(新規+継続) 採択件数(新規) H19 14 資料:文部科学省作成 「科学研究費」の新規採択率の推移(H6~H19) % 27.6 28.0 採択率 27.0 27.0 26.0 26.1 25.0 24.0 23.8 23.0 22.7 22.0 22.5 22.2 21.8 21.0 21.6 22.2 21.6 21.5 21.4 21.1 20.0 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 年度 15 資料:文部科学省作成 科学研究費補助金に関するルール 科研費のルールには、「応募ルール」、「評価ルール」、「使用ルール」の3つがある。 ①応募ルール 科研費への応募・申請に関するルール。「公募要領」の内容。 応募資格 <研究者要件> ①研究機関に、研究活動を職務に含む者として所属する者 ②研究機関の研究活動に実際に従事 <研究機関要件> 補助金が交付された場合、 ①研究活動を当該研究機関の活動として行わせること。 ②機関として補助金の管理を行うこと。 ②評価ルール 事前評価(審査)、中間評価、事後評価・研究進捗評価に関するルール ◇ピア・レビューの具体的方法について定めたルール ◇「科学研究費補助金における審査及び評価に関する規程」等の内容 ◇研究期間が長期の課題→「研究進捗評価」、「事後評価」も ③使用ルール 交付された科研費の使用に関するルール <研究者使用ルール>交付決定時の「補助条件」の内容 ◇研究者による科研費の使い方に関するルール。 <研究機関使用ルール> ◇交付内定時の「科学研究費補助金の使用について各研究機関が行うべき事務等」の内容 16 ◇研究機関が科研費の管理等を行うことに関するルール。 第1種・第2種・第3種科研費と応募・評価・使用ルール 第 1 種 科 研 費 第 2 種 科 研 費 第 2 種 科 研 費 応募ルール 評価ルール 使用ルール 文部科学省 文部科学省 *公募要領 *科学研究費補助金にお ける評価に関する規程 *「新学術領域研究」の 審査要綱 文部科学省 *研究者向け補助条件 *研究機関向け 科学研究費補助金の使用 について各研究機関が行 うべき事務等 日本学術振興会 日本学術振興会 日本学術振興会 *公募要領 *科学研究費補助金(基盤 研究等)における審査及 び評価に関する規程 *研究者向け補助条件 *研究機関向け 科学研究費補助金の使用 について各研究機関が行 うべき事務等 17 自己評価報告書の提出 特別推進研究、特定領域研究の計画研究、新学術領域研究(研究領域提案型)の 計画研究、基盤研究、若手研究S・A・B、学術創成研究費のうち、研究期間が4年 以上の研究課題で平成20年度が研究期間の3年目にあたる研究課題(研究進捗 評価を受ける研究課題を除く)の研究代表者は、自己点検による中間評価を実施し、 自己評価報告書を提出しなければならない。 *補助条件の6(文科省、日本学術振興会とも) *提出期限 平成21年5月31日まで *所定の様式 2ページ以内、10ポイント、色文字・図表等使用不可 記載内容 1.研究計画の概要 2.研究の進捗状況 3.現在までの達成度 4.今後の研究の推進方策 5.代表的な研究成果(研究代表者、研究分担者、連携研究者には下線) 〔雑誌論文〕(計○件) 〔学会発表〕(計○件) 〔図 書〕(計○件) 〔産業財産権〕 ○出願状況(計○件) ○取得状況(計○件) 〔そ の 他〕 18 科学研究費補助金の審査方法 基盤研究、若手研究等 ピア・レビュー ※ 審査委員の選任 ●日本学術振興会 学術システム研究 センターのPO等が 中心に作業を行い、 審査委員候補者を 各分科細目毎に選 出し、科学研究費 審査委員選考会で 決定 第1段審査 (書面審査) ●284の専門分野に第 1段審査委員を配置 (約4,100人) ●1研究課題について、 6人又は3人の第1段 審査委員が個別に書 面審査 ●「第1段審査の基準」 に基づき5段階評価 → 評点及びコメント を記入 第2段審査 (合議審査) 交付内定、決定 ●12~22人程度の第2段 審査委員で構成する専門 分野委員会(35委員会) において合議審査 (約900人) ●第1段審査委員の付した 評点等を基に採択課題を 調整・決定 ●POが司会進行 ○評価ルール(「科学研究費補助金(基盤研究等)における審査及び評価に関する規程」)に基づく審査 ※ピア・レビュー : 専門分野の近い研究者による審査 資料:文部科学省作成 平成19年度科学研究費補助金 配分状況(研究分野別) 平成19年度科学研究費補助金(新規採択+継続分)のうち、「奨励研究」、「研究成果公開促進費」及び 「特別研究員奨励費」を除く研究種目について分類したものである。 なお、科学研究費補助金の配分については、分野ごとの応募件数・応募金額に応じて、採択件数・配分 額を算出する方式をとっている。 研究分野別の配分額(直接経費) 研究分野別の採択件数 薬学系 2.0% 990件 脳・神経科学系 3.6% 1,773件 生物科学系 11.0% 5,420件 その他 2.1% 1,062件 人文科学系 7.8% 3,831件 その他 2.1% 1,062件 歯科疾患関係 3.9% 1, 928件 生物系 44.1% 21,812件 成人病・感染症・ その他疾患関係 16.4% 8,100件 理工系 34.0% 16,817件 がん・エイズ等 難治疾患関係 7.3% 3,601件 資料:文部科学省作成 社会科学系 11.9% 5,903件 人文・社会系 19.7% 9,734件 採択件数合計 49,425件 数物科学系 5.0% 2,448件 環境・自然災害・ エネルギー科学系 3.1% 1,544件 地球・宇宙科学系 3.3% 1,608件 物質・材料科学系 9.8% 4,827件 情報・電気電子 工学系 6.4% 3,167件 構造・機能工学系 6.5% 3,223件 生物科学系 16.7% 255億円 薬学系 1.7% 26億円 脳・神経科学系 4.3% 66億円 歯科疾患関係 2.6% 40億円 その他 1.6% 24億円 人文科学系 4.7% 72億円 その他 1.6% 24億円 生物系 45.7% 698億円 社会科学系 7.0% 106億円 数物科学系 5.6% 86億円 人文・社会系 11.6% 178億円 環境・自然災害・ エネルギー科学系 3.8% 58億円 地球・宇宙科学系 5.0% 76億円 配分額合計 1,528億円 理工系 41.1% 628億円 成人病・感染症・ その他疾患関係 12.6% 192億円 物質・材料科学系 14.0% 214億円 がん・エイズ等 難治疾患関係 7.8% 120億円 情報・電気電子 工学系 6.9% 105億円 構造・機能工学系 5.8% 89億円 ~間接経費の導入~ 間接経費とは 資料:文部科学省作成 科研費などの競争的資金を獲得した研究者の研究開発環境の改善や研究機関全体 の機能向上に活用するため、研究機関に交付される経費 研究機関の長が当該研究課題の遂行に関連して間接的に必要と判断した場合、研究機関 の長の裁量により執行することができる。 研究の遂行・成果のとりまとめに必要な経費 (直接経費) 研究環境の整備のために必要な経費 (間接経費) ■研究に協力する者の雇用(研究機関が雇 用する場合) ■研究費の機関管理に必要な専門の事務スタッフ の配置費用 ■研究実施場所の借上げ費用(借料・敷金・ ■研究棟などの施設整備のための費用(大型計算 機棟、図書館、学内共通設備の整備・維持・管理 費用) 礼金など) ■海外・国内での研究・会議参加費用 ■シンポジウムなどを開催するときの食事費用 (ビール、ワインなどのアルコール類は除く) ■研究成果発表のための学会誌投稿、HP開 設経費 など ■大学主催の研究成果発表・シンポジウムの開催 経費(科研費の成果を含む) ■その他(特許関連経費、雑役務費、通信運搬費、 光熱水費) 21 科学研究費補助金において当面講ずべき施策の方向性について 研究費部会「審議のまとめ(その2)」(1/3) 1 科研費等の学術研究助成の充実の方向性 (研究活動の裾野の拡大) 日常的な教育研究活動を支える基盤的経費と、優れた研究を優先的・重点的に助成するための競争的資金との 二本立て(デュアルサポートシステム)を強化するとともに、科研費においては、特に私立大学や地方国立大学の 応募が多い「基盤研究(B)、(C)」などの研究種目を中心として予算を拡充することにより、我が国の研究活動の 裾野を拡大し、研究の層を厚くすべきである。 2 研究分野の特性に応じた助成の在り方 (生命科学系3分野(がん、ゲノム、脳)への支援の在り方) <3分野の今後の支援策> 今後は、従来のように、領域型の研究種目において別枠で重点的に助成を行うのではなく、基本的には、他の分 野と同様の取扱いの中で、優れた研究課題や領域に対して助成を行っていくべきである。 したがって、3分野に関する「特定領域研究」終了後(平成22年度応募以降)は、…他の分野・領域と同様に、 「新学術領域研究」の趣旨・条件に沿った応募を受け付け、3分野の「特定領域研究」経費相当の予算は、基本的 に「新学術領域研究」へ移行することが適当と考える。…3分野の特性に鑑みた学術的発展を支援する視点も必 要であり、このような観点に立ち、支援のための新たな仕組みを検討すべきである。 3 研究費の「不合理な重複・過度の集中」をさけるための方策 (2)科研費と他の競争的資金等との重複等に関する考え方 科研費と他の競争的資金等との重複、エフォートの取扱い等については、e-Radの運用状況を踏まえ、引き続き 22 議論することとする。 科学研究費補助金において当面講ずべき施策の方向性について 研究費部会「審議のまとめ(その2)」(2/3) 4 科研費において当面講ずべき制度改善方策 (1)審査システムの国際性等の観点からの高度化 ①国内の外国人研究者等への配慮 我が国の研究機関に所属する外国人研究者等が応募する際の便宜を図るため、平成21年度の公募要領及び 研究計画調書等の英文版を作成し、科研費のホームページにおいて公表する。 ②外国人研究者の審査・評価への参画 国際的な視野を必要とする研究種目(「特別推進研究」など)において、学問分野の特性を踏まえつつ、審査意見 書作成者等として、外国の研究機関に所属する研究者の審査・評価への参画を求める方向で検討する。 (2)審査結果のフィードバックの在り方、審査結果の検証の在り方 ①審査結果のフィードバックの在り方 評価の際「問題がある」、「不十分 である」と判断した所見を書面審査 時に選択できるようフォーマット化 平成20年度から開始した「特定領域研究(公募研究)」における評定方法等の改善及びこれに基づく審査意見の 開示の状況を踏まえ、これを検証し、他の研究種目への適用を検討すべきである。 ②審査結果の検証の在り方 独立行政法人日本学術振興会が現在実施している審査結果・審査過程のレビュー・検証については、今後とも 適宜その仕組みを見直しつつ、適切な実施を図るべきである。 23 科学研究費補助金において当面講ずべき施策の方向性について 研究費部会「審議のまとめ(その2)」(3/3) (3)学術研究を行う機関の指定について 国・地方公共団体が設置する教育訓練機関及び病院を一律に対象から除外する取扱いを改め、指定基準にお ける他の項目により、学術研究機関の要件を満たすかどうかの実質的な審査を行っていくことが適当である。 (4)「若手研究(A・B)」における年齢制限の緩和 若手研究者に対する研究支援の強化。研究人材確保の観点から、「若手研究(A・B)」の年齢制限を現行の37 歳以下から2歳引き上げ、40歳未満(39歳以下)とすべきである。 (5)研究計画が予定より早期に完了した場合の応募の取扱い 当初の研究計画における到達目標を達成したため、研究種目を変えて更なる研究発展を目指す場合に限り、継 続研究課題を完了させ、研究期間を短縮した上で、新たな研究課題について応募することを認めるべきである。 (6)「特別研究促進費(年複数回応募の試行)」の見直しについて 「若手研究(スタートアップ)」に「特別研究促進費(年複数回応募)」の応募資格を加えて、一体的に応募・審査・ 交付業務を行うべきである。 (7)研究費の効率的な使用の促進 平成20年度の科研費より、研究者のより柔軟な研究推進を可能にするため、 ・合算使用の制限を緩和 ・費目間で自由に変更できる経費の割合を、研究費総額の30%以下から50%未満に引き下げ などの取組を実施している。今後とも、これらの有効活用を促進するなど、研究費の効率的かつ柔軟な使用の促 進を図るべきである。 24 合算使用制限の弾力化 補助目的にあった使用であれば他の経費との合算使用は可(次のケース)。 ① 補助事業に係る用途と他の用途とを合わせて1個の消耗品等を購入する場合に おいて、直接経費と他の経費との使用区分を明らかにした上で直接経費を使用 する場合 ・一つの契約で1個の消耗品等を購入するが、補助事業に用いる数量と他の用途に用いる数 量をあらかじめ分割する場合、科研費で使う数量分だけ直接経費を使用。 *1個…1ダース、1ケースなど一つのまとまった購入単位を含む。 ・ただし、使用する前に1,000㍑の試薬を科研費分300㍑とその他分700㍑に分けて使用する ことが必要。 ② 直接経費に他の経費(委託事業費、私立大学等経常費補助金、他の科学研究 費補助金及び間接経費など、当該経費の使途に制限のある経費を除く。)を加え て、補助事業に使用する場合(なお、設備等の購入経費として使用する場合には、 補助事業の遂行に支障が生じないよう、研究者が所属研究機関を変更する場合な どにおける当該設備等の取扱いを事前に決めておくこと。) □合算使用が可能な経費=使途に制限がない経費の例 ・研究機関の「自己収入」 ・渡しきりの「運営費交付金」 ・使途を限定しない「寄付金」 □合算使用ができない経費=使途に制限がある経費の例 ・委託事業費(異なる事業目的) ・私立大学等経常費補助金 ・他の科学研究費補助金 ・間接経費 25 Ⅱ. 21年度公募要領等の主な変更点 26 平成21年度公募要領改正のポイント 1.研究種目の移管 「特別推進研究」:日本学術振興会に移管 2. 研究種目名変更 「萌芽研究」→「挑戦的萌芽研究」 独創的な発想に 基づく、挑戦的で高い目標設定を掲げた芽生え期の研究を対象 3.応募受付の電子化の推進 「基盤研究C」、 「若手研究A・B」の応募受付を電子化、完全電子化 4.制度改善方策への対応 ①英語版公募要領の作成 9月19日公表 ②特別推進研究の審査の国際化への対応 審査意見作成者に海外の研究者を参画させる。 ③「若手研究A・B」年齢制限緩和 37歳以下→39歳以下 ④継続研究課題の研究期間短縮による新規応募の取扱い 研究が予想以上に進展し、継続研究課題の当初の到達目標を既に達成し、研究種目 を変えて更なる研究発展を目指す場合、新しい研究課題の応募は可。 ⑤研究 進捗評価結果を次の審査に生かす仕組みの導入 研究計画調書に「研究計画と研究進捗評価を受けた研究課題の関連性」を記載する 欄を新設 27 1.研究種目共通(1/2) 公募要領等 緑は研究支援 ユニット締切 1.研究者名簿への登録・変更 年度途中採用者、所属・職等が変更になった者は研究者名簿の登録・変更が必要。 e-Radの研究者情報登録 科研費研究者名簿更新 対象研究種目 8月30日~10月10日 第2回 10月21日 10月2日 全研究種目 10月11日~10月27日 第3回 11月5日 10月20日 新学術領域研究以外 10月28日~11月25日 第4回 12月3日 11月17日 新学術領域研究 2.研究分担者承諾書の確認要件の見直し 〔従来〕研究代表者が研究分担者から研究分担者承諾書を徴し、保管すること 〔改正〕研究機関が確認の上、応募手続を行うこと に変更 *研究代表者が応募書類の確定版を研究支援ユニットに発信する際、研究分担者承諾書を添えて 提出すること。 3.重複応募の制限 電子申請システムによる応募手続の段階で重複応募制限の確認を実施。 今回、新学術領域研究について現在審査中(11月上旬内定予定)のため、一部、継続課題と新規 課題の関係等で電子的に確認できないものがあるので、応募に当たり、公募要領(P7~8(文)P12 ~15(学))を十分に確認すること。 4.応募書類の提出期限 研究種目 文科省/学術振興会 応募書類提出(送信) 期限 研究支援ユニット 新学術領域研究以外 新学術領域研究 11月10日 16:30厳守 12月12日 16:30厳守 10月31日 厳守 12月5日 厳守 28 1.研究種目共通(2/2) 研究計画調書 1.研究分担者の研究経費の入力 電子申請システムにおける研究分担者の平成21年度研究経費欄の入力が必須化 入力しなければエラーメッセージが出るので注意すること 2.人権の保護及び法令等の遵守への対応欄の記述すべき事例を追加 研究機関内外の倫理委員会等における承認手続が必要となる調査・研究・実験なども対象。 該当ない場合は該当なしと記述すること。 〔公募要領別冊記入欄(抜粋)〕 注意喚起のため、例示を増やしたもの。例示以外で も該当すると思われるものは対策と措置を記述す ること。 29 2.基盤研究(1/2) 公募要領等 1.継続研究課題の研究期間短縮による新規応募の取扱い 原則=継続研究課題を辞退して新しい研究課題を応募することはダメ 次の要件を満たせば、新規応募は可 ①研究が予想以上に進展し、継続研究課題の当初の到達目標を既に達成 ②研究種目を変えて更なる研究発展を目指す ③事前に研究課題完了届及び理由書を提出→10月27日(月)(必着)締切 留意点 ○ 理由書の内容が、審査会で不適切とされた場合、審査の対象外となる ○ 継続研究課題の21年度以降の補助金交付は請求不可 2.英語版公募要領の公開 公募要領を英訳した英語版公募要領を作成、JSPSのホームページで公開 3.研究進捗評価結果を次の審査に活かす仕組みの導入 研究進捗評価を受けた研究課題の研究代表者が、特別推進研究、基盤研究、若手研究S・A・B に応募した場合、研究進捗評価結果を活用し、次の審査に活かす 研究進捗評価 *研究期間3年=3年目実施 *研究期間4年以上=最終年度の前年度実施 30 2.基盤研究(2/2) 研究計画調書 1.連携研究者の研究業績等の記入 研究計画調書上、連携研究者の研究業績等の記載が可 特別推進研究 研究者情報=必要に応じて連携研究者も作成可 基盤研究S 研究者調書=必要に応じて連携研究者も作成可 基盤研究A・B・C 研究業績欄=必要に応じて連携研究者も記入可 2.研究計画と研究進捗評価を受けた研究課題の関連性欄の新設 研究計画と研究進捗評価を受けた研究課題の関連性について記述 *どのような関係にあるのか *研究進捗評価を受けた研究を具体的にどのように発展させるのか 等 記述対象者:平成20年度研究進捗評価を受けた研究代表者 (例)特別推進研究 研究期間3年→3年目or研究期間4年→3年目 電子申請システム 1.応募の完全電子化 今回、新たに基盤研究C、若手研究A・Bの応募を完全電子化 基盤研究C、挑戦的萌芽研究、若手研究A・Bは、研究計画調書はモノクロ印刷により出力し、 審査に付される。カラー図表等を挿入することは可。ただし、モノクロ印刷されることを想定して 挿入すること。(特別推進研究、基盤研究(S・A・B)、若手研究(S)はカラー印刷出力 で審査に付される) 31 3.挑戦的萌芽研究(1/2) 公募要領等 1.研究種目の変更 萌芽研究→挑戦的萌芽研究 独創的な発想に基づく、挑戦的で高い目標設定を掲げた芽生え期の研究を対象 2.継続研究課題の研究期間短縮による新規応募の取扱い<再掲> 原則=継続研究課題を辞退して新しい研究課題を応募することはダメ 次の要件を満たせば、新規応募は可 ①研究が予想以上に進展し、継続研究課題の当初の到達目標を既に達成 ②研究種目を変えて更なる研究発展を目指す ③事前に研究課題完了届及び理由書を提出→10月27日(月)(必着)締切 留意点 ○ 理由書の内容が、審査会で不適切とされた場合、審査の対象外となる ○ 継続研究課題の21年度以降の補助金交付は請求不可 3.英語版公募要領の公開<再掲> 公募要領を英訳した英語版公募要領を作成、JSPSのホームページで公開 32 3.挑戦的萌芽研究(2/2) 研究計画調書 1.研究の斬新性・チャレンジ性欄の新設 応募研究課題がどのような点で斬新なアイデアやチャレンジ性を有しているか等を記述 電子申請システム 1.応募の完全電子化<再掲> 今回、新たに基盤研究C、若手研究A・Bの応募を完全電子化 基盤研究C、挑戦的萌芽研究、若手研究A・Bは、研究計画調書はモノクロ印刷により出力し、 審査に付される。カラー図表等を挿入することは可。ただし、モノクロ印刷されることを想定して 挿入すること。(特別推進研究、基盤研究(S・A・B)、若手研究(S)はカラー印刷出力 で審査に付される) 33 4.若手研究(1/2) 公募要領等 1.若手研究A・Bの年齢制限を緩和 37歳以下→39歳以下 2.継続研究課題の研究期間短縮による新規応募の取扱い<再掲> 原則=継続研究課題を辞退して新しい研究課題を応募することはダメ 次の要件を満たせば、新規応募は可 ①研究が予想以上に進展し、継続研究課題の当初の到達目標を既に達成 ②研究種目を変えて更なる研究発展を目指す ③事前に研究課題完了届及び理由書を提出→10月27日(月)(必着)締切 留意点 ○ 理由書の内容が、審査会で不適切とされた場合、審査の対象外となる ○ 継続研究課題の21年度以降の補助金交付は請求不可 3.英語版公募要領の公開<再掲> 公募要領を英訳した英語版公募要領を作成、JSPSのホームページで公開 4.研究進捗評価結果を次の審査に活かす仕組みの導入<再掲> 研究進捗評価を受けた研究課題の研究代表者が、特別推進研究、基盤研究、若手研究S・A・B に応募した場合、研究進捗評価結果を活用し、次の審査に活かす 研究進捗評価 *研究期間3年=3年目実施 *研究期間4年以上=最終年度の前年度実施 34 4.若手研究(2/2) 電子申請システム 1.応募の完全電子化<再掲> 今回、新たに基盤研究C、若手研究A・Bの応募を完全電子化 基盤研究C、挑戦的萌芽研究、若手研究A・Bは、研究計画調書はモノクロ印刷により出力し、 審査に付される。カラー図表等を挿入することは可。ただし、モノクロ印刷されることを想定して 挿入すること。(特別推進研究、基盤研究(S・A・B)、若手研究(S)はカラー印刷出力で 審査に付される) 35 5.特別推進研究(1/6) 公募要領等 1.研究種目の移管 文科省から日本学術振興会に移管(応募・審査業務) 2.継続研究課題の研究計画調書 〔従来〕研究計画の大幅な変更の有無に関係なく、研究計画調書を提出 〔改正〕電子申請システム上、「継続の場合の研究計画の大幅な変更の有無」欄で「無」選択 研究計画調書の提出不要に 3.審査の国際化への対応 審査意見書作成者に、海外研究者を参画 4.英語版公募要領の公開<再掲> 公募要領を英訳した英語版公募要領を作成、JSPSのホームページで公開 5.研究進捗評価結果を次の審査に活かす仕組みの導入<再掲> 研究進捗評価を受けた研究課題の研究代表者が、特別推進研究、基盤研究、若手研究S・A・B に応募した場合、研究進捗評価結果を活用し、次の審査に活かす 研究進捗評価 *研究期間3年=3年目実施 *研究期間4年以上=最終年度の前年度実施 36 5.特別推進研究(2/6) 研究計画調書 1.連携研究者の研究業績等の記入<再掲> 研究計画調書上、連携研究者の研究業績等の記載が可 特別推進研究 研究者情報=必要に応じて連携研究者も作成可 基盤研究S 研究者調書=必要に応じて連携研究者も作成可 基盤研究A・B・C 研究業績欄=必要に応じて連携研究者も記入可 2.研究計画と研究進捗評価を受けた研究課題の関連性欄の新設<再掲> 研究計画と研究進捗評価を受けた研究課題の関連性について記述 *どのような関係にあるのか *研究進捗評価を受けた研究を具体的にどのように発展させるのか 等 記述対象者:平成20年度研究進捗評価を受けた研究代表者 (例)特別推進研究 研究期間3年→3年目or研究期間4年→3年目 3.海外の研究者を審査意見書作成書として参画させることに伴う欄の追加等 英語で作成 *「PROJECT DESCRIPTION」欄 <2ページ以内> (1) 本提案に至るまでの背景・経緯 (2) 本提案の必要性・重要性、当該学問分野での位置づけ (3) 本提案が目指す到達目標 *「CURRICULA VITAE(研究者情報)」欄 研究代表者、研究分担者ごと(研究組織欄の順)に別ページで作成 *「RECENT RESEARCH ACTIVITIESⅠ(研究業績Ⅰ)」欄 「RECENT RESEARCH ACTIVITIESⅡ(研究業績Ⅰ)」欄 最近5年間の研究業績等のうち、出版物、産業財産権等の知的財産権は研究業績Ⅰ欄、その他 37 の業績は研究業績Ⅱ欄に記入 5.特別推進研究(3/6) 研究計画調書 4.文献欄→応募者のこれまでの研究成果を引用した他の研究者の論文欄に名称変更、 記述内容を明確化 応募者の研究成果を引用した他の研究者の主な論文について、各論文の著者名・タイトル等を 記入し、各々が応募者の研究成果をどのように位置づけ、評価しているか等を記述 5.研究経費とその妥当性・必要性欄の見直し 各費目・年度ごとに研究経費の妥当性・必要性・積算根拠を記述。主要なもの、高額なものは 特に具体的に記述。 例1:高額な設備備品費: その性能が必要十分であり、現有設備の使用や他との共用ができない理由 例2:多額の消耗品費:具体的な使途及び数量・金額の妥当性 例3:謝金等:人員・金額の妥当性 6.応募金額が5億円を超える理由欄の新設 *5億円で対応できない理由、5億円を超える妥当性・必要性を特に具体的に記述 *その適正性等について、特に厳正な審査を行う 7.研究費の応募・受入等の状況・エフォート欄の見直し 基盤研究と同様に記載内容を変更。 本応募研究課題と当該研究課題との関係欄は記述する内容ごとに区分 8.海外の研究者による審査が適当でない場合、その理由欄の新設 記述した理由の可否は審査会において判断 38 5.特別推進研究(4/6) 研究計画調書 9.応募内容ファイルの構成 《新規応募課題》 平成21年度公募に係る研究計画調書」 1.PROJECT DESCRIPTION 2.CURRICULA VITAE(研究者情報) 3.RECENT RESEARCH ACTIVITIESⅠ(研究業績Ⅰ) 4.RECENT RESEARCH ACTIVITIESⅡ(研究業績Ⅱ) 5.研究目的 6.研究の必要性 7.応募者のこれまでの研究成果を引用した他の研究者の論文 8.研究計画・方法 9.今回の研究計画を実施するに当たっての準備状況等 10.これまでに受けた研究費とその成果等 11.研究計画と研究進捗評価を受けた研究課題の関連性 12.研究計画最終年度前年度の応募を行う場合の記入事項 13.人権の保護及び法令等の遵守への対応 14.研究施設・現有設備 15.研究経費とその妥当性・必要性 16.応募金額が5億円を超える理由 17.研究費の応募・受入等の状況・エフォート 18.海外の研究者による審査が適当でない場合、その理由 平成20年度公募に係る研究計画調書」 1.研究目的 2.研究の必要性 3.文献 4.研究計画・方法 5.今回の研究計画を実施するに当たっての準備状況等 6.これまでに受けた研究費とその成果等 7.研究計画最終年度前年度の応募を行う場合の記入事項 8.研究経費の妥当性・必要性 9.人権の保護及び法令等の遵守への対応 10.使用施設・現有設備 11.設備備品費の詳細 12.消耗品費等の詳細 13.研究者調書 14.研究業績Ⅰ 15.研究業績Ⅱ 16.研究資金の応募・採択状況 17.現在遂行中の研究を取りやめて、本研究を行う理由 39 5.特別推進研究(5/6) 研究計画調書 9.応募内容ファイルの構成 《継続応募課題》 平成21年度公募に係る研究計画調書」 1.研究目的 2.平成20年度までの研究経過 3.平成20年度までの研究の自己評価 4.平成21年度以降の研究計画・方法 5.当初計画との変更点 6.人権の保護及び法令等の遵守への対応 7.研究成果の発表状況 8.研究経費とその妥当性・必要性 平成20年度公募に係る研究計画調書」 1.研究目的 2.平成19年度までの研究経過 3.平成19年度までの研究の自己評価 4.平成20年度以降の研究計画・方法 5.当初計画との変更点 6.人権の保護及び法令等の遵守への対応 7.研究成果の発表状況 8.研究経費の妥当性・必要性 9.設備備品費の明細・消耗品費の明細 10.旅費等の詳細 40 5.特別推進研究(6/6) 電子申請システム 1.英語の入力項目追加 応募情報(Web項目)のうち英語指定箇所、応募内容ファイル(2)(英語版)(添付ファイル項目) は英語で作成 2.研究経費のドル表示(自動換算) 研究経費を入力すると、下段に1ドル=110円で換算された金額が自動表示 3.関連研究分野研究者の入力項目見直し *審査意見作成者としてふさわしいと思われる国内の研究機関に所属する関連研究分野研究者 *国内の研究機関に所属する研究者で審査意見書作成者として避けて欲しい者(任意) *審査意見作成者としてふさわしいと思われる海外の研究機関に所属する関連研究分野研究者 *海外の研究機関に所属する研究者で審査意見書作成者として避けて欲しい者(任意) 4.海外の研究者による審査が適当でない場合のチェックボックスの追加 原則として、全ての課題について、海外の研究者による審査意見書の作成を求める。応募者が これを求めることが適当でないと判断する場合チェックを入れる。この場合、研究計画調書の海外 の研究者による審査が適当でない場合、その理由欄に理由を記述すること。 41 6.新学術領域研究(1/3) 公募要領等 1.応募スケジュール 新学術領域研究と特定領域研究で応募日程が異なるので注意! 研究種目 公募 研究者情報登録等締切 応募書類提出期限 新学術領域研究 特定領域研究 9月1日 11月25日 12月12日 9月1日 10月27日 11月10日 *平成20年度設定の研究領域に係る「公募研究」=平成21年1月頃予定 【研究領域提案型】 2.研究領域(総括班)の構成及びその構成員の資格 ①総括班(計画研究) 領域内すべての計画研究の研究代表者が、研究分担者・連携研究者として参画することが要件 ②計画研究の研究分担者 必要に応じて、総括班の研究分担者・連携研究者になれる ③計画研究の研究代表者・研究分担者以外の者 総括班の研究分担者にはなれないが、連携研究者・研究協力者にはなれる 研究領域の構成員 同一研究領域の総括班の参画形態 領域代表者 研究代表者 計画研究の研究代表者 研究分担者または連携研究者(必須) 計画研究の研究分担者 研究分担者、連携研究者または研究協力者(必要に応じて可) その他 計画研究の連携研究者 連携研究者または研究協力者(必要に応じて可) または研究協力者、公募研究 42 6.新学術領域研究(2/3) 公募要領等 3.領域計画 ①応募段階で、研究期間の途中から(2年度目以降)新たな計画研究を追加しようとする計画は ダメ × 平成21年度から研究計画を設定する場合で、平成23年度から「当初応募時点で当該領域を 構成する計画研究に参加していないA教授を研究代表者とする計画研究を追加すること」を 前提とする計画 ②公募研究の件数・金額の設定 真に必要な件数、研究遂行が十分可能な経費を計上すること。次のような計画はダメ × 公募研究の件数を多くするため、個々の公募研究における研究遂行が困難と思われる金額 を設定 領域計画書 1.領域の目的等の目的欄の記述内容を追加〔-1ページ〕 *どのような点が「我が国の学術水準の向上、強化につながる新たな研究領域」か。 *〔審査希望区分を複数の系を選択している場合〕 選択している系とどのように関連し、系横断的な領域として形成(本領域を構成する研究内容間 の相互関係など)しているのか。 2.公募研究の役割欄〔-8ページ〕 公募研究の件数・金額 領域の特性、公募研究の規模・内容に基づき、真に必要な件数及び研究遂行が十分可能な 経費で設定すること。 43 6.新学術領域研究(3/3) 研究計画調書 【研究課題提案型】 1.マスキング審査 A項目(A-i~A-ⅷ)はマスキング審査に付されるため、特定の個人が識別可能な個人情報 (氏名、所属機関等)に関する内容は記述してはダメ ☆21年度公募要領・研究計画調書の主な変更点Ⅱに続く 44
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