第1編 現代世界の系統地理的考察

自然環境
地形(火山)
火山の形態(シュナイダーによる)
成層火山(コニーデ)
・溶岩と砕屑物が交互に堆積
臼状火山(ホマーテ)
・富士山
・キリマンジャロ山
・鍋山(桜島)
・ダイヤモンドヘッド
・火口周辺に砕屑物が堆積。
楯状火山(アスピーテ)
・流動性の大きな溶岩が流れ
て偏平な山を形成
溶岩台地
(ペディオニーテ)
・多くの割れ目(噴火口)から溶
岩が流れ出して形成
・霧ヶ峰
・月山
・マウナロア
・デカン高原
・ケマ高原
・屋島
溶岩円頂丘(トロイデ)
粘り気の強い溶岩が上昇してドーム状火
山を形成(鐘状火山ともいう)
火山岩尖(ベロニーテ)
・焼岳
・普賢岳
・昭和新山
・ペレ山
地下で固まった溶岩が押し出されて出
てくる
爆裂火口(マール)
水蒸気などの小さい爆発で,円形の
凹地を形成(湖になる例が多い)
カルデラ
大規模な爆発などで山体の上部が
陥没して形成した火口状の凹地
・一の目潟
・二の目潟
・鰻池
・阿蘇山
・箱根山
火山の恩恵と災害
(鹿児島県の場合)

地熱発電
大霧地熱発電所,山川地熱発電所

温泉
指宿,霧島など県内各地,公衆浴場の温泉率の高さ全国一,スメなど

観光
桜島,霧島,開聞岳,池田湖など

災害
・噴石,火山灰,溶岩流,火砕流,火山泥流,火山ガスなど
・桜島の大噴火(大正三年)
(この大噴火で桜島と大隅半島が陸続きになった。降灰は仙台まで至る。)
桜島
・成層火山 (コニーデ)
北岳・中岳・南岳からなり,
全体としては成層火山。
・山腹に「鍋山」という
臼状火山(ホマーテ)
を持つ
地図で表現すると
鍋山
開聞岳
成層火山
(コニーデ)
※ 山頂部にはトロイデの形態もあり,複合火山である。
※ 美しい山体から「薩摩富士」と言われる
池田湖
九州一大きな湖(水深233m)
 イッシー,大うなぎで有名
 カルデラ湖
(カルデラに水がたまったもの)

(湖底に中央火口丘を持つ)
鰻池 (マール=爆裂火口)
・付近には「スメ」と呼ばれる噴気口があちこちにあり,
温泉卵や野菜を蒸したりするのに利用される。
(鏡池や山川港もマールである。)
池田湖
鰻池
カルデラ湖の
中央火口丘
の部分
地図で表現すると
マール
(爆裂火口)
山川港
地図で表現すると
マール

まとめ
・シュナイダーの分類を理解できたか。
・身近な例から火山地形に興味を持つことができたか。
・火山の恩恵や災害などについて自分たちの生活に
照らして考えるきっかけになったか。
・写真や地形図から特徴を理解することができたか。
他の火山についても,地図帳や資料集,インター
ネットなどを利用して積極的に調べてみよう。