ファミリー企業」

「ファミリー企業」
2014.8.7
夏合宿論文資料
D班(嶋村・石川・宮澤・鈴木・赤見・太田・松岡)
近代工業社会から知価社会へ
近代
• 客観的、科学的、普遍的
物財の豊かさ
工業社会
満足の大きさ
知価社会
• 主観的、社会的、可変的
感性豊かな社会
個性的なファミリービジネス
スリー・サークル・モデル
成果や効率を
追求する場
ビジネス
システム
会社に影響を
与える人
愛情と感情が
支配する場
オーナー
ファミリー
システム
システム
ファミリー企業のメリット・デメリット
<メリット>
1.株式買収によって経営権が奪われるリスクを低下させる
2.会社が拡大するに従い経営者一族がリターンを得る
3.経営陣の移行を円滑なものにする
4.収入を家族に分散させることにより、税金を削減できる
5.長期的な視点で見た経営を進めることができる
<デメリット>
1.法的な制限が課されることがある
2.公私混同を招く傾向がある
3.課税の問題
4.イエスマンしか存在しない
第2章
ファミリー企業の成功例~トヨタ~
①豊田喜一郎:トヨタ生産システムの原典「ジャスト・イン・タイム」
・当時、トラック生産は順調だが自動車生産は不振(売れる車を開発出来ない…)
↓
流れ作業の導入の計画
↓
「ジャスト・イン・タイム」(要なものを必要なだけ造る生産方式)
②石田退三:徹底した財務管理による経営基盤の確立
・「経営者の使命は会社を儲けさせること」(成長の過程で資金効率の徹底を図り、財務
体質が改善された)
↓
トヨタの財務管理の基礎が確立!!
③ 豊田英二:生産技術の確立
・「トヨタ生産方式」の構築…“Suggestion System”(全従業員に経営改善の
アイディアを出してもらう=作業効率を向上させるとともに勤労意欲を高める
仕組み)
↓
☆トヨタのモットーとして受け継がれている☆
④ 豊田章一郎:国内競争優位の確立と国際企業への脱皮
・1990年→トヨタの国内生産がピークに達したが、海外展開遅れる
1984年…GMとの合弁でカローラ生産
1989 年…世界最高の車-レクサスLS投入
1991年…輸入高級車部門のトップセールスを記録!!
・大企業病対策→トヨタ基本理念制定
⑤ 奥田 碩:強いトヨタ,闘うトヨタの再生
・「トヨタ2005 年ビジョン」のテーマ…“Harmonious Growth”(社会との調和の
具現化と経営基盤の確立)
→新事業へも「第一参入」して闘う方針
・社会に価値あるものと評価される商品・サービスを提供
(ex,燃料電池車など地球環境・社会環境に優しいクルマ)
→経営方針…社会に貢献すること!!
⑥ 張 富士男:グローバルカンパニーへの進化
・国際化の路線を更に進める=グローバルカンパニーへの進化
→そのために…中国市場で競争に割り込んでいくこと、ムダを省いて効率性と生産性を
高めることが必要
・ダイハツとの新・軽小型車の共同開発、経常利益1兆円超など業績は計画を上回る!!
トヨタから学ぶこと…
• 企業存立の核心…経営理念
(継承し具現化していくのは経営者の最大の責務で
ある)
☆各時代の経営者(非豊田家からも選任)が創業の
理念を継承しながら、時代に適応してそれぞれ特異
の役割を果たしたこと☆
ファミリー企業の不安定さ
ファミリー企業といえば……
 優良で中長期的な視点での利益追求
 株式に左右されない経営
 税金の削減
しかし、必ず安定しているかと
いえばそうではない。
その例にあげたのがサンリオである
サンリオの衰退例
帝王学を授けた後継者の邦彦氏が亡くなる
これを機に…..
トップ交代の失敗!!
それに伴う株価の暴落
4Cの成功法則の連鎖的な崩壊
世代交代の失敗が原因
ファミリー企業は良い事ばかりでない!
ファミリー企業の問題点…
事業継承・世代交代の難しさ
いかに社員をメンバーとしてみれるか
この二つの課題をどう克服するか、そしてどう
大事!!!
人材育成を促していくかが
4章 海外のファミリー企業
例1)ウォルマート:世界最大の小売業者
特徴『柔軟さ』
グローバルリテイラー(国際化を進めている企
業)となった!←実際になるのは難しい
株主の発言権が強いアメリカではリスクの高
い企業方針は経営方針は敬遠されがちなの
4章 海外のファミリー企業
例2)シーグラム:世界最大の醸造企業
ウォルマートと同じく『柔軟な』企業経営ができ
ている!!
本業の醸造ではなく株式運用で大きな利益を
あげ、一時は利益の3分の2をそれであげてい
た。→しかし、それを売ってワーナーブラザー
ズなどの株式を購入!!
4章 海外のファミリー企業
例3)サムスングループ
特徴:『経営陣と経営思想の円滑な移行』
3つの重要な経営理念~事業報国・人材第一・合理
追求~
創業者から現在まで社内に浸透するシステム
が確立している。
ファミリー企業であるから!
終章 結論(仮)
今後の課題としては、まず日本で学問としてのファミリ
ー企業研究をもっと進めていくべきである。なぜなら、
日本には百年越えのファミリー企業が沢山ある。今後の
日本の経済を発展していくためにも、ファミリー企業は
重要な役割を担っていくべきだと我々は考えるからであ
る。また日本を陰で支えているのは、中小企業であり、
そのほとんどがファミリー企業なのだ。このファミリー
企業の躍進が日本の発展の鍵になっていることは間違い
ない。