アカミミガメ捕獲への道のり 2014/7/19 北川かっぱの会 本日の話の流れ 1. 北川かっぱの会とは 2. アカミミガメ駆除の動 機 3. 実施計画の策定ま で 4. 駆除活動の実際 5. 成果と課題 1. 北川かっぱの会とは • 創設は1995年5月 • トトロの故郷「八国山、北山公園」一帯の緑の 保全と北川の清流復活を目標 • 創設以来、「北川クリーンアップ」や「北山わ んぱく夏まつり」を多くの市民とともに開催 • 最近10年ほどは、環境調査、外来生物対 策、環境学習支援などにも力を入れている 2. アカミミガメ駆除の動機 • 定期的な魚類調査結果の動向(数は少ない が、ほぼ毎年、棲息を確認) • かいぼり(2010年)後の北山公園「しょうちゃ ん池」の状況を観察 →アカミミガメの繁殖を 確認(2012年春) • 市役所から駆除の相談を持ちかけられる (2012年春) • 駆除情報の収集を開始(2012年夏~) 3 実施計画の策定まで ① アカミミガメ防除講習会への参加(2012.9) ② 実施計画案の策定 ③ 資金計画案の策定 ④ 市役所や公園利用者との調整 ⑤ 広報案の策定 ⑥ 人集め ② 実施計画案の策定 ■目的 地域の自然を取り戻すこと。 ■防除の方法 ・北山公園しょうちゃん池からアカミミガメ等の外来種を駆除 する。あわせて北川で目視されたアカミミガメ等の外来種を 駆除していく ・市民向けに、外来種防除の普及啓発を行っていく ■防除の目標 北山公園しょうちゃん池や北川からアカミミガメ等の外来カメ 類がいなくなること。2013年から3年間でいなくなることを目 標とする。 ■実施主体 北川かっぱの会と東村山市が連携しながら実施 ■実施方法(2013年) ・2月の川端会議(市+市民+市民団体)と北川かっぱ の会の総会で計画案を説明。実施計画を固める。 ・4月~10月;北山公園しょうちゃん池にカゴアミ(5箇 所程度)を仕掛け捕獲する(月1回1泊2日)。 ・北山公園と北川について月1回モニタリング(目視調 査;北山公園はカゴアミ設置時に、北川は定例川そう じの実施時に行う) ・3月~北山公園「水と緑の掲示板」で、8月の北山わ んぱく夏まつり、その他でアカミミガメ防除の意義や駆 除方法を周知していく ・5月と9月の川端会議で実施状況の中間報告を行う ③ 資金計画案の策定 • 助成金の申請(2012.10) →損保ジャパン環 境財団へ →2012.12当選通知 • 主な購入備品 →カメもんどり(@7,500×4)、 カニカゴ(@1,800×3)、冷凍庫(15,300)、ノギ ス・タライ・バケツ・えさ箱・キャリーカートなど (約10,000)、サインボード(約6,000)、作業用 手袋(@1000×5)、その他胴長、ヒップウエ ダー、広報費用、エサ代など ④ 市役所や公園利用者との調整 • 2013年2月の川端会議(市+市民+市民団 体)で実施計画の概要を説明。防除活動の意 義を中心に説明。 • 市役所とは、冷凍庫やアミ類の保管場所(公 園内)について調整 ⑤ 広報案の策定 • 北山公園内「水と緑の掲示板」で駆除活動ス ケジュール、外来生物の問題点などの周知 • 駆除活動の実施時にサインボードを設置 • 北山わんぱく夏まつりなどの機会に外来生物 の問題点を周知 • 北川かっぱの会で提案している「北川ルー ル」の中で、ペットの放流禁止を議論 • 機関誌「かっぱ通信」で特集号を編集 ⑥ 人集め • 2013年春より広報を開始(北山公園内「水と 緑の掲示板」、機関誌「かっぱ通信」、ホーム ページなど • 現在のところ、中心となって作業を行っている のは4人程度 • 多くの市民に興味を持ってもらえるよう、なる べく他のイベントと併せて実施(北川クリーン アップや北山わんぱく夏まつり) 4 駆除活動の実際 • 4月~10月に月1回実 施 • これまで、北川を含め アカミミガメ11個体を 捕獲 • クサガメが意外に多く 棲息していることを確 認 アカミミガメ等の捕獲結果 北川かっぱの会 日時 エサ アカミミガメ(捕獲数、甲長) クサガメ(捕獲数、甲長) その他 2013/4/27 魚のアラ、スルメ 2(22.5,18.7) 2013/5/18~19 イワシ、スルメ 3(22.8,14.0,13.0) 3(22.0,13.5,10.8) ウシガエル2、テナガエビ1、ザリ ガニ16 2013/6/1 魚のアラ、鶏肉 1(15.7) 2(14.5,13.6) ザリガニ2 2013/7/12~13 魚のアラ 2(21.0♀,17.2♀) 2(15.2♀,12.2♀) ザリガニ13、テナガエビ1 2013/8/3~4 魚のアラ、スルメ 1(15.3♀) 2(21.3♀,14.6♀) 2013/9/13~14 魚のアラ、スルメ、アメリカザリ 0 ガニ ウシガエル幼生8、ザリガニ40、 テナガエビ2、ギンブナ3 4(15.7♀,15.0♂,10.0♂,9.5♀ ウシガエル幼生2、ザリガニ25、 ) テナガエビ1、ギンブナ12 2013/10/19~20 魚のアラ 0 0 9 13 0 0 ザリガニ1、ギンブナ100以上、 モツゴ4 2013年の合計 ザリガニ3、ギンブナ22、モツゴ3 2014/4/25~26 アジのアラ、イワシ 2014/5/17~18 ブリのアラ、イワシ、スルメ 1(23.6♀) 2(12.5♂,15.0♂) ザリガニ3、モクズガニ1、ドジョ ウ1、モツゴ6、ギンブナ40 2014/6/13~14 ブリとタイのアラ、スルメ 1(7.2♀) 1(15.8♀) ザリガニ25、モクズガニ3、エナガ エビ6、クチボソ3、タモロコ1 2 3 2014年の合計 5 成果と課題 • 捕獲活動の結果、「アカミミガメ」の目視個体 数が減ったという声が • 効率よく捕獲していくためには、エサの種類 やアミの設置場所などと捕獲物についての データの積重ねが必要 • 在来生物の復活など、効果の検証が必要 • 北川流域での捕獲活動の継続が重要
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