商品名 品番 マイコン温泉たまご器 EG-HA06 『エッグDoDoDo』 希望小売価格(税込) 発売予定日 平成21年 10,500円 8月21日 実践報告: パワーポイントのVBA 機能を利用したデジタル教材による 授業活性化の試み 加藤雅之(神戸大学) JACET関西支部研究大会 2011.11.27 武庫川女子大学 実践報告: パワーポイントのVBA 機能を利用したデジタル教材による 授業サポートの試み 加藤雅之(神戸大学) JACET関西支部研究大会 2013.11.9 神戸市外国語大学 • • • • • 1 VBAとは 2 VBAでできること 3 Slash/ Phrase/ Chunk Reading 4 推測読み 5 VBA スクリプト(1) 日英ランダム提示の チャンク・リーディング • 6 VBA スクリプト(2) 推測読み • 7 アンケート結果 • 8 [時間があれば…] VBA スクリプト(3) 困難 な読みにチャレンジ VBA (Visual Basic for Applications) • Visual Basic=Windowsで実行ファイル( .exe) を作成するためのプログラム言語 • VBA= Microsoft Office製品に内蔵された、ア プリケーション(Excel, Access, Word, PowerPoint等)にカスタマイズされたプログラ ム言語 2011 PowerPoint • テキストのランダム表 示 • 穴埋め問題 • スライドするテキスト • WPMの測定 • 第1字をブランクに • スペースをつめる 2013 • スラッシュ/フレーズ/ チャンク ・リーディング • 英語と日本語の切り替 え • 推測読み 削除 Chunk/ Chunking • 「われわれは文の連鎖として会話を捉えるや り方に対して、断片の連鎖という考え方を示 した。そして、断片としてのチャンクを連鎖さ せることで、すなわち、チャンキングという操 作を通して、会話の流れは進展するのである、 と述べた。文を構成しようとすると、どうしても 認知的不可(cognitive burden)が高くなり、そ の結果として、会話の流れの進展が阻害され ることになりかねないのである。」(田中他、 228) • 「指導に当たっては、まず頭からチャンクごと に意味を理解させていく。ある一つのチャンク を日本語にすることはしない。なぜなら、日本 語に訳すとチャンクの順序をひっくり返すこと になるからである。チャンクの順序を変えて理 解することは音読の大きな障害となる。」(土 屋, 18) • 「最近では,マルチメディアによってチャンクを 提示することは,まったく珍しくない.PC画面 に次々とチャンクが現れて消えていく,という ような仕掛けは,上述したオンライン処理を促 すために効果的である.このような提示法は, マルチメディアコンテンツ作成支援ソフトを使 わなくても,PowerPoint のアニメーション機能 で容易にできる.」(塩川) • An old shortwave radio/resides on the desk of my room/at my parents’ house in Nishinomiya, Hyogo Prefecture. • 一台の短波radio • resides on the desk of my room • 兵庫県、西宮市、at my parents’ house • 兵庫県西宮市にある両親宅の私 の部屋の机の上に、一台の古びた 短波ラジオが置かれている。 「置換モードで音読練習」(靜, 101-2) • On Halloween night in the United States, children dress up as if they were real ghosts, monsters , or witches. Usually they wear a mask with a frightening face. If they don’t have a mask, they use their mother’s make-up to make themselves look frightening. In the evening they visit houses in their neighborho0d, knocking on the door and saying, “trick or treat”… 「置換モードで音読練習」(靜, 101-2) • On Halloween 夜 in the United States, 子供 たち dress up まるで they were 本物の幽霊, 怪物, or 魔女. 普通は they つける a 仮面 with a 恐ろしい face. If they don’t have a 仮 面, they use their mother’s 化粧 to make themselves look 恐ろしい. In the 晩 they 訪れ る 家々 in their 近所, 叩きながら on the ドア and 言いながら, “いたずら or ごいそう”… コラムナー リーディング (Columner Reading) • • • • • • • • • • • • • Twenty years ago I had a telephone call from an old classmate I had not seen since our graduation. After discussing a plan for our class reunion, he asked me what kind of work I was doing. His prompt response to my reply was, “Really? Why are you a teacher of English?” We graduated from a national college of technology (called Kosen), in my hometown of Omuta city, Fukuoka. Omuta lies on the border between Fukuoka and Kumamoto prefectures, and was formerly known for having one of the biggest coal • 二十年以上前 • 級友から電話があった • 卒業以来長い間あっていな かった. • 同窓会の計画を話し合ったあ とで、 • 彼はどういう仕事をしている のかと尋ねた。 • 私の答えに対して、即座にこ う答えた • ええ! • どうしてまたお前が英語の先 生に • 私たちは国立高等専門学校 (高専)を卒業した • 故郷の福岡県大牟田市にあ る • 大牟田は福岡県と熊本県の 境にある • 以前知られていたのは • 国内最大の炭鉱があるという コラムナー リーディング (Columner Reading) • • • • • • • • • • • • • Twenty years ago I had a telephone call from an old classmate I had not seen since our graduation. After discussing a plan for our class reunion, he asked me what kind of work I was doing. His prompt response to my reply was, “Really? Why are you a teacher of English?” We graduated from a national college of technology (called Kosen), in my hometown of Omuta city, Fukuoka. Omuta lies on the border between Fukuoka and Kumamoto prefectures, and was formerly known for having one of the biggest coal • 二十年以上前 • 級友から電話があった • 卒業以来長い間あっていな かった. • 同窓会の計画を話し合ったあ とで、 • 彼はどういう仕事をしている のかと尋ねた。 • 私の答えに対して、即座にこ う答えた • ええ! • どうしてまたお前が英語の先 生に • 私たちは国立高等専門学校 (高専)を卒業した • 故郷の福岡県大牟田市にあ る • 大牟田は福岡県と熊本県の 境にある • 以前知られていたのは • 国内最大の炭鉱があるという 推測読み • 次を予想させる (磯田, 36) • ぶつ切りすぐあとディクテーション(靜, 38) • 「英文を読むと言うことは常に予想と判断,必要に応じ て修正を行う必要があるということなのだ。」 (前田) • Twenty years ago I had a telephone call from an old classmate I had not seen since our graduation. • After discussing a plan for our class reunion, he asked me what kind of work I was doing. His prompt response to my reply was, “Really? Why are you a teacher of English?” • We graduated from a national college of technology (called Kosen), in my hometown of Omuta city, Fukuoka. Say It in… • “Really? Chunk Chunk Timed Chunk E/J Chunk E/J Guess Guess Timed No Space 1st Letter Missing Exit Chapter 3 chunk 日英 • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • Twenty years ago I had a telephone call from an old classmate I had not seen since our graduation. After discussing a plan for our class reunion, he asked me what kind of work I was doing. His prompt response to my reply was, “Really? Why are you a teacher of English?” We graduated from a national college of technology (called Kosen), in my hometown of Omuta city, Fukuoka. Omuta lies on the border between Fukuoka and Kumamoto prefectures, and was formerly known for having one of the biggest coal mines in Japan. At this college we studied electrical engineering for five years after graduating fro junior high school. However, he had not known the meandering course of my secret dream to become an English teacher. The bud of my long-cherished hope began to swell when I was introduced to Tanamachi’s method of reading books, after entering Kosen. Tanamachi-sensei, a professor of Japanese literature at the college, had adopted a broad and extensive reading methodology, which included extensive student transcription. In his first class of Japanese language and literature for freshmen, he distributed a list of books we ought to read over the next two years. The list started with Madame Curie, written by Eve Curie, and was followed by Shimazaki Toson’s The Broken Commandment, Uchimura Kanzo’s How I Became a Christian, a trilogy of Natsume Soseki’s early works, Sanshiro, And Then, and The Gate, Mushanokji Saneatsu’s Friendship, Shakespeare’s Hamlet, Goethe’s Die Leiden des jungen Werthers, du Gard’s Les Thibaults, Dostoyvsky’s Crime and Punishment, and other works, ending with Toson’s Before the dawn, which was to be read in the last term of the second-year. After reading them, all you had to do was to turn in a notebook of transcription of your favorite quotations from those books without describing your impressions about them. Whenever he explained this way of reading, Professor Tanamachi used to suggest, “You should say that we enjoy reading literature because we are studying science and technology. • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • 二十年以上前 級友から電話があった 卒業以来長い間あっていなかった. 同窓会の計画を話し合ったあとで、 彼はどういう仕事をしているのかと尋ねた。 私の答えに対して、即座にこう答えた ええ! どうしてまたお前が英語の先生に 私たちは国立高等専門学校(高専)を卒業した 故郷の福岡県大牟田市にある 大牟田は福岡県と熊本県の境にある 以前知られていたのは 国内最大の炭鉱があるということで この学校では 5年間電気工学を勉強した 高校卒業後 けれども彼は私がたどったくねくねとした道は知らなかった 英語の先生になりたいという秘密の夢の 長く大切にしてきた希望のつぼみがふくらみ始めた たなまち先生の読書方式に出会ったとき 高専に入ってから たなまち先生は 高専の国語の教授で 多読による読解方法を取っていた それは学生にたくさん書き抜きをさせるものだった。 最初の新入生への国語の授業で 先生は本の一覧を配った 今後2年間で読むべき それはまず、キュリー夫人, イヴ・キュリーの それから島崎藤村の『破戒』 内村鑑三の『余は如何にして基督信徒となりし乎』 夏目漱石の三部作『三四郎』『それから』『門』, 武者小路実篤の『友情』 シェイクスピアの『ハムレット』 ゲーテの『若きウェルテルの悩み』 デュ・ガールの『チボー家の人々』 ドストエフスキーの『罪と罰』 最後に藤村の『夜明け前』 これは二年の後期に読むことになった。 これらを読んだ後 書き抜き帳に書き入れるのが仕事だった 本からの好きな引用を 感想はつけずに この読書法を説明するときにいつも たなまち先生はこう助言するのだった 文学を楽しんで読むのは、 .科学や技術を勉強しているからこそなんだよ • because we are studying science and technology. • I had telephone a call from an old classmate Mix 1 EとJをランダムで毎回変える aaaa aaaa bbbb cccc dddd eeee ああ いい うう ええ おお 2 英語と日本語のどちらかをラン ダムで選択し、枠内に提示 学生の反応 n=77 1 音読は重要である。 2 パワーポイントでのチャンクごとの練習は効果があ る。 3 パワーポイントでの速読の練習は効果がある。 4 パワーポイントでの単語入替の練習は効果がある。 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 1 2 3 4 感想 • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • 単語の入れ替えの練習は、よくわからなかった 今までは音読の学習についてもあまり力を入れてきませんでしたが、本講義でその重要性について深く認識しました。これからも音 読にこころがけて勉強していきたいです。 見についたかどうかはわからないですけど、パワーポイントでの音読は楽しかったです。単語の入れ替えは本当に苦手です。 楽しんで授業をすることができたが、単語を入れ替えるのはむずかしかった。 パワーポイントを使った練習は私はいいと思います。ただ説明していくだけじゃなくてチャンクごとにくぎって読む練習などは授業を していてとても楽しいです。また、音読を多く取り入れると耳に話の内容が残りやすいので復習もすぐ分かるし、何よりパワーポイン トを使うと眠たくならないところが、私はよかったと思います。しかし単語入れ替えの練習は少し読みづらいところもありましたが、楽 しかったです。 パワーポイントを使った練習はとても新鮮でした。時間によってチャンクが切り替わるのですばやく構造を理解するよい練習になり ました。もうすこしゆっくりとしたペースからすこしずつ切り替わるタイミングを変化するようになると段階的に無理なく成長できたと思 います。また、復習用にパワーポイントを公開してもらえるとよりよかったと思います。 能動的に授業に取り組めるので非常に効果的だと感じた。 自分ではこういった学習というのはできないので、楽しめてかつよい英語の練習にもなりました。高校や中学でもこういう授業を取り 入れれば英語のスピーキングの能力というのは上がっていくのではないかと思いました。 積極的かつ気楽に授業に参加することができました。 先生のおかげで楽しく授業に取り組むことが出来ました。 実際に声に出して読むことで、文の流れやリズムをつかむことができたと思う。 難しかったが、継続していけば効果がありそう。 すぐに英語を読まないと次々進んでしまうので、見て即座に声に出して読めるようになるまで時間がかかりました。最後の方には始 めのころより読めるようになっていたので嬉しかったです。 速読の練習になったと思う。さまざまなタイプの練習方法に取り組んだことで授業内容がマンネリ化しなかったのでよかったと思う。 速読の力がついたような気がします。 練習時間が長いので、あきてしまうことが多かったです。もう少し集中的に行えば、より効率的だったように感じました。 全体で一度に同じことができるのでとてもいいと思います。 少し速度が速すぎて、途中で読むのに疲れて飽きてくる。 すごく勉強になりました。 普段なかなか音読する練習ができないので、授業中でこのように機会が与えられることは非常に良いと思います。 リーディングの練習だけでなく、オーラルの練習も同時に行うことができて、とてもためになった。各チャンクごとの他の人のまとめ たものを読むことができて、単語の使い方の例や表し方の見本という形で見ることがでとても自分の力になったと思う。 音読をした。 瞬間的に目で見たことを読んだり、訳したりすることは言語学習においては非常に大切なことであると思う。 パワーポイントを使うのはいいと思ったが、全員が同じスピードで英語が読めるとは限らないので、その点を考慮すればよいと思っ た。 たまに画面の切り替わりが速すぎるときがあったけど、それ以外はよかったです。 素早く切り替わる速読の練習では難しかったが、切り替わる前に読まなければと思うことによって、よりいっそうの集中力を使ったと 思うし、良い練習になったのだと思う。 この文章がどの講に出てきたかを当てる練習は本当にその話の内容を知っていないとできないのでなかなか難しいと思った。パ ワーポイントを使ってもっともっと単語の練習をしてもよかったと思う。速読の練習では早すぎて全然読むのが間に合わなかったの が印象的だった。 スピードを重視して学習するのはいいと思います。 まとめ ごちそうさま ありがとうございました • VBA作成のヒント集 準備中 → ハンドアウト参 照(随時公開予定) 参考資料 • • • • • • • • • • • • • • • 参考文献 磯田貴道(2010)『教科書の文章を活用する英語指導』成美堂. 前田浩之(2012) 「フレーズリーディングの利点と弱点」 (http://blue-enzo.cocolognifty.com/blog/files/h24.pdf 2013/11/8) David M. Marcovitz (2012) Powerful PowerPoint for Educators. 2nd Edition. Santa Barbara: Libraries Unlimited. 塩川春彦(2008)「フレーズ・リーディング チャンクを意識したリーディング指導」Online Unicorn Journal, No.68, pp.1-6. (http://www.bun-eido.co.jp/t_english/ujournal/uj68/uj680206.pdf 2013/11/08) 靜哲人(1999)『英語授業の大技小技』研究社. 田中茂範、佐藤芳明、阿部一(2006)『英語感覚が身につく実践的指導―コアとチャンクの活用 法』大修館書店. 土屋澄男(2004)『英語コミュニケーションの基礎を作る音読指導』研究社. 関連WEBリソース ・田中省作先生によるSlash Readingのサイト(http://www.cl.ritsumei.ac.jp/CALL/SR/ 2013/11/08) ・本発表および関連VBAスクリプトを公開しています(http://www.solac.kobe-u.ac.jp/~masakato/) 英文出典 Osamu Takeuchi (2013). “A Shortwave Radio, a Typewriter, and the Voice of America”, in Saito Yasufumi . Ed. (2013) My Home, My English. Shohakusha.
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