2015/4/18 対象の知覚 • 能動的な解釈がつきまとう 知覚,パターン認識, 情報の表現 – 古くはゲシュタルト法則(gestalt principles of organization)とも よばれる 中村國則 上の図形を見て何があるといいますか? トップダウンとボトムアップ • 知っていることに合わせる過程と目の前の情 知っていることに合わせる過程と目の前の情 報を認識する過程が複合して知覚が生じる • 鋳型照合プロセス(template matching) – 既に知っているパターンとの対応から対象を認識 する • 特徴分析プロセス(feature analysis) – 特徴要素の組み合わせから対象の認識をする 1 2015/4/18 Geon 理論 • Biedermanの“要素に基づく”再認理論 (recognition by component theory) • 物体は基本的な部分(subobjects)に分解さ れ,その要素の組み合わせから認識 • 36の基本的なgeon 会話や音声の認識 • 単なる音声の知覚以上のプロセスを含む • 分節(segmentation)の問題が重要 – 音の流れをどのように語単位に区別する? “おーはーよーうー” お は よ う 途切れて聞こえる 音は途切れていない,しかし 聴覚における トップダウンとボトムアップ • 様々なパターン認識は文脈の影響を受ける • 聴覚:Warren and Warren (1970) – It was found that the *eel was on the axle. – It was found that the *eel was on the shoe. – It was found that the *eel was on the orange. – It was found that the *eel was on the table. 情報統合(information integration) • 様々な情報をまとめる • 平均する傾向 • 比較する • 水色の単語に応じて*の部分を脳内補完 マガーク効果 注意と認識 • 音と視覚の情報統合 • Ga+Ba=Da • 多感覚統合すらしていることになる • 目の前の情報全てに注意を向けているわけ ではない,しかし注意が向いていないからと いって情報を全く無視しているわけではない – カクテルパーティー効果 – ストループ効果 – Change Blindness 2 2015/4/18 カクテルパーティー効果 • 雑音中の特定の音に注意 できる能力 Stroop 効果 • 文字に書かれている色をいうか文字の色をいうか で反応時間が異なる • もともとは文字と色で用いられたが,様々な刺激属 性で成立 – カクテルパーティーのにぎわいの中で、自 分の名前だけは突然聞きとったりすること ができることにちなんでCherry (1953)が名 づけた – 両方の耳から異なる音声を聞き,個々の 内容を記憶することは割と容易にできる Change Blindness Choice Blindness • 画像などに注意を向ける際,全体的なイメ- ジに注目するあまり,細部の違いにあまり目 が向かない現象 • 自分が選んでいない選択肢を選んだ理由を 滔々と述べる – 白組は何回シュートを決めましたか? • http://www.youtube.com/watch?v=0grANlx7y2E – 好みの顔を選んでください – どうしてこの顔を選んだのですか? – http://www.youtube.com/watch?v=wRqyw-EwgTk – 受け付けは誰ですか? • http://www.youtube.com/watch?v=38XO7ac9eSs 3
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