アジア共通通貨(ACU)の導入は可能か 否定派 メンバー 真下・高橋・入江 ACU導入が不可能である根拠 ①域内の市場統合が困難であるため、政策金利の統一は 不可能である。 ②アジア各国でインフレ率に大きな差があるため、政策 金利の統一は不可能である。 ③アジア各国の経済状況が異なるため、域内で統一した 為替介入を行うのは不可能である。 ④日中韓には多くの歴史問題があるため、経済政策でも 協調するのは困難である。 共通通貨では政策金利を統一する必要があるが、様々な問題があるため不可能である。 政策金利を統一しないと・・・・ ①統一しなければ、高い金利の国に投資資金が集中してしまう。 ②高金利国の企業は低金利で資金を融通することになり、 政策金利を上げることで景気を抑えられなくなる。 経済状況を同質化して政策金利を統一するために、ヒト・モノの移 動を自由にして市場を統合する必要がある。 中 国 日 本 10円 価格差 100円 このようなことが労働力に関しても生 じることで、経済状況が同質化され、 政策金利の統一が可能になる。 移動 平準化!! 55円 モノの移動が自由化することでリンゴの値段が平準化される。 自由化実現前の問題 先進国による途上国支援 発展途上国ではモノの移動を円滑化させる ためのインフラの整備が不十分であるため、 支援が必要になる。 しかし! 査証問題 ASEAN+3圏の国々では欧州と異なり、厳 格な査証審査があるためヒトの移動が困難。 自由化実現後の問題 先進国側 ①先進国の経済水準が下がってしまう。 ②先進国にもともと住んでいた人の仕事が奪われる ③外国人労働者の受け入れで文化や言語の問題がある。 ④安価な労働力を利用したビジネスを行えなくなる。 後進国側 先進国にヒトが移動することで発展途上国 の過疎化が進む。 以上の事から ヒト・モノの自由化による経済状況 の同質化は困難である!! 政策金利の統一は不可能! アジア各国でインフレ率に大きな差があるため、政策金利の統一は不可能であ る。 % 日本の政策金利とインフレ率の推移 7 6 5 しかし!!!! 4 3 2 1 0 -1 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 -2 インフレ率は各国で大きく異なっている 政策金利の統一は 政策金利とインフレ率は連動している。 不可能!! 政策金利 インフレ率 アジア各国のインフレ率の推移(00年を100とする) 政策金利を統一させるには アジア各国のインフレ率の動きが 類似している必要がある。 (%) (%) 250 1000 200 800 150 600 100 400 50 200 0 0 89 日本 92 95 中国 98 01 04 インドネシア 07 ミャンマー(右軸) 共通通貨圏では各国が協調して為替介入を行う必要があるが、それは不可能である。 中国 ACU売りの為替介入 韓国 ACU買いの為替介入 国家間で別々の為替介入 中国市場 ACU安に・・・ を行っても効果はない! 韓国市場 ACU高に・・・ 市場間の歪みが発生しても、 裁定取引を行われるので、 価格が平準化される。 ウォンに急激な動きはないので 介入は不必要 円が急騰したため、 大規模な円売りを実行 大規模な 円売り介入 130 円、 ウォンの対ドルレート ウォンの急落時に 大規模なウォン買いを実行 大規模なウォ ン買い介入 1600 1500 120 1400 1300 110 1200 100 円は逆に上昇している。 1100 1000 90 900 80 03 04 05 06 円対ドル 07 08 ウォン対ドル(右軸) 800 日本が介入するとしても、 逆の介入 以上の事より アジア各国の経済状況が異なるた め、 域内で統一した為替介入を行うのは 不可能! ASEAN+3をまとめていくべき日中韓には多くの歴史問題があるため 経済政策上で協調が不可能 日本⇔中国 竹島問題や日本海呼称問題 日本⇔韓国 歴史認識問題や尖閣諸島領有権問題 中国⇔韓国 白頭山問題 以上の事から 歴史的に多くの問題を抱えている 日中韓は経済政策においても 協調していくことは困難である! これら4点の理由から アジア共通通貨の導入は不 可能である!
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