PowerPoint プレゼンテーション

健康いわて21プランの推進について
岩手県
「健康いわて21プラン」とは
策
定 平成13年6月策定
健康寿命の延伸、早世の防止、生活の質・人生の質(QOL)の向上
目
標
健康・安心・福祉社会の実現
性
☆
☆
格
☆
☆
健康増進法に基づく都道府県健康増進計画
県の健康づくり領域計画
県民が自ら健康づくり実践するための行動指針
健康づくりサポーターが県民への支援を推進するための行動指針
☆
☆
施策の取り
☆
組む方向
一次予防の重視
重要領域設定とその評価の実施
継続的な生活習慣の改善、個々人に応じた良質な保健サービスの
提供
☆ 共助の精神に基づく地域社会の形成
期
間 平成13年度から平成22年度(10か年)
健康いわて21プランの
全体目標及び重要領域
全体目標
(目標項目数:3)
・健康で自立できる期間の割合の増加
・65歳未満で死亡する人の割合の減少
・自分が健康であると思う人の割合の増加
疾病等に関する重要領域
が ん
(20)
循環器疾患
(9)
糖尿病
(7)
不慮の事故
(4)
自 殺
(2)
生活習慣等に関する重要領域
栄 養
(19)
身体活動
(10)
喫 煙
(10)
アルコール
(7)
口腔保健
(11)
こころ
(11)
( )内は目標項目数
目標項目数:計113
「21プラン」策定後の国の動向
年月
動
向
H14.8 「健康増進法」制定
H16.5 「地域・職域連携推進事業ガイドライン」策定
H17.3 「健康フロンティア戦略」の策定
H17.9 「今後の生活習慣病対策の推進(中間とりまとめ)」の公表
H18.6 「医療制度改革関連法」制定
H19.4 「健康日本21」中間評価報告
「新健康フロンティア戦略」の策定
H19.9 「健康増進法に基づく基本方針」の一部改正
健康いわて21プランの中間評価
実施時期:平成17年度~18年度
中間評価の流れ
領域別評価
目標達成状況、活動状況
プラン総合評価
プロセス評価
圏域別評価
計画策定や活動のプロセス等
二次医療圏別の状況等
領域別中間評価の基準
目標到達度
AA
活動状況
目標到達
1
十分に活発
A
順調に前進
2
ある程度の取組み
B
やや前進又は停滞
3
あまり活発でない
C
後退
領域別中間評価結果
領域
到達度 活動状況
領域
到達度 活動状況
①全体
B
2
⑦がん
B
2
②栄養
B
1
⑧循環器疾患
B
2
③身体活動
B
1
⑨糖尿病
B
2
④喫煙
B
2
⑩不慮の事故
B
2
⑤アルコール
B
3
⑪こころ
C
1
⑥口腔保健
A
2
⑫自殺
B
2
早世の原因
【65歳未満年齢調整死亡率による死因順位】(県:H14-16平均、全国:H15)
区
分
第1位
第2位
第3位
第4位
第5位
総
岩 手
がん
数
県 全
国
がん
54.0
54.1
自殺
自殺
27.3
20.7
心疾患
心疾患
20.1
17.2
脳血管疾患 不慮の事故
16.5
12.0
不慮の事故 脳血管疾患
15.3
11.8
男
岩 手
がん
性
県 全
国
がん
65.9
65.5
自殺
自殺
46.1
31.8
心疾患
心疾患
32.2
26.5
不慮の事故
不慮の事故
24.1
18.1
脳血管疾患
脳血管疾患
23.2
16.5
女
性
岩 手
がん
県 全
国
がん
43.2
43.3
脳血管疾患
自殺
10.0
9.6
自殺
心疾患
8.5
7.8
心疾患
脳血管疾患
8.5
7.6
不慮の事故
不慮の事故
6.6
5.6
①
65歳未満の県民の死因順位:がん、自殺、心疾患、脳血管疾患、不慮の事故
②
③
岩手県男性の自殺及び脳血管疾患による死亡率:全国の1.4倍
岩手県女性の脳血管疾患による死亡率:全国の1.3倍
肥満、食生活、運動の状況
【成人男性の肥満率(%)】
区
分
20-39歳
40-49歳
50-59歳
60-69歳
70歳以上
岩手県
23.9%
26.7%
43.6%
30.4%
33.9%
全
25.2%
32.7%
30.8%
29.7%
25.5%
国
【年代別野菜摂取量(目標350g)】
区
分
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
総数
男
性
188.4g
232.5g
262.8g
309.1g
320.3g
286.6g
277.2g
女
性
202.1g
239.5g
253.6g
299.3g
319.5g
280.9g
273.5g
【県民の1日平均歩数】
【運動習慣者の割合】
区
分
基準値
中間値
目標値
区
分
基準値
中間値
目標値
男
性
7,632歩
6,618歩
8,632歩
男
性
32.4%
15.9%
40%以上
女
性
7,245歩
6,037歩
8,245歩
女
性
32.2%
19.7%
40%以上
①
②
肥満:50歳代男性の肥満率=43.6%(H16県民生活習慣実態調査)
全国(H16国民健康・栄養調査)と比較して12.8%も高い
食生活:若年者層ほど野菜の平均摂取量が低い
③ 運動:「県民の1日平均歩数」や「運動習慣者の割合」(H16)が大きく後退
「中間評価」により見えてきた課題
◎ 目標達成に向けた課題
早世(65歳未満死亡者)
の予防の徹底
が
ん
心疾患・脳血管疾患
自
殺
◎ プラン推進に関する課題
★
★
★
★
★
健康寿命の延伸、生活の質や
人生の質(QOL)の向上
★
★
★
★
検診(健診)による早期発見、早期治療
たばこ対策の強化
食生活改善
運動習慣の定着と強化
★ うつ病等に関する啓発
★ こころ(自殺)の相談支援体制の充実
「健康日本21」と同様の課題
取組みが総花的でターゲットが不明確
目標達成に向けた効果的な普及啓発用のプログラムやツールの不足
保健医療関係者の資質向上に関する取組みが不十分
関係機関・団体の役割や責任が不明確
評価体制が不十分
医療制度改革のポイント
生活習慣病対策の推進
★
健診・保健指導にメタボリックシンドロームの
概念を導入
★ 糖尿病等の生活習慣病有病者・予備群25%の削
減目標を設定
★ 医療保険者に健診・保健指導を義務化
生活習慣病の流れ(イメージ)
レベル 1
●不適切な食生活
剰等)
●運動不足
●ストレス過剰
●飲酒
●喫煙
(エネルギー・食塩・脂肪の過
レベル 3
メタボリックシンドロームとしての
●肥満症 (特に内臓脂肪型肥満)
●糖尿病
●高血圧症
●脂質異常症
レベル 2
●
●
●
●
肥 満
高血糖
高血圧
血清脂質異常
レベル 4
●虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)
●脳卒中(脳出血・脳梗塞等)
●糖尿病の合併症(失明・人工透析
等)
生活習慣病:
不適切な食生活、運動不足、喫煙
などで起こる病気
レベル 5
●半身の麻痺
●日常生活における支障
●認知症
メタボリックシンドロームの基準
ー 8学会策定新基準 (2005年4月) ー
その根拠は・・・?
メタボリックシンドロームを標的とした対策が
有効と考えられる3つの根拠
第1の根拠
第2の根拠
第3の根拠
肥満者の多くが複数の
危険因子を併せ持っている
危険因子が重なるほど
脳卒中、心疾患を発症
する危険が増大する
生活習慣を変え、内臓脂肪
を減らすことで危険因子の
すべてが改善
高血糖
肥満のみ
糖尿病
脂質異常症
高血圧症
肥満のみ
約20%
いずれか1疾患有病
約47%
いずれか2疾患有病
約28%
3疾患すべて有病
約 5%
40
心
疾
患
の
発
症
危
険
度
35.8
30
高血圧
脂質異常
内臓脂肪型肥満
運動習慣の徹底
食生活の改善
20
個々のクスリで、1つ
の山だけ削っても、他
の疾患は改善されてい
ない。
5.1 5.8
10
1.0
0
0
1
2
3〜4
危険因子の保有数
内臓脂肪の減少
高血糖、高血圧
脂質異常
がともに改善
健康いわて21プランの改定
考え方
★ メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候
群)に関連する新たな目標項目等の設定
★ 医療計画等、県の他計画との整合性を図るた
め、現行の目標項目等の一部修正
★ プランの推進期間を平成24年度まで延長
★ 施策の重点化を図るため代表目標項目を設定
改定に伴う目標項目数等の変更
改定前
目標項目数(延べ数)
112(113)項目
改定後
目標項目数(延べ数)
121(151)項目
代表的な目標項目
住民にわかりやす
い
健康づくりの目標
44(74)項目
新規に設定した目標項目
★
メタボリックシンドロームを認知している県民の割合の増加
★
高年期で何でも噛んで食べることができる者の割合の増加
★
脂質異常症有病者の減少
★
メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少
★
特定健康診査の実施率
★
特定保健指導の実施率
改定した21プラン推進の視点
1
ポピュレーションアプローチとハイリスク
アプローチによる健康づくりの推進
2
健康づくり関係機関・団体や民間企業との
連携推進
3
保健医療関係者の資質の向上
4
健康づくりボランティア等の育成
5
科学的根拠に基づく健康づくり施策の推進
ポピュレーションアプローチと
ハイリスクアプローチ①
低リスク
高リスク
個人
高リスク
個人
高リスク
低リスク
低リスク
個人
個人
個人
個人
高リスク
個人
リスクなし
個人
低リスク
個人
低リスク
個人
リスクなし
個人
ハイリスクアプローチ
ポピュレーションアプローチ
対象:高いリスクを持った
集団に限定
対象:リスク若しくはリスクに曝された
集団全体
ポピュレーションアプローチと
ハイリスクアプローチ②
ポピュレーションアプローチ
対
象
者
数
ハイリスク
アプローチ
低
リスク
高
ポピュレーションアプローチの例
(1)参加率の高い既存の事業を活用して、広く介入
(例:母子保健事業参加者への働きかけ)
(2)義務教育と連携
(例:小・中学校の児童・生徒や親への働きかけ)
(3)環境整備
(例:飲食施設でのヘルシーメニュー、施設の禁煙・
完全分煙、遊歩道、公園など)
(4)税・経済的誘導/インセンティブ・企業の取り組み
(例:タバコ税の値上げ、禁煙補助製品の販売)
(5)法令による社会通念の形成
(例:シートベルト着用、未成年の禁煙・禁酒、健康
増進法、食育基本法)
自分の生活習慣は自分で決めていない
ハイリスクストラテジーとポピュレーション
ストラテジーの組み合わせが重要
個人の情報・
知識・態度
ハイリスクストラテジー
個人の生活習慣
(食事(栄養)・運動・休養
、喫煙・アルコールなど)
周りの環境
(親・仲間・周囲の習慣)
(社会通念)
ポピュレーション
ストラテジー
水嶋春朔:地域診断のすすめ方:根拠に基づく健康政策の基盤、医学書院、2000
2つのアプローチの推進の視点
ポピュレーションアプローチ
○
○
地域の健康課題に応じた分かりやすい情報提供
住民が継続的に健康づくりを実践できる支援
ハイリスクアプローチ
○
特定健診・保健指導、健康増進法による各種健
診の実施体制確保
関係機関・団体の役割と連携
県民
健康づくりへの支援
関係団体
地域
保健サービス等の提供
県・市町村
役割分担と連携
NPO
企業
学校
産業界との連携
行政・関係団体
企業
連携・協力
栄養改善・身体活動
食品・流通、運動関連産業
健康づくり普及啓発・基盤整備
特定健診・特定保健指導
食品等への栄養表示
身体活動に関する情報
提供
提供
地域住民
(健康づくりに活用)
保健医療関係者の資質向上
行動変容による改善
専門職
研修実施
特定保健指導
メタボ該当者等
特定健康診査
住民全体
円滑な実施
のための
スキルアップ
医師
保健師
管理栄養士
等
健康づくりボランティア等の育成
21プランの関連目標項目
食生活改善推進団体連絡協議会会員数
目標値10,000人
健康運動指導士数
目標値
健康運動実践指導者
目標値
58人
県内全市町村に配置
今後は、住民組織による自主活動グループ育成、
NPO等の活動支援等を通じた健康づくりの推進が必要
科学的根拠に基づく健康づくり施策
国から提示されたプログラム及びツールの活用
食事バランスガイド、エクササイズガイド2006、禁煙支援
マニュアル、標準的な健診・保健指導プログラム
21プランの目標項目策定や進捗状況評価に利用
県民生活習慣実態調査、がん等疾病情報解析プラットホーム
施策の展開