講評:1500字ドラフト

講評:1500字ドラフト
バランス
• 長すぎる序論
– 1000字を超える序論
– バランスが悪い
– 本論が論文のメインパート
– 序論は、本論と結論の紹介部分
脱線
• 脱線
– 著作権の問題は作者の権利の問題。
– それなのにレコード会社の収益について論じてい
る。
– 作者の権利とレコード会社の収益の関係を明確
に示さなければ、脱線になる。
データソース
• 参考文献は要らない。必要なのは参照文献。
• 参考文献:論文を書く上で参考にした文献
• 参照文献:論文中で言及した文献
データソース
• 本文中で文献に言及する際には著者の苗字
と出版年だけ
– フルネームを書かない。
– ×田中克彦 (1987)によると
– ○田中 (1987)によると
データソース
• 段落の最後に「(著者名 出
版年)」をつけている例が目
立つ。
– この参照文献への言及方法
だと、他人発の情報が段落
全体なのか直前の文だけな
のかあいまいになる。
– カッコでデータソースを示せ
るのは直前の文に含まれる
情報についてだけと考えてほ
しい。
– 「AによるとBである」または
「Aは次のように報告している。
B」(Bは他人発の情報)とし
たほうがよい。
公用語に関する議論が最
近盛り上がっている。しかし、
公用語の概念について理
解が共有されているとはい
えない。公用語とは法廷や
役所など公の場で使用する
ことが保証されている言語
のことである(田中 2000)。
引用
• 孫引きをするな
– 著作権に関する論文でJASRAC(社団法人日本
音楽著作権協会)の考え方が示されているが、
JASRACのウェブページへの言及がない場合が
ある。
– JASRACのウェブページから公式見解を引用
– そうでないと孫引き
引用
• インデントによる引用の
前後を1行空ける
地の文です。地の文で
す。
引用文です。引用
文です。引用文で
す。
地の文です。地の文
です。地の文です。
引用
• 地の文からの言及のない引用
– 単なる字数稼ぎに見える。
– 引用したら、必ずその内容に地の文(自分発の
文)で言及する。
形式
• 見出しつきの節に分けていない。
• 1節1段落→長すぎる段落
文法
• 主語の省略による曖昧性
– 三山(2005)によると、小学生のときにしっかりとし
たマナーを教えるなどの対策をすればいいと思う。
– 疑問:誰が「思う」? 三山? 私?
– 三山の考えなら、
• →……などの対策をすればよいと三山(2005)は主張
する。
– 私の考えなら(その可能性は低いが)、
• →……と私は思う。
– いずれにせよ、「三山(2005)によると」を外す。
文法
• 引用を含む長すぎる文での文のねじれ
– 複数の文に分ける。指示詞を効果的に使う。
– 野間(2000)によると「……」と言っているが、……
– →野間(2000)は次のように述べている。「……」。
しかしながら、……