野生生物の個体群リスク管理について」 日時10月2日10

「野生生物の個体群リスク管理について」
日時10月2日10:30~12:00、会場 水産学部4号館21号教室
1. 「ブラックバスとマングース駆除事業の課題」
– 中央水研が作成したコクチバス繁殖抑制マニュアル○によると、外
来種駆除の鍵は繁殖抑制にある。捕獲は個体数を減らす上で有効
だが、根絶に至るとは限らない。奄美のマングース事業○を例に、
その問題点を説明する。
2. 「カワウ防除事業とヤクシカ保護管理計画の展望」
– 一時絶滅の危機に瀕したニホンジカとカワウ○は、現在では個体数
を回復し、多大な農林漁業被害を与えている。狩猟者が捕獲する数
には限りがあり、駆除専門家の育成が必要である。滋賀県における
その実例と、ヤクシカ○の特定保護管理計画策定の課題を論じる。
3. 「バラスト水と外来種の侵入リスク」
– バラスト水○は大陸をまたいだ沿岸微生物、無脊椎動物の移動とい
う外来種問題を引き起こし、沿岸漁業資源にも被害を与えることが
ある。その規制のためのバラスト水条約の実効性と、リスク管理から
見た費用対効果を議論する。