大阪産業大学 経済学部 国際経済学科 新保ゼミ S08e597 楊 更強 s08e203 侯 利鵬 S08e020 韋 君 背景:最近、中国も高齢化が進む一方である。 原因:1979年に国家の「一人子制度」で、子供を産む数 が大幅に減らした 結局:昔の「家庭養老」ができなくなり、高齢者の面倒を見 るのは介護サービスに頼るしかない。しかし、今日の中国 の介護サービスはほぼ未開発の状態とみられている。 目的:中国における介護サービス及び介護ビジネスの可 能性を検討する(日本と比較して) 目次 初め 本論 1、日本介護サービスの利用状況 2、中国の高齢者事情について 3、中国における介護サービスの可能性 まとめ 1-1 高齢化社会、高齢社会、超高齢社会とは 1-2 日本の高齢者数 1-3 日本介護の施設、事業所の利用状況 1-4 介護保険制度 1-5 介護事業所数、施設数の変化 総人口に占める高齢者人口の比率が 7%以上を超えると高齢化社会 14%以上を超えると高齢社会 20%以上になると超高齢社会 「総務省」によると、日本の高齢者の現状は5人に一人 が高齢者となっている。日本の総人口、平成18年10月 1日まで、1億2,777万人で65歳以上の高齢者人口は 過去最高の2,660万人となり、総人口に占める高齢者 の割合は20.8% 日本は超高齢社会に入った 「厚生労働省大臣官房統計情報部(平成18年)」によると 1-3-1介護予防サービス事業所数を見ると 介護予防訪問介護が19,269事業所 介護予防通所介護が18,055事業所 1-3-2介護サービスの事業所数を見ると 訪問介護が20,948事業所 通所介護が19,409事業所 1-3-3介護保険施設では 介護老人福祉施設が5,716施設 介護老人保健施設が3,391施設 介護療養型医療施設が2,929施設 まとめ:平成18年まで日本全国で介護に関する専門施設及び事業所は約 90,000ケ所もある、総老齢者人口(2660万人)がそれほどの施設が利 用できることが分かった 地方自治体 (市町村) 市町村の介護サービ スの見込み量に基づ いて保険料を算出 各市町村地域内 のサービスの見込 み量をつみあげる、 計画を策定し 保険者 自治体ごと に給付を負 担 地方自治体は保険者になって、自治体ごとに給付を負担し、それから、図のよ うに 「厚生労働省白書17により」 図のように、日本では各介護事業所数は年々増加していることか ら、日本の高齢者はより多くの施設が利用できる。 2-1高齢者の推移 2-2高齢者の特徴 2-3介護事情の種類 2-4介護事情の利用状況(例:大連市) 2-5中国における社会保障制度 2-1中国の高齢者の推移 高齢化の進展は大きく3つの段階 転換段階(2000 年迄)60 歳以上 人口は1.32 億人(総人口比 10.3%)となった 形成段階(2000 ~ 2040 年迄)60 歳人口は一気に4.09 億人(総人口 比26.5%)まで膨れ上がる 完成段階(2040 年~)には60 歳以 上人口は総人口比25%前後の高 水準のまま推移する (NTTデータ経営研究所作成) ※高齢者人口(=60 歳以上人口)は、国連・世界銀行・中国高齢化委員会による推 計値の平均 ①.高齢者の絶対数の多さ 中国はすでに世界最大の高齢者国家である ②.地域格差の大きさ 中国政府が、一人っ子政策を特に都市部において厳格に実施してきた影 響で、都市部を中心に高齢化問題が顕在化している ③.低い経済レベルにおける高齢化の進展 先進諸国で65歳以上人口が総人口の7%になった時点では、一人当たり GNPは1万米ドル相当以上となっているのに対して、中国の一人当たりGNP は800米ドル相当に過ぎず(2000年)、中国はまさに経済発展途上にあり ながら高齢社会に突入している ④.高齢者に対する考え方、家庭観の変化 高度な経済成長とともに生活スタイルや家庭観の変化が大きく、「核家族」 、「三人家族」が増えている 親族介護:自宅で家族によってお年寄りの世話をする方法 である。これは伝統的な介護手段である。 施設介護:養老院や高齢者住宅に入居することを指す。費 用が高いために限られた人しか利用できない。 在宅介護:政府が出資してホームヘルパーの養成を行い、 在宅介護のマニュアルを作成し、看板を出して在宅介護の サービスを提供する。これは中国の高齢者に最も適切な サービスだと中国社会科学院老齢科学研究会会長の熊必 俊教授が言っている。 rizhong.web.infoseek.co.jp/nityu-okayama/oyaoya/oyaoya5-mirai3.html http:// 大連市の例として説明したい 大連市の総人口は560.2万人60歳以上約83万 年平均3.2%の率で逓増する 国有各種高齢者福祉機構が14カ所,農村集団経営敬老院が約104カ 所,民間各種高齢者福祉施設が63カ所ある ベッド総数が約1万5600個,全市高齢者人口の1.9%をカバーした (国際上5%の老人が必ず老人施設に入る) http://www1.tcue.ac.jp/home1/cgakkai/kikanshi/ronbun84/xiang.pdf 中国 日本 医療保険 健康保険 年金保険 労働災害保険 介護保険など 医療保険 健康保険 年金保険 労働災害保険など 介護保険はないので、利用者は介護サービスを 利用するには年金や貯金などを使うのは普通で ある。 3-1家庭養老体制の崩壊 3-2老人ホームベッド数の過不足 3-3国民収入の増加 3-4社会保障制度が整備されつつある 3-5富裕層などの家庭利用者数が増えていくと見込 養児防老(子供を育て、老後を防ぐ) 1979 年の「一人っ子制度」 生活スタイルや家庭観の変化、「核家族」、「三人家族」が 増えている。 夫婦二人では4人以上の老人の世話をする 家庭内での介護のための人員不足が深刻化すると予想さ れている。 ⇒従来の家族介護に限界が来た ⇒お年寄りが介護施設へ 60歳以上の老年人口 1.69億人 毎年 1000万のスピードで増加する。 介護用のベッド数 現時点は250万ぐらいのベッドしかない ベッド需要は1.69億人×5%(国際上5%の老人が 必ず老人施設に入る)=845万 ⇒550万以上の市場が存在している。 http://news.hexun.com/2009-10-04/121272567.html 03年に(5247元)1000ドルを超えた、06年には(6998元)2000ド ル、08年には(8577元)3000ドルを超えた。2010年末、一人当たりG DPは4000ドルに近づく 中国の一人当たりGDPの推移 単位:元 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 http://ecodb.net/country/CN/imf_gdp2.html#index01 単位:万人 都市、鎮の基本養老保険に参加人数 25000 20000 15000 10000 5000 0 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 ⇒09年まで加入者数は2億3498万人 年金(養老)保険で介護サービスを利用できる 出典:中国統計年鑑2010 都市、鎮養老保険参加人数により作成 富裕世帯とは年収は25万元(364万円)以上となって いる 2009年4月16日、米紙「ワシントンポスト」によると 2008年に中国の富裕世帯は160万世帯 2015年には400万世帯を上回ると予測されている。 ⇒両親を高級介護施設に送ることも考えられる 日本は介護保険のおかげで、介護サービスは大きな発展 を遂げ、高齢社会のために大きな貢献をした。 中国の高齢者社会が進んでいて、今までの介護は大きな 課題を抱えている。 中国では従来の家庭養老体制が崩壊して介護サービス には大きな市場が生まれる。国民収入の増加と社会保障 制度の改善によって、中国では介護サービスや介護ビジ ネスの展開も十分な可能性がある。
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