懲戒 教育としての懲戒はあるのか 懲戒の法的規定1 • 学校教育法11条(テキスト156) – 「校長及び教員」これは妥当か – 「教育上必要」とは何か – 「懲戒」の概念 – 「体罰」どこからか 懲戒の法的規定2 • 学校教育法施行規則26条(テキスト158) – 「教育上の配慮」とは何か – 退学 公立の学齢児童・生徒には不可 – 停学 学齢児童・生徒には公私とも不可 – 退学・停学・訓告は校長のみ 懲戒の法的規定3 • 出席停止 学校教育法35条(テキスト156) – 他の児童・生徒の教育の妨げになる場合 – ほとんどが中学生 – 教育委員会が行う – 「保護者の意見聴取と文書の交付・教育上必要 な措置」新たに付加された部分 事実上の(非合法)出席停止もある 懲戒と校則 • 前回説明(部分社会論の適用は、事前開示と の関連で、厳しく判断されるようになってい る。) 学生処分と適正手続 • 学生処分はほぼ100%がパターナリズムに基 づく。 • 適正手続は不要か(テキスト164) • 文教大学でおきた事例 教師懲戒の法的規定1 • 地方公務員法(分限及び懲戒の基準) • 第二十七条 すべて職員の分限及び懲戒につ いては、公正でなければならない。 • 2 職員は、この法律で定める事由による場合 でなければ、その意に反して、降任され、若しく は免職されず、この法律又は条例で定める事由 による場合でなければ、その意に反して、休職さ れず、又、条例で定める事由による場合でなけ れば、その意に反して降給されることがない。 • 3 職員は、この法律で定める事由による場合 でなければ、懲戒処分を受けることがない。 教師懲戒の法的規定2 • 地方公務員法(降任、免職、休職等) • 第二十八条 職員が、左の各号の一に該当する場合 においては、その意に反して、これを降任し、又は免 職することができる。 • 一 勤務実績が良くない場合 • 二 心身の故障のため、職務の遂行に支障があり、 又はこれに堪えない場合 • 三 前二号に規定する場合の外、その職に必要な適 格性を欠く場合 • 四 職制若しくは定数の改廃又は予算の減少により 廃職又は過員を生じた場合 教師懲戒の法的規定3 • 2 職員が、左の各号の一に該当する場合において は、その意に反してこれを休職することができる。 • 一 心身の故障のため、長期の休養を要する場合 • 二 刑事事件に関し起訴された場合 • 3 職員の意に反する降任、免職、休職及び降給の 手続及び効果は、法律に特別の定がある場合を除く 外、条例で定めなければならない。 • 4 職員は、第十六条各号(第三号を除く。)の一に該 当するに至つたときは、条例に特別の定がある場合 を除く外、その職を失う。 東京都職員懲戒条例 • • • • • • • • • • • • (この条例の目的) 第一条 この条例は、職員(市町村立学校職員給与負担法(昭和二十三年法律 第百三十五号)第一条及び第二条に規定する職員を含む。以下同じ。)の懲戒の 手続及び効果その他懲戒に関し規定することを目的とする。 (懲戒手続) 第二条 戒告、減給、停職又は免職の処分は、その旨を記載した書面を当該職 員に交付して行わなければならない。 (減給の効果) 第三条 減給は、一日以上六月以下の範囲で給料及び暫定手当の合計額の五 分の一以下を減ずるものとする。 (停職の効果) 第四条 停職の期間は、一日以上六月以下とする。 2 停職者は、その職を保有するが、職務に従事しない。 3 停職者は、停職の期間中いかなる給与も支給されない。 (刑事事件係属中の懲戒) 第五条 懲戒に付せらるべき事件が、刑事裁判所に係属する間においても、任 命権者は同一事件について、適宜に懲戒手続を進めることができる。 教師の懲戒を考える留意点 • 教師の身分擁護⇦⇨指導力不足教員排除 – 身分保障が安心して仕事をする上で不可欠 – 教師は30年間同一の仕事をしつつ成長 • 短絡的な評価と排除はマイナス – 他方、指導力不足教師は子どもの権利を奪う • 教師は「やめさせられない」職業か cf 橋下市長の日頃の言動 • 処分事由 (テキスト 169-171) • 体罰事件 校門圧死事件・天窓転落事件・阜陽 高校事件
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