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労働組合と労使関係
2015年1月13日
人事労務管理論B (第12回)
LT1011教室
LT1012教室
労働組合とは何か

Sidney & Beatrice Webb の定義
労働者が労働諸条件を維持・改善するための恒常
的な団体

日本の労働組合法の定義
http://www.houko.com/00/01/S24/174.HTM
労働者が主体となつて自主的に労働条件の維持改
善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目
的として組織する団体
※この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、賃金、給料その他これに準
ずる収入によって生活する者をいう。
2
労使関係管理

労使関係管理の考え方
①
②
③

仕組み
パイの理論を基礎に
パイの生産→
パイの分配→
3
雇用労働者数、組合員数、組合組織率
(2013年)
年次別・企業規模別組合組織率
年
組合員数 万人
全組織率 %
1000人以上
100~999%
99人以下%
90
1,226
25.2
62.0
25.7
2.1
95
1,261
23.8
59.9
21.2
1.6
2000
1,154
21.5
54.2
18.8
1.4
05
1,014
18.5
47.7
15.0
1.2
13
831
17.7
44.9
13.1
1.0
主要産業別組合組織率
産
対前年比
組織率%
9,822
-0.1
17.7
建設業
815
-1.9
19.9
製造業
2,662
-1.2
26.7
電気・ガス・熱供給・水道
188
0.6
57.0
情報通信業
394
1.2
21.1
運輸業
865
-1.0
27.2
1,256
3.8
13.3
金融・保険
727
-0.9
43.8
飲食・宿泊業
159
11.7
5.0
サービス業
110
-1.4
5.8
公務
908
-2.3
38.0
総
業
計
卸売・小売業
組合員数 千人
2013年
労働組合組織率の国際比較
7
労働組合の衰退?

企業別組合の企業主義化:
→
→

第3次産業の成長と第2次産業の衰退
→
→

不安定雇用者の増加
→
→
8
非正規雇用の労組!

日本マクドナルド労組の結成!
06年5月29日、「日本マクドナルドユニオン」結成、
当初の参加者は200人

首都圏青年ユニオン
30代までのフリーター、派遣、請負の労働組合

連合が非正規労働センターを設立
日本で最大のナショナルセンター連合の新方針
07年10月開催の定期大会で決定
非正規雇用の労働問題を専門に取り扱うセンター
9
パートタイマーの労働組合組織率
年
00
05
08
09
10
11
12
13
組合員数(千人) 対前年比 総パート数(万)
260
6.6
1,017
389
616
700
726
776
837
914
7.3
4.7
13.7
3.7
6.8
7.9
9.2
1,172
1,232
1,317
1,291
----1,332
1,410
組織率
2.6
3.3
5.0
5.3
5.6
---6.3
6.5
10
労働組合結成は国民の権利?
年
1973
1978
1983
1988
1993
1998 2003
2008
納税
33.9
35.5
39.8
37.2
39.5
42.0
42.2
42.8
組合結成
39.4
36.0
28.9
27.1
25.5
23.0
20.4
21.8
「日本国憲法によって、義務としてではなく、
国民の権利として規定されているのはどれですか」
という問いにたいする回答の割合
NHK放送文化研究所「日本人の意識・2008」
(第8回調査)結果より
11
日本の労働組合の実力

大企業中心:
組織率からみると
→

組合の役員:在籍役員、在籍専従
→

組合としての実力:
企業内組合としての性格(排他的・閉鎖的)
組合組織と企業の管理組織がダブっている
組合役員もまたその企業の従業員
12
労働争議統計(労働争議件数)
1985 1990 1995 1998 1999 2000 2001
日本
アメリカ
627 284 209 144 154 118
54
44
31
34
17
39
90
29
イギリス
903 630 235 166 205 212 194
ドイツ
---
777 361
67 200
46
48
2
20
スウェーデン 160 126
36
韓国
88 129 198 250 235
265 322
13
10
13
集団的労使関係から
個別的労使関係へ

人事制度や処遇制度の個別化・多様化
成果主義、裁量労働制、CDP、派遣労働
→

個別的労使関係
→
→
→

個別労使紛争の急増
→ 個別労働関係紛争解決促進法(’01)
Alternative Dispute Resolution(ADR)
14
個別労働紛争解決制度の概要
厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/05/h0525-1.html
15
増大する個別労働紛争
16
相談内容は?
17
助言あっせん受理件数
18
助言申出・あっせん申請内訳
19
まとめと課題

労働組合の弱体化

労働組合は不要か?

新しい時代の労使関係
→
→
→
→
→
→
→
20