インスリンの使い方 インターンレクチャー インスリンとは? 膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモン ちなみに、インスリンの語源は ラテン語の“島insula”から来ている 1921年に整形外科医と医学生 が犬の膵臓からインスリンの抽 出に成功した 体内のインスリン分泌 インスリン治療の適応 ★絶対的適応 ★相対的適応 ・Ⅰ型糖尿病 ・妊娠希望婦人 ・DKA等の急性時 ・SU剤の二次無効 ・無治療高血糖放置 (FBS>300mg/dl、HbA1c>15%) ★一時的な適応 ・急性感染症、敗血症 ・ステロイド治療時 ・中等度以上の外科手術 インスリンの使い方 ★製剤の選択 注射器 作用時間(超速攻型、速攻型、中間型、混合型) インスリンの種類 インスリンの種類 ペン型:ノボリン フレックスペン(使い捨て) N、R、ログ、30R、50R、70R インスリンの種類 ペン型:ランタス 超長時間作動型インスリン インスリンの種類 イノレット N、R 30R、50R、70R ペン型とイノレットの違いは 何があるのだろうか? インスリンの種類 通常のスライディングやインスリン 治療スタート時はバイヤルから 必要量を専用のシリンジに吸って から投与する インスリンの種類 インスリンの使い方 ★製剤の選択 注射器 作用時間(超速攻型、速攻型、中間型、混合型) ★初期インスリン投与量の選択 ①1日インスリン基礎投与量を初期設定 体重×0.3単位/日 ②朝:夕を2:1として配分する ③血糖測定を6検とし、 食後の血糖値を見て、速攻型を追加する 強化インスリン療法 厳格な血糖コントロールをする場合に用いる ①食事と無関係にある基礎分泌 ②食事摂取後の血糖上昇に伴なう追加分泌 の2点について、インスリンを補充する 朝食前 食後 昼食前 食後 夕食前 食後 眠前 N+R R N+R R R R N N+R R R N 通常のインスリン療法 強化インスリン療法では、1日3~5回の投与で 多いので、Ⅰ型でなければ、1日2回投与に した方が、コンプライアンスの点から望ましい。 N+R⇒混合型に変えてコントロールする 朝食前 30R 30R 食後 昼食前 食後 R 夕食前 30R 30R 食後 眠前 スライディングスケール 適応 病態により絶食中や食事が不安定なとき ・敗血症 ・重症疾患(MI、strokeなど)の急性期 ・DKAなど急性代謝障害 ・手術前後 種類 OCHではどうですか? インスリン持続投与 厳格な血糖コントロール時には、 少量持続静脈投与を行う ①DKAの時は、0.8U/kg/hrで基礎投与 ②Sepsisでは、BS<120mg/dlを目標に投与 ③IVHでコントロール困難例では、 製剤内に速攻型でグルコース5~10gに対し て1単位の割合で混注する 実際の症例でコントロールする 70kg 165cm 男性 健診にて異常指摘されるも放置 FBS 340mg/dl HBAIC 12.3% どうしますか? 6検:250-340-296-400-180-240 コントロール困難例 • ステロイド治療時 ステロイド投与後、夕にかけて血糖が高くなる • Brittle型糖尿病 インスリン治療患者で血糖の日内変動、日差変動が 大きく、低血糖と高血糖を頻回に認め、予想もつかない ような変化をすることでコントロールが難しい例。 DKAや低血糖を多く経験することが多い
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