実施:2011年 1 目的 ブタの腎臓を通して,腎臓の構造を理解する。 2 準備 • ブタの腎臓 • メス 注射器 注射針 検鏡セット 墨汁 手袋 注意 • 感染症防止のため,手袋を着用する。 重さは150g~200g程度です。脂肪や膜が残っておるので,取っておくとよ いでしょう。 購入した腎臓は作業の都合上,動脈・静脈・輸尿管が切り取られているた め,動脈と静脈はピンセットで引っ張り出して確認してください。 バットの中で切るとよいでしょう。 綺麗な内部構造が確認できます。 腎 腎うと輸尿管のつながりを確認するために,棒(ピンセット)を挿入して います。 輸尿管が確認できます。 動脈から墨を入れますが,動脈が短いためうまく入らないし,漏れも多いようです。 生徒は飛び散らないように注意をしてください。 墨が入ると,皮質が黒くなってきます。 墨を入れた後,切開してみました。動脈が黒くなっていることも確認できます。 皮質を薄く切り取り検鏡します。糸球体とそれをつなぐ毛細血管は確認できませんで した。画像は600倍で検鏡。 ブタの腎臓は食肉屋に依頼するか,岡山県食肉センター(086-2730998)に連絡する。操山高校ではコープ西川原店に依頼しました。通常 60円~100円(1個)程度費用がかかります。 腎臓には脂肪や膜が付いているので削除する。 血管や輸尿管が短く切れているため,腎臓から引っ張り出さなくてはなら ない(吊るし切りのため,血管を長いまま切り取るのは困難:食肉セン ター談)。 真空パックをしていれば,冷蔵庫である程度保存は可能であろうが,なる べく使う量だけ前日に購入するのが望ましい。 墨を入れる時,どうしても漏れることがあります。終わったら生理食塩水 で洗うとよい。 生物部員を使って実験を行いました。生徒には糸球体の観察が難しかっ たようです。600倍では糸球体とそれを繋ぐ毛細血管は観察できません。 今後の検討課題だと思います。
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