メカトロニクス 第9日:センサ・信号変換 システム電子情報学科 講師 池田 貴幸 http://www.runbot.jp 本日の内容 • センサとは • 代表的なセンサ • 演習 http://www.runbot.jp センサとは • センサは、物理量・化学量を電気信号に変換 する部品あるいは装置 – 物理量の例:力、速度、光、温度、圧力、音、磁 気) – 化学量の例: Ph値、嗅覚、味覚、純度、濃度 • メカトロニクスにおいて重要な部品 http://www.runbot.jp 光電センサ(スイッチ) • 可視光、赤外線、レーザーなどの光を利用 して、遮光を検知する。 http://www.runbot.jp フォトインタラプタ • 発光素子と受光素子のペアで構成されてい る。 発光素子 http://www.runbot.jp 受光素子 フォトインタラプタ http://www.runbot.jp ロータリーエンコーダ • 角度を検出する。 • インクリメンタル型、アブ ソリュート型の2種 • 光学式、磁気式 http://www.runbot.jp インクリメンタル型エンコーダ 角度検出(デジタル) スリット半 分ずれて いる http://www.runbot.jp インクリメンタル型エンコーダ • 出力信号A相、B相 • 原点検出用のZ相 http://www.runbot.jp カウンタと逓倍(ていばい) • 1逓倍のカウント方法 – A相の立ち上がりのみカウント • このとき、B相が”0”ならば、カウント値が-1 • このとき、B相が”1”ならば、カウント値が+1 A相 B相 反時計周り -1 -1 時計周り http://www.runbot.jp +1 +1 カウンタと逓倍(ていばい) • 2逓倍のカウント方法 – A相の立ち上がりのときカウント • このとき、B相が”0”ならば、カウント値が-1 • このとき、B相が”1”ならば、カウント値が+1 – B相の立ち上がりのときカウント • このとき、A相が”0”ならば、カウント値が+1 • このとき、A相が”1”ならば、カウント値が-1 http://www.runbot.jp カウンタと逓倍(ていばい) • 4逓倍のカウント方法 – A相の立ち上がりのときカウント • このとき、B相が”0”ならば、カウント値が-1 • このとき、B相が”1”ならば、カウント値が+1 – B相の立ち上がりのときカウント • このとき、A相が”0”ならば、カウント値が+1 • このとき、A相が”1”ならば、カウント値が-1 – A相の立ち下がりのときカウント • このとき、B相が”0”ならば、カウント値が+1 • このとき、B相が”1”ならば、カウント値が-1 – B相の立ち下がりのときカウント • このとき、A相が”0”ならば、カウント値が-1 http://www.runbot.jp • このとき、A相が”1”ならば、カウント値が+1 問題9.1 インクリメンタルエンコーダーについて下記の質問に答えなさい。 1. 1周にスリットが1024個あるとき、4逓倍でカウントする場合、分解能(検 出可能な最小角度)を答えなさい。(解答例:0.5[deg]) 2. インクリメンタルエンコーダーの出力信号が下記であるとする、(a),(b),(c) の時刻のときのカウント値をカウント1逓倍、2逓倍、4逓倍のそれぞれに ついて答えなさい。ただし、1逓倍はA相が立ち上がりのとき、2逓倍は A,B相が立ち上がりのとき、カウントするものとする。 A相 B相 反時計周り 1逓倍 2逓倍 4逓倍 5 4 5 4 5 4 4 3 3 4 3 2 4 3 3 2 1 0 時計周り http://www.runbot.jp (a) (b) (c) 時間軸 問題9.1 解答 (a) (b) (c) 1逓倍 2逓倍 4逓倍 出席確認 レポート用紙(出席確認)に解答を書いてください 授業の終了後に回収します。 できなかった人は、本日18:00までに 知能ロボット研究室のポストへ提出 http://www.runbot.jp アブソリュート型エンコーダ • カウント回路が要ら ない。 • 高価(インクリメンタ ル型よりも) • 大きい(インクリメン タル型よりも) http://www.runbot.jp リニア型エンコーダ • 直進方向を検出 http://www.runbot.jp マイクロスイッチ(機械式接触センサー) http://www.runbot.jp マイクロスイッチ(機械式接触センサー) http://www.runbot.jp ポテンショメータ • 角度検出(アナログ) http://www.runbot.jp ポテンショメータ • 精密な可変抵抗 • アナログ電圧を検出 http://www.runbot.jp 差動変圧器 • 直線変位センサ http://www.runbot.jp 機械式ジャイロ • 各運動量保存の法則 • 3次元の角度を検出 http://www.runbot.jp 圧力センサ • ピエゾ式圧力センサ – 圧電素子(ピエゾ素子) – 微小変位を電圧に変換 • ダイヤフラムの歪みを 利用 http://www.runbot.jp 加速度センサ • 慣性の法則を利用 http://www.runbot.jp 分解能とサンプリングタイム • 分解能とは、そのセンサが持ちうる最小量の こと • サンプリングタイムとは、センサが量を検知し てから、出力信号として出力されるまでの時 間 • サンプリングレートとは、センサが1秒間に計 測できる量のデータ数 http://www.runbot.jp 問題9.2 別紙(0)~(9)の製品名・型番のセンサについて、下記の項目(a) ~(g)についてそれぞれ答えなさい。 (a)センサー名:製品名、製品シリーズ名 (b)販売・開発会社: (c)仕組み:図を使って説明する。 (d)検出できる物理量・化学量 (e)分解能: (f)出力信号の形態:デジタルか?アナログか?、サンプリング タイムは?、分解能は? (g)仕様用途(応用事例): 出席確認 レポート用紙(出席確認)に解答を書いてください 授業の終了後に回収します。 http://www.runbot.jp できなかった人は、本日18:00までに 知能ロボット研究室のポストへ提出 0)HL-C108B 1)QP-3HB 2)TS5610 3)TS252N30E1 4)SF-5 イナストマー 5)サーボ加速度計 JA-5V 6)NG360 7)CRS03-02 8)CTL-6-V 9)ジャイロスター ENC-03M http://www.runbot.jp 問題9.3 別紙の物理量・化学量を電気信号に変換するセンサを探し、 下記の項目(a)~についてそれぞれ答えなさい。 (0)音 or 超音波 (1)光 (2)位置(絶対距離) (3)体温センサ or 赤外線 (4)画像(イメージ) (5)加速度 (6)角速度(ジャイロ) (7)圧力(感圧) (8)接触(タッチ) (9)傾斜角 http://www.runbot.jp (a)センサー名: (b)型番: (c)販売・開発会社: (d)仕組み:図を使って説明する。 (e)出力信号の形態:デジタルか?アナログか?、サン プリングタイムは?分解能は? (f)応用事例: (g)データシートのプリントアウト 宿題 レポート用紙(宿題)に解答を書いてください http://www.runbot.jp 次回の授業の始めに提出してください。
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