情報科の評価 情報科教育法 後期5回 2004/11/05 太田 剛 目次 1. 評価の考え方、評価の基礎 2. 情報科の評価 計画の立案、WBSの補足 単に授業の中で、計画の立案の技術を学ぶだけで なく、実社会でも計画的に行動し、よりよい成果を 生み出そう。 就職・教員試験のための計画 卒論作成のための計画 ・見通しを立てて行動できる ・抜けの無い行動ができる。 ・チェックポイントが明確になる。見直しができる。 授業設計プロジェクト スケジュール案(2004) 11/16 11/23 11/30 12/07 12/14 12/21 計画 発表会 情報収集・分析 単元案 授業案 教材作成 発表準備 M1 11/20 M2 12/10 M3 12/17 M4 12/28 Copyright 2002 GO OTA 教員試験合格プロジェクト スケジュール案 計画1 合格発表 情報収集 対策計画 勉強 受験決定 受験準備 願書提出 受験 Copyright 2002 GO OTA グループで作る授業案の補足 成果品 ・12月17日 仮発表会(リハーサル) ・1月14日 発表会 両日ともPowerPointとプロジェクターを使用 して1チームの発表時間5分間 1. 評価の考え方 教育心理学の復習です。 リソース ・参考図書: 情報教育の学習評価 観点と規準 岡本 敏雄/西野 和典 編著 丸善 ・評価規準の作成,評価方法の工夫改善のための参考 資料(高等学校) -評価規準,評価方法等の研究開発(報告)- http://www.nier.go.jp/kaihatsu/kousankousiryou/html/index.htm ・火曜の会 www.kayoo.org/home/ 評価の目的・実施方法 評価目的:対象 ・相対評価- 集団 ・絶対評価 – 目標 ・個人内 – 個人の成長 評価目的:時期 ・形成的評価 – 達成の支援 ・総括的評価 – 状態把握 評価者: ・教師評価 ・相互評価 ・自己評価 評価の要素 基本は教育目標に対する達成度の測定 ・教育目標の細分化・レベル ・評価の目的 ・評価の観点 ・評価情報の種類 ・評価の方法・手段 教育目標の細分化・レベル 教育目標の2レベル 教育目標/学習目標:学習行動 評価規準:具体的な評価基準 下位のレベルについては具体的な行動 指標で記述すること。 評価規準 単元 (1) 産業構造の変化に伴い,情報産業がサービス 業を中核として進展していることについて理解 させる。 (2) 職業観を養うために,情報産業の種類と特色等 の理解を通じて社会の中で情報産業が果たす 役割や位置付けなどについて考えさせる。 評価規準 学習活動おける具体的な規準 ①情報産業の分類,職業について理解している。 ②電子商取引の利点や評々の業務内容につい欠 点について,ワークシートにまとめている。 ③電子商取引と消費生活との係わりについて考え ようとしている。 教育目標の細分化・レベル(火曜の会より) 【e:整理・分析・判断】 LEVEL 2 集めた情報を比べたり、まとめたりできる e2-010 話し合って意見をまとめる e2-020 相手に伝えたいことを、絵図や資料にまとめる e2-030 相手に伝えたいことを、情報を整理して文章にま とめる e2-040 相手に伝えるために、資料を作成する e2-050 集めた情報について話し合い、新しい関係を見つ ける e2-060 集めた情報の共通点や相違点を話し合い分類す る 教育目標の細分化・レベル(火曜の会より) LEVEL 3 集めた情報を分析し、適した方法でまとめるこ とができる e3-010 集めた情報を分析し、傾向や規則性を見つける e3-020 課題解決に必要な不足情報に気づき、さらに情報 を収集・整理する e3-030 集めた情報の特性に応じて適切な表やグラフにま とめる e3-040 伝えたいことを、電子情報としてまとめる e3-050 集めた情報を活用しやすいように整理する 教育目標の細分化・レベル(火曜の会より) LEVEL 4 情報手段を活用して、整理・分析・判断する e4-010 コンピュータやメディアを利用して情報を整理する e4-020 コンピュータにデータを入力して分析する e4-030 分析した情報に基づいて、的確に判断する レーダーチャートを使用した自己評価 もう一度 評価の目的・実施方法 評価目的:対象 ・絶対評価 - 集団 ・相対評価 – 目標 ・個人内 – 個人の成長 評価目的:時期 ・形成的評価 – 達成の支援 ・総括的評価 – 状態把握 評価者: ・教師評価 ・相互評価 ・自己評価 評価の観点 下記の観点から評価を行う。 ・関心・意欲・態度 ・思考・判断 ・技能・表現 ・知識・理解 現状、上記の評価をもとにした観点別評価を 高校では実施することが望ましい。 評価の観点の例 関心・意欲・ 態度 問題解決と情報伝達の活動を目的に 応じて適切に行おうとする。 思考・判断 目的に応じた解決手順や提示方法を 自分なりに工夫する。 技能・表現 問題解決や情報伝達においてIT技術 を活用する。 知識・理解 問題解決や情報伝達において、IT技 術の適切な活用が必要であることを理 解している。 評価情報の種類 ・言語情報 ・数値情報 ・媒体情報 ・行為情報 ・意図情報 評価の方法・手段 言語 ペーパテスト チェックリスト ○ 数値 媒体 行為 意図 ○ ○ ○ ○ インタビュー ○ ○ 観察 ○ ○ 作品提出 ○ ○ ○ ペーパーテスト ・正誤 ・選択 ・穴埋め ・記述 ・論文 最近の傾向、作業ベースの評価 ポートフォリオ評価などが代表例 ・学習活動のなかのさまざまな情報を記録す る。 ・日々どのような作業をしたか、その状況 ・学習や作業を工夫したか。 ・教師、他の生徒といっしょに考えたか ・自分で何を学んだか 2.情報科の評価 情報科では目標のレベル化とそれに対する評価 が非常に重要 ・生徒の能力の個人差が大きい ・生徒の過去の情報処理教育の内容の差が大 きい 評価からみた授業活動(教師) 1.単元評価規準の作成 2.学習活動における具体的な規準の作成 3.授業設計と評価マトリックスの作成 4.評価基準および評価方法決定、作成 5.観点別評価の総括方法決定 6.授業・評価実施 個別評価の実施 7.総括評価 3.授業設計と評価マトリックスの作成 単元計画 ア イ ウ エ 評価方法 1.2限 xxxxx xxxxx 3.4限 xxxxx xxxxx 5.6限 xxxxx xxxxx ① ③ ① ② xxxx Xxxxx ① Xxxx 5.観点別評価の総括方法決定
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