仕上げに向けて・・・作品化・タイトル

仕上げに向けて・・・作品化・タイトル
前回までの制作で、ベースを背景にした自画
像が浮かび上がってきました。
制作工程が、70%進行した状態です。
ここから先は、現在の画面のイメージから『タ
イトル』を決定し、その意図に合わせて作品と
して洗練させていきます。(作品化)
仕上げるにあたっては、画面と「にらめっこ」
を多くする必要があります。
前回までのおさらい
転写の練習 → イラストボードに転写 → 配色の検討 → 彩色(顔の明部色面)
仕上げ(作品化・タイトル決定)について、これから制作していき
ます。先ずは、作品例の制作工程を見てイメージを高めましょう。
作品化・タイトル決定の制作工程 1
『
探
り
』
を
入
れ
る
① 先ずは、顔の明部色面に使った色を、『探り』として背景に彩色した。この
時、人物の輪郭を3分の2程度出した。(全て輪郭を出してしまうと、背景と人物
が完全に「別個」になってしまうからだ。) そして、偶然に出来たマチエールや色
彩を生かしながら、思いのままに下地(背景)に彩色していった。重要なことは、
色の置き方に変化を持たせ、一様にならないよう心掛けることである。
作品化・タイトル決定の制作工程 2
タイトル
ひらめき
に決定
ここで、タイトルを決定
さらに加筆、彩りを
② 左上写真は、前項の『探り』を入れた状態であるが、ここで作品と『にらめっ
こ』をし、自分の作品に対するイメージを高め、 「タイトルの決定」をする。その後、
タイトルのイメージを洗練させるために、加筆をする。
作品化・タイトル決定の制作工程 3
近よ
づり
けイ
るメ
!ー
ジ
に
ひらめき
何度でも試行する
③ 左上写真は、前項の『探り』から、加筆した状態であるが、さらに 『にら
めっこ』 を続け、自分の作品に対するイメージを高め、 洗練させながら加筆
をする。
作品化・タイトル決定の制作工程 4
最
後
の
『
に
ら
め
っ
こ
』
9割程度完成
完成 『ひらめき』
④ 作品化にあたっては、「作品とのにらめっこが8割・加筆が2割」の割合で
制作にあたりたい。画面は、少し加筆するだけで劇的に変化してしまうからだ。
作品例は、少女の可愛らしい『いたずら』心を表現した。
もう一つの作品例 1
左上写真を用いて、もう一つの作品制作例を紹介する。
同一人物をモデルにした作品であるが、色彩やポーズ、
構図で全く違う雰囲気の作品になる。
もう一つの作品例 2
左上写真を用いて、もう一つの作品制作例を紹介する。
同一人物をモデルにした作品であるが、色彩やポーズ、
構図で全く違う雰囲気の作品になる。
もう一つの作品例 3
左上写真を用いて、もう一つの作品制作例を紹介する。
同一人物をモデルにした作品であるが、色彩やポーズ、
構図で全く違う雰囲気の作品になる。
タイトル
『昨日のこと』
この作品は、少女が
内に入り、想いにふけ
る瞬間を描いた。
作品の止め時はとて
も難しいですが、最後ま
で『にらめっこ』をし、納
得できるまで加筆しよう。
昨日のこと
ひらめき