「ミクストメディア」で自画像を描く 「ミクストメディア」とは・・・ 世紀に生まれた技法で,多く の素材・ を組合わせて,イメー ジに沿った作品をつくる表現方法 である。 組合わせは自由であるが,それ らの特性を十分に理解した上で行 う必要がある。 最近では,その定義も広がりつ つあり,現代アートシーンでは多く 使われている。 今回は,「即興画・写真・彩色」を 組合わせて,自画像を制作する。 ・・・・・制作工程・・・・・ 1 即興画を描き,色彩の可能性を知る。試行の後,イラ ストボード(B4版) に即興画を描いて,作品のベースに する。 2 撮影した顔写真を,コピー機でB4版まで拡大を繰り 返し,明暗にコントラストをつける。 3 作品のベースの上に,B4コピーを明暗分割しながら 転写する。 4 ベースとの明度差を生かして,イメージに沿った彩色 をする。 ・・・・・作品秀作集・・・・・ これから紹介する作品は,過去に先輩達が制作したものです。これから ①~③の順に鑑賞をします。 ①作品をひととおり観る。 ②観点別に観る。 ③制作意図を考える。 ミクストメディアの技法を使って制作した場合の『イメージ』を持つことが, 今日の最大の目標です。 次は観点別に作品を観ていきましょう!! その1 強い表現と,繊細な表現 「どっちが強い? どちらが好き?」 その2 静と動 「動きって何?」 その3 空間を感じる 「銀河系?」 その4 光を感じる 「それぞれの光」 その5 静かな眼差し 「吸い込まれているの?」 制作意図を考える その1 タイトル「生きていること」 この作品は,ベースに塗った 「赤・青・黄」を黒の代用に, その後ベースより明るい緑で 彩色を施した。 鮮やかな色を大胆に生かし, ベースの赤と補色関係にある 緑で光を表現したことで,画面 に緊張感が生じている。タイト ルは最後に決めた。 制作意図を考える その2 タイトル 「熱血!!」 ベースの段階では緑を基調 とした画面であったが,彩色 では補色の朱を多用して仕 上げにかかった。色の置き方 を工夫し,悩み続けた画面右 上には「手形」を入れ,迫力の ある作品になった。本人は苦 労した分,会心の結果に満足 であった。 制作意図を考える その3 タイトル 「空と海好きな自分」 緻密な転写をし,当初は明暗 分割による「描き起こし」で 満足していた。しかし最後に 「絵を壊し」改めて画面造り にチャレンジした。その結果 作者と作品の距離が,更に 近づいた。何度も自分のイ メージを具現化する行為は 勇気が必要である。 制作意図を考える その4 タイトル 「決意表明」 この作品は多くの色を使用しながらも,よくまとめあげている。雑巾 や筆で,画面中心から円を描くような彩色をするなど,イメージを表 現する上で工夫をこらしている。 これからの制作に向けて,プランを立てよう! ・ どんな作品のイメージで表現したいですか?(複数回答も結構です) 【 明るく ・ 渋く ・ 強く ・ 繊細に ・ 激しく ・ 可愛らしい ・ 他 】 ・ 今回の自画像は,どんな自分を表現したいですか? ・ 制作工程について,説明を詳しくして欲しい部分を教えてください。 【 即興画 ・ 顔写真のコピーの仕方 ・ 転写,明暗分割 ・ 彩色 】 ・ 質問があれば書いてください。
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