ファミリーレストラン5社の 対象顧客とメニューの関係に

ファミリーレストラン5社の
対象顧客とメニューの関係に
関する研究
流通情報工学科 0623017
菊池 潤
指導教員 黒川 久幸准教授
1
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格について)
– 対象顧客とメニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
2
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格)について
– 対象顧客とメニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
3
外食産業について
1997年の約29兆円
ピーク
約29兆円
2008年
約24兆円
ピークに減少傾向
ファミリーレストラン売り上げ
2008年→2009年
743億円の減少
現状打破による
減少傾向
市場規模5兆円減少
図1、外食産業市場規模推移
市場規模回復が必要
4
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格)について
– 対象顧客とメニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
5
本研究の目的
ファミリーレストラン
売り上げ減少
売上増加=客数増加×客単価増加
販売価格、購入個数
売り上げ増加必要
売り上げ
客単価
客数×客単価=売り上げ
• 10人×1000円=10000円
• 10人×1100円=11000円
• 11人×1000円=11000円
客数
客数、客単価の増加
販売対象、購入者
6
本研究の目的2
販
売
す
る
の
か
何
を
い
く
ら
で
対
象
顧
客
の
決
定
メ
ニ
ュ
ー
決(
定品
数
、
価
格
)
取
り
扱
い
食
品
か
ら
調
達
物
流
へ
の
影
響
を
考
察
す
る
対
象
顧
客
、
現メ
状ニ
把ュ
握ー
に
つ
い
て
の
7
①
客
単
価
の
増
加
②
売
り
上
げ
増
加
客
数
の
増
加
誰
に
販
売
す
る
の
か
対
象
顧
客
と
メ
ニ
ュ
ー
の
設
定
に
関
す
る
知
見
を
得
る
複
数
社
に
つ
い
て
比
較
・
分
析
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格)について
– 対象顧客とメニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
8
分析について
分析方法、手順
• 客数→対象顧客について
調査、分析、比較
• 客単価→メニュー(品数、価格)について
調査、分析、比較
• 現状→対象顧客とメニュー(品数、価格)の
関係性と傾向について
9
分析について2
分析対象
ファミリーレストラン
5社
• 「ガスト」「ジョイフル」「ココス」「デニーズ」「ロイヤルホスト」
メニュー
品数
• 食事 取り扱いメニュー分類 6種
• おすすめ、グランドメニュー、ランチ、モーニング、キッズ、デザート
価格
• 100円単位で価格帯として分析
10
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格)について
– 対象顧客とメニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
11
分析結果 対象顧客について
調査対象
ファミリーレストラン5社
日経テレコン21より
各社のニュース記事を収集
対象顧客に関するまとめを行う
各社の対象顧客
傾向の把握
12
分析結果 対象顧客について2
ガスト
• 若い男性を対象顧客
ジョイフル
• ステーキを主力に若者を対象顧客
ココス
• アルコール・ノンアルコール飲料の相乗販売→成人
デニーズ
• デザート販売の強化から女性を対象顧客
ロイヤルホスト
• 食への関心の高い、30代以降の人を対象顧客
13
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格)について
– 対象顧客とメニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
14
分析結果 メニュー(品数、価格)について
メニュー分類別品数
• グランドメニュー 53品
• ランチメニュー 25品
図2、メニュー分類別5社平均品数
価格帯別品数
• 300円台 20品
• 取り扱い価格
100円以下~2100円台
図3、5社平均価格帯別ヒストグラム
15
分析結果 メニュー(品数、価格)について2
まとめ表
合計商品数
中心価格
取り扱い価格帯
メニュー分類別品数 おすすめ
グランドメニュー
ランチ
モーニング
キッズ
デザート
平均
ガスト
ジョイフル
ココス
デニーズ
ロイヤルホスト
120品
595円
106品
540円
126品
448円
114品
630円
110品
545円
143品
812円
100円台~1200円台 200円台~900円台 100円以下~600円台 100円台~1300円台 100円以下~1200円台 100円以下~2100円台
5
53
25
10
9
18
4
51
19
12
5
15
0
71
28
7
6
14
4
49
22
7
10
22
8
43
8
12
13
26
7
49
49
13
12
13
16
分析結果メニュー(品数、価格)について3
品数多い
ジョイフル
合計品数多
中心価格低
ロイヤル
ホスト
合計品数多
中心価格高
5社平均中心価格595円
5社平均合計メニュー数120品
ガスト
デニーズ
合計品数少
中心価格低
価
格
高
い
ココス
合計品数少
中心価格高
17
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格について)
– 対象顧客とメニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
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メニュー(品数、価格)と対象顧客について
関係性と傾向
ガスト
• 若い男性を主要顧客層
ジョイフル
• ステーキを主力に若者を主要顧客層
ココス
• アルコール・ノンアルコール飲料の相乗販売→成人
デニーズ
• デザート販売の強化から女性を主要顧客層
ロイヤルホスト
• 食への関心の高い、30代以降の人を主要顧客層
19
メニュー(品数、価格)と対象顧客について
関係性と傾向2
合計商品数
中心価格
取り扱い価格帯
メニュー分類別品数 おすすめ
グランドメニュー
ランチ
モーニング
キッズ
デザート
平均
ガスト
ジョイフル
ココス
デニーズ
ロイヤルホスト
120品
595円
106品
540円
126品
448円
114品
630円
110品
545円
143品
812円
100円台~1200円台 200円台~900円台 100円以下~600円台 100円台~1300円台 100円以下~1200円台 100円以下~2100円台
5
53
25
10
9
18
4
51
19
12
5
15
0
71
28
7
6
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4
49
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7
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22
8
43
8
12
13
26
7
49
49
13
12
13
20
メニュー(品数、価格)と対象顧客について
関係性と傾向3
対象顧客
若者
ガスト
ジョイフル
女性
デニーズ
30代以降、
食への関心
が高い人
ロイヤルホス
ト
メニュー(品数、価格)について
中心価格が平均価格(595円)より低い
取り扱い価格帯が1000円以下
デザートの品数が平均(18品)より26品と
かなり多い
中心価格が平均価格(595円)より高い
品数が平均(120品)より143品と
かなり多い
21
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格について)
– 対象顧客、メニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
22
関係性要因1 年齢と価格の関係性について
対象顧客
対象顧客
若者
30代以降
年収少ない
年収増加
外食支出
外食支出
使えるお金少ない
使えるお金増加
低価格
高価格・多品
商品を好む
商品購入可能
低価格商品販売
高価格・多品販売
効果的
可能
年齢の増加
年収の増加
図4、年齢別年収 国税庁 平成19年度
23
関係性要因2 デザートと女性の関係性について
男性
摂食回数
女性
摂食回数
摂食回数差
主食
主菜
副菜
小菜
汁
デザート
酒
飲み物
3.01
3.00
0.01
3.15
2.61
0.54
2.40
2.35
0.05
2.79
2.53
0.26
1.33
1.26
0.07
1.09
1.70
0.61
0.67
0.17
0.50
3.20
4.12
0.92
資料:男女の食生活実態 福岡女子大学人間環境学部 2006
1日の
デザート
摂食回数は
女性の方が
0.6回
女性の方が
より多く
デザートを
食べる傾向
にある
デザートを
豊富に
取り扱う
女性客への
販売力強化
多い
24
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格について)
– 対象顧客、メニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
25
結論
本研究
対象顧客とメニューの
ファミリーレストラン5社
関係性についての知見
関係性要因の読み取り
対象顧客とメニューの把握
パターン
対象顧客
品数
中心価格
社名
平均
家族
120品
595円
100円台~1200円台
ガスト・ジョイフル
A
若者
448~550円
1000円以下
デニーズ
B
女性
ロイヤルホスト
C
食への関心が高い、30代以降の人 135品以上
取り扱い価格帯 デザート品数
18
24品以上
812円
100円以下~2100円台
26
調達物流について
各社の対象顧客、取り扱いメニューの違いから食品
の調達物流に与える影響についてまとめる。
対象顧客
取り扱いメニュー特徴
調達食品
女性
デザート取り扱いが多い
果物(デザート)
食への関心が高い
取り扱いメニューが多い
青果物(多品種)
果物、青果物について調達物流との関係性を
①感受性(エチレンによる成長、腐敗)
②温度・湿度
③振動・衝撃
以上の観点からまとめていく
27
調達物流について2
エチレングルー
プ
・感受性が低く、
生成量が少ない
エ
チ
レ
ン
・感受性が高く、
生成量が多い
温度・湿度グループ
・低温障害が発生しやすい
・低温障害が発生しにくい
・感受性が高く、
生成量が少ない
温度・湿度
振動のグループ
・振動に弱い(マイナス方向)
・振動に強い(プラス方向)
28
ンエ
チ
レ
トマト(完熟)
バナナ(未・完熟)
(グループ③)
苺、梨、葡萄
(グループ⑥)
桃(グループ
⑤)
梅(グループ④)
トマト(未熟)
(グループ①)
温度・湿度
29
レタス、西瓜(グループ
②)
調達物流について3
対象顧客とメニュー取り扱い、また食品別の物流管
理についてまとめると以下となる。
対象顧客
取り扱いメニュー特徴
調達食品
物流管理
女性
デザート取り扱いが多い
果物(デザート)
感受性、振動・衝撃
食への関心が高い
取り扱いメニューが多い
青果物(多品種)
温度・湿度
30
目次
1、外食産業について
2、本研究の目的
3、分析について
4、分析結果
– 対象顧客について
– メニュー(品数、価格について)
– 対象顧客、メニューの関係性、傾向
5、関係性要因について
6、結論
7、今後の課題
31
今後の課題
少子高齢化
飲料
「シルバー食」
アルコール
「お子様メニュー」
ノンアルコール飲料
取り扱い食品の特定
物流管理への明確な影響
新たな売り上げ増加、物流管理の知見を得る
32
ご清聴ありがとうございました。
33