Perlによる競馬支援システムの構築

Perlによる競馬予想支援システムの構築
環境計測
堀井智行
はじめに
競馬の予想=競走馬の能力比較 ≒ 走破時計の比較
走破時計・・・
競走馬がレースにおいてスタートからゴールするまでに要する時間
能力以外のファクターを考慮し、走破時計比較をしたい
速い走破時計を持つ馬が強い
走破時計を左右するファクター
馬の能力
馬場状態
影響が大きい。
条件次第では把握しやすい。
レース展開(騎手の駆け引き)
風速、風向
その他…
馬場状態に絞る
馬場と馬場状態
馬場は2種類
芝コース
状態の把握は困難
ダートコース(砂)
状態を決めるのは水分量のみ!!
馬場状態は、主催者(JRA)により4段階で発表されている
馬場状態 芝コースの含水率 ダートコースの含水率
良
16%以下
10%以下
稍重
16~19%
10~13%
重
19~22%
13~16%
不良
22%以上
16%以上
走り易い
馬場状態と走破時計の関係
降水なし 前日雨 当日雨
降水状況
図2 良馬場時の降水状況と走破時計
良
稍重
重
2006年 京都競馬場ダート1,200 m 1,000万下クラス
不良
馬場状態
図1 馬場状態と走破時計
2006年 京都競馬場ダート1,200 m 1,000万下クラス
JRA発表の4段階に加え、降水の状況により、馬場状態を把握
→走破時計比較に利用できるようにする。
今回開発したシステムの特徴
テキスト抽出処理
データベース(DB)作成
サーバ
レース結果と降水量を見たい
サーバの構成
マシンのスペック
CPU
celeron 1.0 GHz
メモリ
256 MB
HDD
40 GB
OS : CentOS 4.0
無償配布
Red Hat Linuxに準拠した機能を持つ。
サーバ構築において安定した実績を誇る。
Webサーバ : APACHE ver 2.0.52
無償配布
Webサーバとして世界で最もシェアを得ている。
プログラミング言語 : Perl 5.8.5
無償配布
テキスト処理能力に優れている
歴史が長く、ライブラリが豊富
cron
Linuxに搭載されたデーモン(常駐プロセス)
指定した日時に設定した処理を実行する
cron1 開催情報の取得
木
金
土
レース開催
月
cron2
cron2
cron2
cron2
前週の開催情報及び、
今週の開催情報を取得。
日
cron2
cron1
火
→ テキストファイルに記録
cron2
水
木
気象情報の取得
金
cron2
cron2
cron2
土
前日の降水量を取得
→ データベース作成
cron3
cron3
レース開催
日
月
レース結果の取得
前週のレースの結果を取得
→ データベース作成
cron1
スクリプトⅠ
開催情報取得処理
~cron1に設定~
文字列抽出処理
テキストファイルへ
スクリプトⅡ
~cron2に設定~
降水量データベース作成
観測点を決定
府中
長岡京
八幡
開催場名を決定
東京競馬場
京都競馬場
小倉競馬場
気象庁ホームページ
アメダス表形式
昨日の観測データ
スクリプトⅢ
~cron3に設定~
レース結果データベース作成
レース結果ページのURLを作成
http://keiba.yahoo・・・/2007/08/02/03/11/・・・.html
・・・/京都/2回/3日/11レース/・・・
入出力インターフェース
HTML CGI
基本走破時計の比較≒馬場差をフラットにした比較≒競走馬の能力の比較
完