科研費特定領域研究「情報統計力学の深化と展開」 平成18年度チュートリアル企画講演会 “沢山あること”に宿る数理 東京工業大学 大学院総合理工学研究科 樺島祥介 2006/12/17 大手町サンケイプラザ 1/5 本特定領域について • 平成14年度~平成17年度 特定領域研究「確率的情報処理への統計力学的ア プローチ」(SMAPIP:領域代表 東北大 田中和之) – 「確率モデル」によるモノとコトの科学の橋渡し • 平成18年度~平成21年度 特定領域研究「情報統計力学の深化と展開」 (DEX-SMI:領域代表 東工大 樺島祥介) – 情報科学に「More is different(量が増えれば質が変わ る)」の概念を導入し,有用な視点として育てる 2006/12/17 大手町サンケイプラザ 2/5 本領域のスタンス • コト(情報)に関連する諸問題を「沢山あること」を意 識しながら科学的に眺める – – – – – – 沢山あると難しくなる 沢山あると易しくなる 沢山あると極端になる 沢山あると頑丈になる 沢山あると賢くなる etc • 情報量の増大,システムの大規模化も背景 • 「情報通信」,「情報統計力学(理論)」を深化させ, 「量子情報」,「生命情報」へと展開する 2006/12/17 大手町サンケイプラザ 3/5 本チュートリアルの趣旨 • モノの科学(自然科学) – 一足先に定着している • 「多体問題」(Many-body problem) – 良い教材:五感が通用する,正解がわかる • 中核的な理論である「統計力学」の考え方を 紹介する 2006/12/17 大手町サンケイプラザ 4/5 本日のお品書き • 10:00~11:30 “More is different”の話 東工大 樺島祥介 – モノの見方の紹介 • 13:30~15:00 物理学者でない人のための統計力学 東工大 渡邊澄夫 – 無限系と有限系との違いを数理科学の視点から解説 • 15:15~16:45 スケーリング理論とは何か 東大 福島孝治 – 有限系の解析から無限系の情報を取り出す方法の解説 2006/12/17 大手町サンケイプラザ 5/5
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