ウェーブレット変換を用いた学習型の超 解像 神戸大学工学部情報知能工学科 小川祐樹 [email protected] 神戸大学自然科学系先端融合研究環 滝口 哲也, 有木 康雄 {takigu, ariki}@kobe-u.ac.jp 研究背景 画像の画質が良いほど得られる情報量や精度が良く、その有 用性は高い。しかし、画質はカメラの性能や撮影条件などに 依存するため、高画質な画像を得られない場合が多い 超解像技術を用いて,ハードウェア面だけでなく ソフトウェア面でも画質を良くする 超解像 www.***.com 研究内容 超解像とは 本研究では一枚画像を超解像する研究を行う 拡大 超解像 www.***.com 超解像システム 超解像画像 入力画像 加工して加える 画像データベース LL LH HL HH 1 LL LH 3x3 N … パッチに分解 逆ウェーブレット変換 HL HH 1 N HL LH HH … 3x3 LL 最も一致するパッチを探し て,高周波成分復元 パッチ重ね合わせ www.***.com 画像データベース作成 学習画像 ウェーブレット変換 LL HL LH HH パッチに分解 画像データベース LL LH HL HH 1 ... 3x3 N www.***.com 提案手法 学習画像として入力画像も用いる 学習画像データベースに入力画像を加工したものを加える 入力画像 ウェーブレット変換 LL HL …… LH HH 高周波を持つパッチのみ データベースに加える. 徐々に小さく 画像データベース LL LH HL HH 1 ... 3x3 N www.***.com 超解像システム 超解像画像 入力画像 加工して加える 画像データベース LL LH HL HH 1 LL LH 3x3 N … パッチに分解 逆ウェーブレット変換 HL HH 1 N HL LH HH … 3x3 LL 最も一致するパッチを探し て,高周波復元 パッチ重ね合わせ www.***.com パッチに分解 入力画像 LL LH パッチに分解 HL LH HH 1 3x3 N … LL HL HH 高周波成分が0であると考える www.***.com 超解像システム 超解像画像 入力画像 加工して加える 画像データベース LL LH HL HH 1 LL LH 3x3 N … パッチに分解 逆ウェーブレット変換 HL HH 1 N HL LH HH … 3x3 LL 最も一致するパッチを探し て,高周波復元 パッチ重ね合わせ www.***.com パッチ選択方法 パッチの選択方法 パッチがどれだけ一致しているかを評価する式: xi , yi || xi yi ||2 2 i2 xi : 入力画像のパッチ yi : データベースのパッチ σ2 : xと yの分散 最も良い評価のパッチを選択し、高周波部分(LH,HL,HH)を 置き換える. www.***.com 超解像システム 超解像画像 入力画像 加工して加える 画像データベース LL LH HL HH 1 LL LH 3x3 N … パッチに分解 逆ウェーブレット変換 HL HH 1 N HL LH HH … 3x3 LL 最も一致するパッチを探し て,高周波復元 パッチ重ね合わせ www.***.com 実験準備(1/2) 実験準備 学習画像は(768*576)の画像を10枚 画像はグレースケール 評価方法はSSIMを用いた 用いた学習画像 www.***.com 実験準備(2/2) SSIMについて 1の値に近ければ近いほど,元の画像と似ている. PSNRと比べるとSSIMのほうが人間の印象と一致しやすい SSIMの式 x, y : 画像 μ : 平均 σ2 : 分散 σxy : 共分散 www.***.com 評価実験 実験内容 192*144の画像を半分の大きさにして作成した96*72の画 像を縦横2倍に拡大し,失われた高周波成分がどれだけ 復元できたか調べる. Bicubic 法で拡大した画像と学習画像のみのデータベース を用いて拡大した手法と提案手法で拡大した画像を比較し た. 入力画像を10枚用いて,SSIM値の最小値,最大値,平均 の三つで比較した www.***.com 実験結果(1/3) 1 0.9836 0.9848 0.9754 SSIM 0.98 0.96 0.9412 0.9418 0.94 0.9248 0.92 Bicubic法 0.9 0.8898 0.8910 ベース手法 提案手法 0.88 0.8674 0.86 0.84 0.82 0.8 min max average www.***.com 実験結果(2/3) (a):入力画像 (b):bicubic法で拡大した画像 (c):学習画像のみの画像データベースで拡大した画像 (d):提案手法で拡大した画像 www.***.com 実験結果(3/3) (b):bicubic法で拡大した画像 (c):学習画像のみの画像データベースで拡大した画像 (d):提案手法で拡大した画像 www.***.com まとめ まとめ Bicubic法と比較すると,SSIM値,画質両方で優れていることがわ かる. しかし,学習画像のみのデータベースを用いた手法と比較した場 合では,精度の向上があまり見受けられなかった. 今後の方針 入力画像をより有効に使用できる方法を考える. www.***.com 以下付録 www.***.com 学習画像を増やせばどうなるか 0.908 0.907 0.906 0.905 SSIM (a) 0.904 (b) 0.903 0.902 0.901 5 6 7 8 9 10 11 学習画像枚数 12 13 14 (a):学習画像のみの画像データベースで拡大した画像 (b):入力画像を学習画像に組み合わせた画像データベースを用いて拡大した画像 www.***.com PSNR値での比較(1/2) 37.945 37.940416 37.94 37.935 37.93 Bicubic法で拡大 PSNR 37.925 37.921514 提案手法で拡大 37.92 37.915 37.91 PSNR値比較 bicubic法で拡大した画像 提案手法で拡大した画像 www.***.com PSNR値での比較(2/2) bicubic法で拡大した画像 提案手法で拡大した画像 www.***.com 従来研究 一枚画像を超解像する上での従来手法 Example-based手法 低解像度,高解像度画像を組み合わせた画像DB用いて,低解像 度画像の高周波成分を復元する手法 一枚画像の超解像ではこの手法が代表的であるので,この手法を 改良する 超解像画像 入力画像 入力画像を パッチに分 解 一致する パッチを探 す パッチを合 成 画像データベース www.***.com
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