国際教育論

国際教育論1
オリエンテーション
外国教育理解のむずかしさ
• NHKのテレビ番組をめぐって
• むずかしさの理由
– 経験に基づく判断の枠組み(集団主義)
– 全体的理解ではなく、部分的理解(一斉授業)
– 少ない情報(言葉)
– 自分の文化も実は難しい(略奪)
– 国民形成を主眼とした学校の発達
国際教育論・学は成立するか
• 国際社会との関連で改革・実践されるか
– ゆとり政策導入と軽減の理由
– 日本の義務教育はいつ始まったか
– 試験制度や知能テストの普及
• 比較教育学から国際教育論(学)へ
• 義務教育・大学制度・「国民」形成・人材選抜
(試験制度)・労働力形成(マンパワー政策・
キャリア形成)・リカレント教育etc
国際教育論の授業の目標
• 諸外国の教育を知ることによって、日本の教
育を客観的に見つめる目を養い、より合理的
な教育のあり方を構想する力を培う。
• 単に教育だけではなく、経験的事実と異なる
ことを知ることによって、思考の柔軟性を獲得
する。
授業の構成
• 先進国の教育の特質を考察する
アメリカ(自由主義)・北欧(平等主義)・オランダ
(自由と平等の調和)
• フリースクールの諸形態を考察する
シュタイナー教育・フレネ教育・サドベリバレイ
教育・モンテッソーリ教育
• 社会主義と民族主義の教育
社会主義教育の理論・イスラムとユダヤ
成績評価とテキスト
• 人間科学大事典に執筆(5項目)
• 平常点(授業参加)
• テキストは、http://www.asahi-net.or.jp/~fl5koot にある。プリントアウトするか、あるいは
ファイルの形で必ずもってくる。
日本の教育の特質は
• 出し合ってみよう
立身出世主義
• 立身出世主義は戦前・戦後(ゆとり路線以
前)の日本教育の特質
仰げば尊し・ふるさと
• 戦後 その拡大と徹底 「村を育てる学力」と
「村を捨てる学力」東井義雄 受験競争 国際
的評価(初等中等教育の優秀さと高等教育
の貧困)
• 受験体制時の教育の特徴(テキスト)
仰げば尊し
•
あおげば とうとし、わが師の恩。
教(おしえ)の庭にも、はや 幾年(いくとせ)。
思えば いと疾(と)し、この年月(としつき)。
今こそ 別れめ、いざさらば。
互(たがい)にむつみし、日ごろの恩。
別るる後(のち)にも、やよ 忘るな。
身をたて 名をあげ、やよ はげめよ。
今こそ 別れめ、いざさらば。
朝夕 馴(なれ)にし、まなびの窓。
螢のともし火、積む白雪。
忘るる 間(ま)ぞなき、ゆく年月。
今こそ 別れめ、いざさらば。
ふるさと
•
兎追いし 彼の山
小鮒釣りし 彼の川
夢は今も 巡りて
忘れ難き故郷
• 如何にいます 父母
恙無しや 友がき
雨に風に つけても
思ひ出づる 故郷
• 志を 果たして
いつの日にか 帰らん
山は靑き 故郷
水は淸き 故郷
ゆとり教育
• 何故「ゆとり教育」に転換したのか
– 国際的な批判(労働時間の長さ)
– 国内からの批判(労働時間→5日制)
– 少子化対応
• 今は「ゆとり路線」なのか
– PISA等学力低下により廃棄
– 総合的学習や体験学習の重視で残存