えがおあっぷサポーター養成講座 口腔機能と口腔ケア 2007/12/25 神栖市歯科医師会 神栖市高齢福祉課 基礎疾患、直接死因 歯科に求められていること • • • • 栄養摂取の維持 肺炎、心不全、腎不全などを予防 体力・免疫力の低下予防 認知機能の低下予防 • 健康寿命の延伸 • 尊厳、その人らしさを守る 高齢者の嚥下の特徴 • 喉頭の位置低下、挙上不完全 挙上が不完全で誤嚥しやすい ↓ 危険!! ・唾液の減少 ・嚥下反射の低下 ・咳反射の低下 ・嘔吐反射の低下 → → → → 免疫力の低下 誤嚥 異物排除機能の低下 窒息 図解剖・喉頭 歯周疾患 2 口腔は人体最大、最強の細菌培養器 • 温度:37度C前後 • 湿度:唾液、歯肉溝液によって保た れる • 栄養:食物残渣、剥離粘膜、痰 細菌が生息するための3条件がそ ろっている 細菌数:300種、数千億以上 口腔清掃が悪いと1兆 個近く バイオフィルム(プラーク) 歯頚部に多量の食物残渣とプ ラークが付着し歯肉の発赤が 見られる。 長期間口腔内に入れたままにし てあった義歯の内面。多量のデ ンチャープラークが観察される。 バイオフィルムの形成過程 其質 唾液の流れ 歯面 1. 粘性のあるフィルムに覆われた細菌の集合体。 48時間で成長 口腔内、カテーテル、台所のヌルヌルなど 2. バイオフィルム内部には薬剤が浸透しにくく(500倍の抵抗性)物 理的な除去が必要。 発熱発生率 肺炎発症率 感覚領域 運動領域 脳への刺激 • 噛むこと、食べることが脳を刺激する • おいしい食事、楽しい会話 • 脳梗塞、アルツハイマーも改善 上手にゴックン • • • • 嚥下反射と咳反射 サブスタンスPの分泌量を増やす 喉の動きを良くしましょう 十分な唾液が出るようにしましょう 大脳基底核と嚥下反射 嚥下機能に対する口腔ケアの 効果 口腔ケアと咳反射 誤嚥性肺炎の予防 • 誤嚥は必ず起こっている • お口の中のバイ菌を少なく • 嚥下反射、咳反射の改善 • お口周囲の基礎体力、認知の改善 • 呼吸の状態 肺活量、咳反射に必要な空気 ヒビ 歯石1 歯石2 咬耗 辱創1 辱創2 辱創義歯 高齢者の実際 摂食能力低下 → 栄養摂取量の低下 体力・免疫力の低下 嚥下反射・咳反射低下 → 誤嚥性肺炎 歯周病、病巣 → 細菌感染、菌血症 咬合不全 → バランス能力低下 会話・審美障害 → 社会性低下 合わない義歯 → 義歯誤嚥 高齢者の歯科治療 • • • • 交通の便が無い 障害のため介護が必要 家族に迷惑をかける 治療費? • あきらめ? 高齢者の声が聞こえない 後回しにされる歯科治療 • 急性期 • 慢性期 • 療養 • 命を支え、生活を支え、尊厳を支えるは ず・・・・ 口腔ケア • お口のバイ菌をへらすこと • 脳の活性化(リハビリ) • 摂食嚥下に必要なリハビリ 誰もができるリハビリ 専門的なリハビリ 誰でもできる嚥下リハ • 安全に • 安心して • 楽しく ハロー歯口ー体操 口腔機能の維持・向上 • おいしく食べるために・・・・・・・・歯科治療 • 健康でいるために・・・・・・・・・・・歯みがき • 上手にゴックンするために・・・・・リハビリ • 食べるための工夫 食形態、食器、姿勢 • 健康寿命を延ばして、その人らしさ
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