家庭での問題・事件

家庭での問題・事件
開成・早稲田高等学院事件
山地悠紀夫1
• 掲示板の書き込み「生まれてこなかった方が
いい人生などない」←山地悠紀夫
– 16歳で母を殺害、少年院を経てパチンコ店に勤
務
– 22歳で姉妹を殺害
– 裁判では犯罪事実を認めたが、一切の反省を見
せず、死刑を求め、控訴せず執行希望
山地悠紀夫2
• 障害か生育歴か(池谷孝司『死刑でいいです
』
– アスペルガーという診断
– 少年院の人が、わかっていれば有効な指導が可
能だったかも、と
• 父親はパチンコ店勤務、暴力的で早く死亡
• 母子家庭、母親は働いているが多額の借金
– 悠紀夫の新聞配達のお金も使い込む
– 彼女との交際に介入→殺害
佐世保事件と川崎事件
• 対照的な家庭環境
• 佐世保事件
– エリート階層の両親
– 文武両道で有名な家族
– 強制された「よい子」
• 川崎事件
– DVによる離婚
– 5人兄弟姉妹のシングルマザー
佐世保事件の経緯
• 小6、同級生の給食に漂白剤を混入(スクー
ルカウンセラーが、児童相談所への相談を助
言するも、教育委員会が学校で対応できると
判断)
• 2013年秋、実母ががんで死亡
• 2014.3 父親を金属バットで殴打(通報せず)
• 高校入学後不登校、一人暮らし(留学すると
言っていたが?)(担任は下宿を勧めた)
佐世保事件の経緯2
• 父親再婚(婚活で)
• 6月、精神科医から児童相談所に相談(人を
殺すかも知れない)
• 2014.7.26 自室のマンションで同級生殺害
(10年前に佐世保で小学生による殺人事件)
• 逮捕後「誰でもよかった」無表情の対応
• 10.5 父親自殺
• 10 県教委による調査委員会発足
• 2015.1.30 家裁送致
佐世保事件を考える
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連携欠いた大人たち(毎日新聞)
児童相談所の対応
学校の対応
親は
川崎事件の経緯
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2.20 川崎多摩川河川敷で上村君遺体発見
犯人らしい数名が防犯カメラに
目撃情報がさかんにメディアに
2.27 18歳少年逮捕、他に2人聴取→逮捕
3人は互いになすりつけ、しばらく真相語らず
2.27 文部科学省、全国に緊急調査実施
3.3 市教委、学校警察連携制度(個人情報も)
3.6 市ダイヤルSOS開設
4.6 横浜家裁で審判
川崎事件問題1
• 5-12歳、島根県の離島で生活(子ども5人)
• 2013.9 に転校(離婚して母親の実家近くに)
• 2014夏 所属のバスケ部に来なくなり、校外
で遊ぶように。
• 顔にパンダのようなあざ(SOSは何度か)前の
グループに打ち明け、漏れて暴行。当日は友
人とlineで会う約束。18歳少年がいることを知
らずに会った。少年は飲酒
川崎事件問題2
• 2015.1 不登校 担任は34回電話、5回家庭訪
問 スクール・ソーシャル・ワーカー活用されず
• スクールカウンセラーが常駐 相談なかった?
• 教育委員会は不登校と暴力を把握していな
かった
• 母親には、擁護論・批判両方がネットに
– 昼はデイサービス、夜は飲食店
• ネット上での犯人探し(少年宅の中継動画も)
加害者は
• 18歳少年
– 飲酒で凶暴になる性格
– 母親が外国人(イケメンで目立つ存在)
– 小学校ではおとなしく、ダンス教室(母親講師)
– 中学で変貌、たばこ、欠席。
– 年下を引き連れてゲーム等
– 高校は中退
– 実は弱かったとも
何故増加したのか
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家庭機能の変化
育児に関わる人の減少
母親等特定の人の負担の増大
人間関係の密度の過度および過少
社会全体のストレスの増大
メディアによる報道(周知と伝染)
開成高校生事件
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この事件をとりあげる理由(ドキュメント)
ターニングポイントはどこに
父親の問題
「一本の物差し」はどの程度あったのか
私立小学校・塾・有名進学校
• 相談機関の問題
早稲田高等学院事件
• 受験の敗者と勝者(?)
• エリートとは (優生思想を考え直そう)
遺書の問題
• 母子・祖母子関係