予想どおりに不合理 行動経済学が明かす 「あなたがそれを選ぶわけ」 文学部心理学専攻3回生 1613080008-8 泉 里沙 1.相対性 エコノミストという雑誌のweb広告を100人 の大学院生に見せ、いずれかの選択肢を 選ばせる 実験1:web版のみ購読(59ドル) 印刷版のみ購読(125ドル) web版と印刷版のセット購読(125ドル) 実験2: web版のみ購読(59ドル) web版と印刷版のセット購読(125ドル) 16人 0人 84人 68人 32人 実験1:web版のみ (59ドル) 印刷版のみ (125ドル) セット (125ドル) 16人 実験2: web版のみ (59ドル) 68人 0人 84人 セット (125ドル) 32人 結論:あるものを常に他の物との関係で 捉えている 2.感情 大きな公共の建物にテーブルを出して2種類の チョコレートを売る チョコレートを買う人はどちらかを1粒だけ買うことが できる 実験1: 高級カカオを使っている 会社のチョコレート 15セント おいし そう ごく普通のチョコレート 1セント いつも のおや つ 実験2: 高級カカオを使っている会社の チョコレート 14セント ごく普通のチョコレート どちらも1セント安くなっただけ 無料 実験1: 高級カカオを使っている会社の チョコレート 73% 実験2: 高級カカオを使っている 会社のチョコレート 31% ごく普通のチョコレート 27% ごく普通のチョコレート 結論:何かが無料になると、無料であることに 感動して、提供されているものを実際より ずっと価値のあるものだと思ってしまう 私たちは失うことを恐れるため、無料なら 何も失わずにすむから 69% コンピューター画面に3つの扉(赤・青・緑)が現れる 扉をクリックすると部屋に入ることができ、1つの部屋 に入ったら、クリックするごとに提示される金額が被験 者のものになる 部屋ごとに提示される金額には範囲が決まっている (被験者には知らせない) 100回クリックすることができる 被験者Aの行動 赤の扉 →3.5セント 4.1セント 1セント この後何回かためした 緑の扉 →3.7セント 5.8セント 6.5セント 青の扉 →3回クリックしてどれも4セント以下 緑の扉に戻り、残りすべてを使う 前の条件に 1回クリックするたびに他の2つの扉が 12分の1ずつ縮む 扉は縮んでいても1回クリックすれば元の大きさ に戻る 扉は消えてしまったら戻ってこない という条件を足した実験を行った 被験者Bの行動 青の扉→3回クリック 赤の扉→3回クリック 緑の扉 扉から扉をとびまわる 結論:扉から扉をとびまわるのは、不経済 なことである しかし、私たちは選択肢が縮んでいくの を見ていられず、無用の選択肢を追い 求めてしまう まとめ 私たちはみんな合理的で、日々の生活で直面 する選択肢について価値を計算し、最善の 行動を選んでいるように思われる しかし、実際は周りにあるものとの関係や、 感情などさまざまな不合理性の影響を受けて いる。 選んだ行動を見直さなくてはいけない 参考文献 ダン・アリエリー 熊谷 淳子(訳) (2008) 予想どおりに不合理 行動経済学が 明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 早川書房
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