アルゴリズムFK はじまるよ アルゴリズムFKとは はじめに 単調DNFと単調CNF 等価性判定と双対性判定 アルゴリズムFK 今度のアプローチ 考えるべきこと ハイパーグラフ 木分割 参考文献 はじめに アルゴリズムFKとは 単調DNFの双対性判定アルゴリズムで、現在最も効率の良いとされてい るもの 実行時間は n 1o 1log n / log log n 単調DNFと単調CNF DNF(Disjunctive Normal Form, 選言標準形) (x1∧x2∧…∧xk) ∨ (xk+1∧xk+2∧…) ∨… CNF(Conjunctive Normal Form, 連言標準形) (x1∨x2∨…∨xk) ∧ (xk+1∨xk+2∨…) ∧ … 単調・・・否定を含まない 等価性判定と双対性判定 (問題) 二つの否定を含まない(単調な)ブール式が等価であるか? ・単調DNFと単調DNFの場合 与えられた単調DNFに対しては それと等価な最小のDNFが一意に決まり、 それは容易に求められる ↓ 二つの単調DNFの等価性の判定は容易 ・単調DNFと単調CNFの場合 (素朴な方法) 単調CNFを分配則によって展開、整理 ↓ 単調DNFと比較 このアルゴリズムの最悪の実行時間は指数的 →見方を変えてみる →二つの単調DNFの 双対性判定問題とみなす 二つの論理関数 f(x1,x2,…,xm)とg(x1,x2,…,xm)が互いに双対 → f x1 , x2 ,, xm gx1 , x2 ,, xm A…単調DNF B…単調CNF とする BのANDとORを入れ替えてできる DNFをB’とおく ドモルガンの定理より BとB’は互いに双対 ↓ AとB’が等価 = AとB’が双対 つまり、この問題は「単調DNFの双対性判定問題」と呼べる これはさらに短縮して 「単調双対性問題(monotone duality)」 とも呼ばれる アルゴリズムFK 単調双対性問題に多項式時間アルゴリズムは存在するか? 多項式時間のクラスに属するか、coNP完全であるかは未解決 FredmanとKhachiyanによって no(log n/log log n)時間 のアルゴリズムが発表 →アルゴリズムFK アルゴリズムFK 詳しい内容は省略させてください m(_ _;)m でも簡単に説明すると・・・ 問題 DUALITYを考える 入力 単純な集合族の対(F, G) 問い ClFとClGは互いの双対か? ここで、 ClF…Fの閉包 ClF = {J ⊆ [m] | ∃I∈F : I⊆J ClF = {J ⊆ [m] | ∃I∈F : I⊆J} [m] ・・・ m以下の正整数の集合 ex) [3]={1,2,3} [5]={1,2,3,4,5} たとえば m=3 F={{1}{1,3}{2,3}}のとき ClF={{1}{1,2}{1,3}{2,3}{1,2,3}} 集合族FはDNFを通じて fF(x1,x2,…,xm) = ∨∧xi I∈F i∈I のような単調論理関数fFを表現する 実は ClFとClGが互いに双対であればfFとfGも互いに双対だといえる ↓ 問題 DUALITYを解けば 単調DNFの双対性判定問題が解ける ClFとClGが互いの双対 ↓ (1)交差条件 C|Gの要素がすべてFの横断集合(transversal) これは、Gの要素がFの横断集合であることと同値 (2)網羅条件 Fの横断集合すべてがC|Gに属する ここで、Fの横断集合とは すべてのJ∈Fで、I∩J≠φであるようなIのこと ex) m=3 F={{1}{1,3}{2,3}}のとき {1,2} {1,3} {1,2,3}がFの横断集合 交差条件は判定が容易 →主に網羅条件を判定する それをうまくやったのがアルゴリズムFK 今後のアプローチ 木分割の幅が小さいような ハイパーグラフについて能率のよい方法を考 える ハイパーグラフ グラフ 点の集合と辺の集合によってできている 通常のグラフの辺は2点によって表す ex) V={1,2,3} E={{1,2}{1,3}} ハイパーグラフ 点の集合と辺の集合によってできている しかし辺に含まれる点は2つとは限らない ex) V={1,2,3} E={{1}{1,3}{1,2,3}} 木分割 木である 葉頂点の集合がグラフGの辺集合と等しい 内部頂点の次数が3以下 参考文献 バイバイ♪ 終わりなの 単調DNFの双対性判定問題Duality Testing of Monotone DNFs (玉木 久夫)
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