3. 心房細動・心室頻拍 Atrial Fibrillation, Ventricular

3. 心房細動・心室頻拍
Atrial Fibrillation,
Ventricular Tachycardia
2余るグループ
2浅井真理恵、26加賀野井秀和
50園田祐介、74野村健志
98八島在紗
心房細動
どんな病気か?
心房の筋肉が高頻度・不規則に
収縮するために、心房全体が小
刻みに震えている状態
その結果
→動悸がおこり、房室結節が正常なら心室性不整
脈につながる
→心房内の血流がよどむので特に左心耳で血栓
ができる
心房細動に対する薬物治療
洞調律維持(リズムコントロール)
心拍数調節(レートコントロール)
抗凝固療法(血栓塞栓症の予防)
PBL課題(心房細動)
洞調律維持(リズムコントロール)
発作性心房細動
1) サンリズムカプセル(25mg) 6カプセル 分3 毎食後
2) リスモダンカプセル(100mg) 3カプセル 分3 毎食後
3) シベノール錠(100mg) 3錠 分3 毎食後
4) ハーフジゴキシンKY錠(0.125) 1錠 分1 朝食後
5) テノーミン錠(50) 0.5錠 分1 朝食後
6) ワソラン錠(40) 3錠 分3 毎食後
心拍数調節(レートコントロール)
血栓塞栓症の予防
1)ワーファリン錠(1mg) 2.5T 1日1回 夕食後
抗凝固療法
PBL課題(心房細動)
洞調律維持(リズムコントロール)
発作性心房細動
1) サンリズムカプセル(25mg) 6カプセル 分3 毎食後
2) リスモダンカプセル(100mg) 3カプセル 分3 毎食後
3) シベノール錠(100mg) 3錠 分3 毎食後
4) ハーフジゴキシンKY錠(0.125) 1錠 分1 朝食後
5) テノーミン錠(50) 0.5錠 分1 朝食後
6) ワソラン錠(40) 3錠 分3 毎食後
血栓塞栓症の予防
1)ワーファリン錠(1mg) 2.5T 1日1回 夕食後
クラスⅠ 作用機序
作用機序
Na+チャネル遮断
→心筋細胞・プルキンエ線維の脱分極速度減少
→伝導速度を抑制または伝導を遮断
活動電位持続時間
(APD)により細分類
Ia:APDの延長
Ib:APDの短縮
Ic:APDは変化なし
Ia
Ib
Ic
特徴
ピルシカイニド
塩酸塩
商品名
ジソピラミド
サンリズムカプセル リスモダンカプセル
シベンゾリン
コハク酸塩
シベノール錠
Vaughan-Williams
分類
Ic
Ia
Ia
活動電位持続時間
(APD)
→
↑
↑
slow
slow
slow
-
相対的に中間
相対的に中間
Na+チャネルblock
K+チャネルblock
Sicilian Gambit分類
心筋抑制作用・徐脈
ピルシカイニド塩酸塩
(サンリズムカプセル® )
作用機序 Na+チャネル遮断、APDは変化なし(クラスIc)
適応 頻脈性不整脈
副作用
禁忌
・心室細動、心室頻拍、洞停止、 ・うっ血性心不全のある患者
・高度の房室/洞房ブロック
完全房室ブロック、失神
のある患者
・肝機能障害
・比較的弱い抗コリン作用
・めまい、頭痛、眠気 (精神神経系症状)
・胃痛、食欲不振、悪心、嘔吐、 口渇 (消化器系症状)
ジソピラミド(リスモダンカプセル® )
作用機序 Na+チャネル遮断、APD延長(クラスIa)
特徴 強い抗コリン作用を持つ ジソピラミド>シベンゾリン
適応 期外収縮、心房細動、発作性上室性頻脈
副作用
・心室細動、心室頻拍、洞停止、
完全房室ブロック、失神
・肝機能障害
・低血糖症
・無顆粒球症(好中球の減少など)
・緑内障悪化
・麻痺性イレウス
・けいれん
禁忌
・高度の房室/洞房ブロックのある患者
・うっ血性心不全のある患者
・緑内障、尿貯留傾向のある患者
・トレミフェンクエン酸塩との併用
シベンゾリンコハク酸塩(シベノール錠® )
作用機序 Na+チャネル遮断、APD延長(クラスIa)
適応 頻脈性不整脈
副作用
・心室細動、心室頻拍、洞停止、
完全房室ブロック、失神
・肝機能障害
・低血糖症
・無顆粒球症(好中球の減少など)
・緑内障悪化
・間質性肺炎
禁忌
・高度の房室/洞房ブロックの
ある患者
・うっ血性心不全のある患者
・緑内障、尿貯留傾向のある
患者
・トレミフェンクエン酸塩との
併用
・透析中の患者
PBL課題(心房細動)
発作性心房細動
1) サンリズムカプセル(25mg) 6カプセル 分3 毎食後
2) リスモダンカプセル(100mg) 3カプセル 分3 毎食後
3) シベノール錠(100mg) 3錠 分3 毎食後
4) ハーフジゴキシンKY錠(0.125) 1錠 分1 朝食後
5) テノーミン錠(50) 0.5錠 分1 朝食後
6) ワソラン錠(40) 3錠 分3 毎食後
心拍数調節(レートコントロール)
血栓塞栓症の予防
1)ワーファリン錠(1mg) 2.5T 1日1回 夕食後
ジゴキシン(ハーフジゴキシンKY錠® )
作用機序
細胞膜にあるNa+, K+ -ATPaseを阻害
→ 細胞内 Na+蓄積
→ Na+, Ca2+交換機構を介し細胞内のCa2+濃度を高める
心筋細胞膜への直接作用:
房室結節での不応期延長・伝導速度抑制
自律神経を介した間接作用:
心臓選択的な副交感神経作用
ジゴキシン(ハーフジゴキシンKY錠® )
副作用
ジギタリス中毒…循環器系(脈拍の乱れ・著しい減少)
消化器系(吐き気、下痢、食欲不振)
中枢神経系(錯乱、視覚異常)
その他… 発疹、じんま疹
禁忌
・房室ブロック、洞房ブロックのある患者
・ジギタリス中毒の患者
・閉塞性心筋疾患(特発性肥大性大動脈弁下狭窄等)のある患者
・ジギタリス製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
アテノロール(テノーミン錠® )
作用機序
β1受容体を遮断
→ cAMP生成の抑制
→ Na+およびCa2+電流の減少
→房室結節伝導速度抑制
副作用
循環器系の副作用…心不全、むくみ、心ブロック、高度な徐脈、
失神、めまい、低血圧
その他… 喘息発作の誘発、目の乾燥、眠気、不眠
アテノロール(テノーミン錠® )
禁忌
・テノーミン錠 の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者
・高度又は症状を呈する徐脈、房室ブロック(II・III度)、
洞房ブロック、洞不全症候群のある患者
・心原性ショックのある患者
・高血圧による右心不全のある患者
・うっ血性心不全のある患者
・低血圧症の患者
・重度の末梢循環障害のある患者(壊疽等)
ベラパミル塩酸塩(ワソラン錠® )
作用機序(クラスⅣ)
Ca2+の流入抑制 → 房室結節伝導速度を遅延
房室結節では、
活動電位の脱
分極は、
Ca2+チャネルに
依存
Ca2+の流入抑制
有効不応期の延長
ベラパミル塩酸塩(ワソラン錠® )
適用 房室結節リエントリー(房室結節性頻脈および上室性頻脈)
副作用
循環器系の副作用…心不全、むくみ、心ブロック、高度な徐脈、
めまい、立ちくらみ、血圧低下、失神
その他…発疹・発赤、かゆみ、高熱
禁忌
・重篤なうっ血性心不全のある患者
・第II度以上の房室ブロック、洞房ブロックのある患者
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
・ワソラン錠の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
PBL課題(心房細動)
発作性心房細動
1) サンリズムカプセル(25mg) 6カプセル 分3 毎食後
2) リスモダンカプセル(100mg) 3カプセル 分3 毎食後
3) シベノール錠(100mg) 3錠 分3 毎食後
4) ハーフジゴキシンKY錠(0.125) 1錠 分1 朝食後
5) テノーミン錠(50) 0.5錠 分1 朝食後
6) ワソラン錠(40) 3錠 分3 毎食後
血栓塞栓症の予防
1)ワーファリン錠(1mg) 2.5T 1日1回 夕食後
抗凝固療法
ワルファリンカリウム(ワーファリン錠® )
作用機序
・ビタミンK依存性血液凝固因子の生合成の抑制
・PIVKA(プロトロンビン前駆体)の増加による抗凝血
ビタミンK依存性凝固因子の
ポリペプチド前駆体
還元型ビタミンK
(活性型)
凝固因子カルボキシル化
=活性獲得
ビタミンKエポキシド
(不活性型)
ワルファリン
ワルファリンカリウム(ワーファリン錠® )
作用機序
・ビタミンK依存性血液凝固因子の生合成の抑制
・PIVKA(プロトロンビン前駆体)の増加による抗凝血
ビタミンK依存性凝固因子の
ポリペプチド前駆体
還元型ビタミンK
(活性型)
凝固因子カルボキシル化
=活性獲得
ビタミンKエポキシド
(不活性型)
ワルファリン
ワルファリンカリウム(ワーファリン錠® )
作用機序
・ビタミンK依存性血液凝固因子の生合成の抑制
・PIVKA(プロトロンビン前駆体)の増加による抗凝血
ビタミンK依存性凝固因子の
ポリペプチド前駆体
還元型ビタミンK
(活性型)
凝固因子カルボキシル化
=活性獲得
ビタミンKエポキシド
(不活性型)
ワルファリン
ワルファリンカリウム(ワーファリン錠® )
副作用 出血傾向、皮膚血管壊死、肝機能障害・黄疸
禁忌
・出血しているあるいは出血する可能性のある患者
・重篤な肝障害・腎障害のある患者
・中枢神経系の手術又は外傷後日の浅い患者
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
・骨粗鬆症治療用ビタミンK2製剤を投与中の患者
・多数の薬と相互作用を示すので注意
・トロンボテストやプロトロンビン時間(INRで表す)で投与量決定
心室頻拍
どんな病気か?
心室に発生した異所性興奮が旋回
したり、心筋細胞の自動能が亢進し
たりすることで、頻脈となる
その結果
→動悸、めまい、失神
→心室細動、突然死
心室頻拍に対する薬物治療および予防
異所性興奮や心筋の自動能を抑える
PBL課題(心室頻拍)
様々な症状の心室頻拍に対して
1) メキシチールカプセル(100)
6カプセル 分3 毎食後
2) アスペノンカプセル(20)
3カプセル 分3 毎食後
3) アンカロン錠(100) 2錠 分1 朝食後
クラスIb 作用機序
APD短縮
不活性化
Na+チャネル遮断
メキシレチン(メキシチールカプセル® )
作用機序 Na+チャネル抑制、APD短縮(クラスIb)
特徴 催不整脈や心不全の副作用が少ない
(←Na+チャネルへの効果:fast)
適応 頻脈性不整脈(心室性)、糖尿病性神経障害
副作用
・胃腸症状
・精神神経系
・中毒性表皮壊死症
・皮膚粘膜眼症候群
禁忌
・重篤な刺激伝導障害・心不全
・2〜3度の房室ブロック
アプリンジン(アスペノンカプセル® )
作用機序 Na+チャネル抑制・APD短縮(クラスIb)
特徴
・Na+チャネルへの効果:intermediate
・効果持続時間長い―24時間安定した効果が得られる
・心機能抑制作用が弱い
適応 頻脈性不整脈(心房性・心室性)
副作用
・心臓の副作用は少ない方
・めまい、手のふるえ、吐き気、食欲不振
禁忌 重篤な刺激伝導障害・うっ血性心不全、妊娠
アミオダロン(アンカロン錠® )
作用機序( クラスⅢ)
有効不応期・APD延長
アミオダロンは
Na+チャネルや
Ca2+チャネルに
も作用
K+チャネル抑制
アミオダロン(アンカロン錠® )
特徴 効果が非常によく重い不整脈にも有効
適応 生命に危険のある再発性不整脈
副作用
・肺線維症、肝障害、間質性肺炎、角膜色素沈着、
甲状腺機能異常など重篤なものが多い
・多くの薬剤と相互作用をおこす
禁忌 重篤な洞不全症候群、ヨウ素に過敏性