ハイドロリックフラクチュアリング(水理破壊) ー広い定義 浸透流により土粒子が流れ出す水理現象一般 ー狭い定義 岩盤の初期水平応力を原位置で求める。 応力伝播が悪い場合に水圧により破壊する。 フィルダムのキートレンチなどにおける。 パイピングー上向き浸透流により地盤中に孔が空き、 土が噴出する現象 砂地盤でパイピングが起こると噴砂する。 これをクイックサンド ヒービングと盤膨れとの区分は明確でなく、敢えて区 分すると以下のようではある が、実際は区分すべきものではなく、また区分しても 適切な用語がない。原因が異なることに注意。 ヒービングー粘土地盤での底部破壊 (水理現象でない) 盤膨れー浸透により掘削底面が膨れ上がる (水理現象) パイピング(1)土留め矢板 パイピング(2)フィルダムー河川堤防 浸潤面ー放物線を基本形状 裏法面に浸潤面が現れていることは、 常時水が浸出していることになる。 このような状態は、地表が浸食されるため好ましいものではな い。 フィルダムの設計基準では、 裏法面に浸出しないようドレーンを設置するなどして、 対策を施すべきとしている。 パイピング(3)重力ダムの基礎 ヒービング ー掘削が進行するに従って、 すべり線が掘削底面を通るように 発生するすべり破壊 45 45 2 0 ヒービング 底部破壊ー粘土地盤 表層破壊ー砂地盤 すべり破壊ー中間土地盤 ヒービング・盤膨れ 粘性土 砂礫層などの透水層 パイピング対策(1) 地下水位低下 は当然 根入れ増し パイピング対策(2) k 104 cm / sec 不透水 k 101 cm / sec ドレーン パイピング対策(3) 浸透長ー増大 コンクリート 粘土 矢板・止水壁 パイピングの検討方法 Terzaghiの方法 W Ld 2 U hw Ld w hw 2 W Fs U Ld W 2 U w 2 hw Ld 2 2 2 Ld W 4 Fs U 2 w Ld hw 2 Ld whw パイピングの検討方法 icr Fs i 動水勾配の方法ークリープ比 Gs 1 1 e hw i Ld1 2 Ld icr Ld 1 hw e Gs d G G e Gs e sat d 1 wsat s w s w 1 e Gs 1 e G 1 G e sat w s 1 w s w 1 e 1 e 1 e Ld 2 Ld 2 Gs w Sr e Gs w wsat icr Fs i Gs 1 Ld1 2Ld 2 1 e hw Ld1 2Ld 2 w hw パイピングの検討方法 動水勾配の方法ークリープ比ー実際の検討例 w H Ld1 Ld 2 w H H Ld 2 w 1H Ld 2 パイピングの検討方法 動水勾配の方法ークリープ比 コンクリート 粘土 矢板・止水壁 ヒービングの検討(1) t Hc Su 4~5 斜面内破壊 ヒービングの検討(2) 円弧すべり解析: Taylorの安定係数 Ns t Hc 斜面先破壊 Nd 1 Nd 4 Su Nd 5.52 底部破壊 Ns t Hc Su Hc 3.85 3.85Su t 3.85 53° 90° 30° 50° 斜面の傾斜角 Nd H 0° H ヒービングの検討(3) ランキン土圧公式 A t H tan 45 2c tan 45 2 2 1 2 2 PA t H tan 45 2cH tan 45 2 2 2 直立壁の自立 PA 0 4c 4c Hc tan 45 t 2 t tan 45 2 2 c S u 0 Hc 4Su t とすると(粘土地盤と仮定) ヒービングの検討(4) 一般の鉛直支持力 qd cNc 1BN 2 D f N q 粘土地盤の極限支持力 qd 2cu 5.14cu 5.14Su q t H という接地圧で H 崩壊すると仮定 t そのとき H H c t H c 2cu 5.14cu 5.14Su Hc 5.14Su t tH ヒービング・盤膨れ 対策 地盤改良 (浅層混合処理) 浮き上がりに対する せん断抵抗を、 地盤改良により 増大させる 盤膨れ検討事例
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