熱流体システム第1

熱流体システム第1
基礎
系(system)と周囲(surrounding)
閉じた(closed)系と開いた(open)系
状態量(property)と状態式(equation of state)
系(system)と周囲(surrounding)
境界(boundary)
系(system)
周囲(surrounding)
閉じた系(closed system)と
開いた系(open system)
物質の移動を伴うかどうか
熱の移動はどうか
断熱(adiabatic)と透熱(diathermal)
気体分子運動論
Q T
熱とはなにか
V
温度とは?
p
W
圧力とは?
内部エネルギーとは?
状態量とは?
流体物性
Thermophysical Properties of Fluids
理想気体の状態式
pV = RT
剛体球(単原子)・分子間力=0
完全弾性衝突・エネルギー損失=0
分子の大きさ<<平均自由行程(mean free path)
気体分子運動論
流体物性
Thermophysical Properties of Fluids
気体分子運動論
気体分子の並進運動に基づく
運動エネルギーが絶対温度に比例している。
u=(3/2)pV=(3/2)RT
温度1K上昇させるのに(3/2)Rの熱が必要
cV=(3/2)R
エネルギー等配の法則
Law of equipartition of energy
• 気体分子のもつエネルギーはその運動の各自由
度に対して等分に配分され,
1自由度当たりは(RT/2)となる。
– 単原子分子は並進の(x,y,z)で自由度は3: u=(3/2)RT
– 2原子分子は並進と軸の周りの回転(2個の原子の重心
を結ぶ軸の周りの回転は無視できる)
自由度は3+(3ー1)=5: u=(5/2)RT
– 3原子以上になると自由度は6となる:u=(6/2)RT
状態量と状態式
Property and equation of state
• 物質(substance)の状態(state)と状態量
– 過去に依存しない,経路によらない。 f(T,p)
(例 温度と圧力が同じであれば必ず同じ値)
• 熱と仕事は状態量ではない。
– 過去に依存する,経路によってことなる。
dW= pdV
圧
力
体積
熱物理性質(熱物性)
(Thermophysical properties)
• 熱力学性質(thermodynamic properties)
– pVT, cV, cP, h, s, w
熱力学状態式 equation of state
v (T, p)= 1 + B(T) p + C(T) p2 + ・・・
p(T, ) = 1 + B(T)  + C(T) 2 + ・・・
• 輸送性質(transport properties)
– , , 
完全微分・熱力学の一般関係式
Exact differential・general thermodynamic relation
Z=Z(X,Y)
dZ=MdX+NdY
(X/Y)Z=-N/M
M=(Z/X)Y, N=(Z/Y)X
(X/Y)Z(Y/Z)X(Z/X)Y=ー1
(M/Y)X=(2Z/XY)=(N/X)Y
dZ= (Z/X)YdX+ (Z/Y)XdY
熱と仕事 dQ とdWは完全微分ではない。

dQ = Q12,


dW = W12

量概念と強度概念
• 量概念
物質の量に比例した大きさをもつ状態量
示量性(容量性)状態量:電流 I
(extensive property)、 v、cp
• 強度(ポテンシャル)概念
物質の量に無関係な状態量:電位差 V
示強性(強度性)状態量,p と T
(intensive property)
• 量概念と強度概念の積はエネルギー:pdV,VI,Tds,…