熱流体システム第1

熱力学の第2法則と不可逆過程
自然(の変化)が進む方向
熱力学の第2法則
不可逆過程と可逆過程
サイクルの考え方
カルノーサイクル
自然(の変化)が進む方向
• 第1法則は熱と仕事の等価性
• エネルギー変換
高温熱源
何もしなければ
熱は,高温から
低温へ移動する
100
環境
自然(の変化)が進む方向
• 第1法則は熱と仕事の等価性
• エネルギー変換
高温熱源
熱機関の最大効率は?
100
35
動力(発電)
35
仕事  熱: 100%
熱機関
65
環境
熱力学の第2法則
The second law of thermodynamics
化 100 kJ/s (1000 K)
石
燃
100 kJ/s (1000 K)
料
ボイラー
boiler
熱機関
engine
100 kJ/s (350 K)
環
境
35 kJ/s
動力
power
65 kW
動力の利用後65 kJ/sを熱として排出
ボイラーでは何が失われたのか?
熱力学の第2法則
The second law of thermodynamics
高
温
熱
源

100 kJ/s (1000 K)
ボイラー
boiler
100 kJ/s
heat pump
100 kJ/s (350 K)
35 kJ/s
環
境
65 kW
100 kJ/s
熱機関
engine
35 kJ/s
自然の変化
spontaneous change
自然の変化
spontaneous change
自然の変化
spontaneous change
自然の変化
spontaneous change
自然の変化
spontaneous change
自然の変化
spontaneous change
• 低温から高温へ熱は自動的に移動するか
• 低圧から高圧に物質は自動的に移動するか
• 重力場で物体が自動的に上に上がるか
– 自動的に=エネルギーは与えるが
外部から何もせずに
変化の方向は第1法則で説明できない。
熱力学の第2法則
second law of thermodynamics
自然界に何ら変化を残さないで
熱を低温から高温の物体へ継続
して移動させる機械を作ることは
不可能である。
クラウジウス Clausius
自然界
熱力学の第2法則
second law of thermodynamics
自然界に何ら変化を残さないで
一定温度の熱源の熱を継続して
仕事に変える機械を作ることは
不可能である。
自然界
ケルビン・プランク
Kelvin・Plank
仕事
熱力学サイクル
Thermodynamic cycles
オットーサイクル(ガソリンエンジンのサイクル)
仕事
圧
力
体積
W
M
熱力学サイクル
Thermodynamic cycles
オットーサイクル(ガソリンエンジンのサイクル)
仕事
W
M
圧
力
体積
W
熱力学サイクル
Thermodynamic cycles
オットーサイクル(ガソリンエンジンのサイクル)
QH
仕事
圧
力
Q
L
体積
W
M
QH
Q
L
熱力学サイクル
Thermodynamic cycles
熱効率
thermal efficiency
W QH+QL
= Q
=
仕事
QH
H
W
M
QH
Q
L
熱力学サイクル
Thermodynamic cycles
ヒートポンプサイクル(熱ポンプのサイクル)
仕事 W
M
圧
力
体積
W
熱力学サイクル
Thermodynamic cycles
ヒートポンプサイクル(熱ポンプのサイクル)
仕事 W
圧
力
体積
M
熱力学サイクル
Thermodynamic cycles
ヒートポンプサイクル(熱ポンプのサイクル)
成績係数 COP
Coefficient of Performance
QH
暖房 COPH=
W
仕事 W
QH
M
QL
熱力学サイクル
Thermodynamic cycles
ヒートポンプサイクル(熱ポンプのサイクル)
成績係数 COP
Coefficient of Performance
QL
冷凍 COPC=
W
仕事 W
M
QH
QL
冷凍・ヒートポンプサイクル
Refrigeration ・ Heat Pump cycle
QH
COPH= W
QL
COPC= W
QH-QL QH-QL
COPH-COPC=
=1
=
W
QH-QL
COPH=COPC+1
カルノーサイクル
Carnot cycle
等温膨張(温度THで熱量QHを取り込む)
断熱膨張
等温圧縮(温度TLで熱量QLを放出)
断熱圧縮
カルノーサイクル
Carnot cycle
等温膨張(温度THで熱量QHを取り込む)
断熱膨張
等温圧縮(温度TLで熱量QLを放出)
断熱圧縮
カルノーサイクル
Carnot cycle
等温膨張(温度THで熱量QHを取り込む)
断熱膨張
等温圧縮(温度TLで熱量QLを放出)
断熱圧縮
カルノーサイクル
Carnot cycle
等温膨張W12=QH=mRTHln(V2/V1)
断熱膨張W23=mcV(TH-TL)
等温圧縮W34=QL=mRTLln(V4/V3)
断熱圧縮W41 =mcV(TL-TH)
QL
mRT
ln(V
/V
)
L
4
3
=1+
=1+
QH
mRTHln(V2/V1)
カルノーサイクル
Carnot cycle
QL
mRTLln(V4/V3)
=1 +
=1+
QH
mRTHln(V2/V1)
1
THV2-1 =TLV3-1
-1 =T V -1
2
T
V
H 1
L 4
p
V2 V3
4
=
3
V1 V4
v
カルノーサイクル
Carnot cycle
QL
mRTLln(V3/V4)
=1+
=1ー
QH
mRTHln(V2/V1)
TL
=1ー
TH
カルノーサイクル
の熱効率は作動
流体によらず温
度のみで定まる。
カルノーサイクル
Carnot cycle
1
Q1 Q2
=0
+
T1 T2
2
4
3
p
v
エントロピー
entropy
[2]
dQ
[1a] T
[2]
dQ
[1] T
=
[2]
1
dQ
[1b]T
= const.
dQ
dS =
T
2
p
v