2006.9.4-5 水環境学会シンポジウム LC/MSを用いた生物試料中の ベンゾトリアゾール系化合物定量法 株式会社 住化分析センター ○吉田 寧子、村上 高行、竹田 菊男 対象化合物 物質名 2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)4,6-ジ-tert-ブチルフェノール 2,4-ジ-tert-ブチル-6-(5-クロロ-2H-1,2,3ベンゾトリアゾール-2-イル)フェノール 略称 (DBHP)BT (DBHP)CBT CAS 3846-71-7 3864-99-1 毒性 LD50 LC50 2000mg/kg以上(ラット) 500mg/L以上(ヒメダカ) LD50 2000mg/kg以上(ラット) 用途 紫外線吸収剤 紫外線吸収剤 分子量 323.43 357.88 構造式 HO HO C(CH3)3 Cl N N N N N N C(CH3)3 その他 C(CH3)3 C(CH3)3 (DBHP)BTは「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 (化審法 ) 」に基づき、自 然的作用による化学的変化を生じにくく(難分解性)、かつ生物の体内に蓄積されやすい (高蓄積性)ことが判明しており、平成16年に第一種監視化学物質に指定されている。 →2006.7.4.この物質を含む樹脂成型品、塗料、接着剤などの輸入を禁止することが適当と の審議結果が出されている。当該物質の国内年間製造量は120トン。 (DBHP)BT のLog Pow:9.3(HPLC法) LC/MS測定条件とIDL HPLC [ 機種 : Agilent 1100 ] カラム : SUMIPAX ODS-A (2mm×150mm×5μm) 移動相 : A : H2O B : MeOH = 1/99 流量 : 0.2mL/min カラム温度 : 40℃ 注入量 : 50μL MS [ 機種 : Agilent MSD SL ] フラグメンター電圧:(DBHP)BT;50V (DBHP)CBT;125V キャピラリー電圧(Vcap): 2000V ネブライザー : N2(50psi) ドライングガス流量: N2(4.0 L/min) イオン化法 : APCI(+)SIM モニターイオン (m/z): (DBHP)BT定量用324 確認用325 (DBHP)CBT定量用358 確認用360 物質 IDL(ng) 試料量(g) 最終液(mL) IDL試料換算値(μg/kg-wet) (DBHP)BT 0.33 10 1 0.03 (DBHP)CBT 0.30 10 1 0.03 前処理フローと添加回収試験結果 1m ol/LKO H /EtO H 加熱還流 物質 試料量 (g) (DBHP)BT (DBHP)CBT 10 10 試料名 マコカレイ 添加量 (ng) 2.5 2.5 試料量 添加量 測定 (g) (ng) 回数 10 無添加 1 15 スズキ NH2 カー トリッジ精製 ヘキサン抽出 10 無添加 15 1 1 1 回収率 (%) 81.8 76.9 対象物質 (DBHP)BT LC /M S-SIM A PC I-Positive MDL試料換算値 (μg/kg-wet) 0.06 0.14 検出濃度 回収率 (μg/kg-wet) (%) < 0.06 - (DBHP)CBT 0.19 - (DBHP)BT 1.4 91.8 (DBHP)CBT 1.6 92.5 (DBHP)BT 0.51 - (DBHP)CBT 3.3 - (DBHP)BT 1.6 75.3 (DBHP)CBT 4.6 89.3
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