パワーポイントの「わかりやすさ」と「生産性」を向上させる デザイン・テンプレート http://ppt.design4u.jp/ パワーポイントの「わかりやすさ」と「生産性」を向上させる デザイン・テンプレート 1. ページ設定 7. テキスト 2. カラー 8. 箇条書き 3. フォント 9. 表 4. 余白(ヘッダ・フッタ) 10. 表紙 5. グリッドとガイド 11. 目次 6. ガイド位置 12. その他 2 1. ページ設定 スライドのサイズ指定は「A4 210 x 297 mm」。 幅は「27.51cm」、高さは「19.05cm」を設定する。 スライドのサイズを合わせると、 資料の共有が簡単に! サイズ「A4」を指定しておけば、 実際のA4サイズよりも少し小さ めなのがポイント 様々な環境で使いまわしが可能 他の資料からスライドをコピーしたとき、図 スライドのサイズ指定のデフォルト値は、 実は、パワーポイントのスライドのサイズ指 形や文字のサイズが変わってしまった経験は 「画面に合わせる」です。これでは、ディス 定「A4」は、実際のA4サイズよりも少し小さ ありませんか?これは、コピーを行った資料 プレイサイズの異なる環境では、スライドの めの値が設定されます(幅:27.51cm、高 のあいだでスライドサイズが異なるために発 サイズが一致しないことになってしまいます。 さ:19.05cm)。これは一見すると使い勝手 生します。微妙にずれた要素を整えるのは、 現在もっとも普及している用紙サイズである が悪いようにみえるかもしれませんが、決し 非常に手間のかかるものです。これを回避す 「A4」で統一しておけば、幅広い環境でスラ てそんなこともありません。レーザープリン る方法は、資料のスライドサイズを合わせる イドの使いまわしがきくようになります。 タのように用紙を淵いっぱいまで使えない環 こと。資料の共有の第一歩はスライドサイズ、 境では、印刷設定によって資料の端が切れて といっても過言ではありません。 しまうトラブルを未然に防ぐ効果があります。 3 2. カラー スライドで使用するカラーには「テーマカラー」を決め、資料全体で色使いの ルールを統一する。 ベースカラー メインカラー アクセントカラー スライドの背景色に使用します。 注目させたい部分に使用します。 特に注意を促したい部分に使用します。 R:255, G:255, B:255 R:0, G:113, B:188 R:224, G:50, B:83 無彩色 サブカラー(メイン) サブカラー(無彩色) テキストや罫線に使用する色です。 表の背景色などに使用します。メインカラーから 表の背景色などに使用します。無彩色から分割し 分割して作成したカラーです。 て作成したカラーです。 R:77, G:77, B:77 R:226, G:241, B:250 R:234, G:234, B:234 4 3. フォント フォントは「メイリオ」を使用する。 私の個人主義 夏目漱石 プレゼン資料では可視性にすぐれたゴシック体 を使用する 日本語の代表的な書体といえば「ゴシック体」と「明朝体」。一般的 私は今日初めてこの学習院というものの中に這 にゴシック体は可視性の高い書体(瞬時に認識しやすい)、明朝体は 入(はい)りました。もっとも以前から学習院 い)と言われています。 は多分この見当だろうぐらいに考えていたには 相違(そうい)ありませんが、はっきりとは存 可読性の高い書体(文字が読みやすく、長く読み続けても疲れにく プレゼン資料は、読み手にすばやく内容を理解してもらうことが大切 です。可視性を重視し、書体にはゴシック体を使用しましょう。 じませんでした。中へ這入ったのは無論今日が 初めてでございます。 さきほど岡田さんが紹介(しょうかい)かた ゴシック体なら、見た目に美しいメイリオが お勧め メイリオは、Windows Vista以降に搭載されたシステムフォントです。 がたちょっとお話になった通りこの春何か講演 字面が大きく、やや横幅が広いのが特徴。横組みでの可読性を重視し をというご注文でありましたが、その当時は何 表示する技術。Clear type)がかかり、見た目も非常に綺麗です。使 か差支(さしつかえ)があって、――岡田さん の方が当人の私よりよくご記憶(きおく)と見 て作成されています。アンチエイリアス(画面上でフォントを精細に 用にあたっては少しクセ(PowerPointでは上下中央で表示した際、 上寄りに表示されます)がありますが、それを押してもメイリオには 選ぶ価値があるといって良いでしょう。 5 4. 余白(ヘッダ・フッタ) 7.80mm スライドの外壁には余白をとる。上下の余白は「ヘッダ・フッタ」として扱う。 位置 11.50mm 中心からの距離 ヘッダ 7.8mm フッタ 8.00mm 左右部 11.50mm 記載する内容 スライドのタイトル CI(コーポレートアイデンティティ)、スライド番号 11.50mm 原則何も記載しない 余白をとれば、スライドに余裕 がうまれる 上下の余白は、それぞれ「ヘッ ダ」、「フッタ」として扱う 余白の位置決めには、グリッド とガイドの機能を利用する 紙面が文字でびっしりと埋めつくされている 上下の余白は、それぞれ「ヘッダ」・「フッ 余白の位置決めには、パワーポイントの「グ 資料は、何かと敬遠されがちなもの。スライ タ」として扱います。ヘッダにはスライドの リッドとガイド」の機能を利用しましょう。 ドの外壁に余白をもたせることで、見た目の タイトルを、フッタにはCI(コーポレートア あらかじめ境界線となる位置にガイドをひい 圧迫感をかなり解消できます。読み手に気軽 イデンティティ、ロゴマーク)とページ番号 ておけば、簡単に余白位置を確認することが に手にとって見てもらえるような、余裕のあ を記載します。その他には原則何も記載しな できます。グリッドとガイドの設定方法につ る紙面づくりを目指しましょう。 い(一部注意書きなどの例外項目を除き)、 いては次の「グリッドとガイド」および「ガ 空白の領域として扱います。 イド位置」を参照してください。 8.00mm 6 5. グリッドとガイド 余白の位置決めやスライド内の要素の整列には「グリッドとガイド」を利用する。 位置あわせ グリッドの設定 ガイドの設定 ■ 描写オブジェクトをグリッド線に合わせる □ 描写オブジェクトをほかのオブジェクトに合わせる 間隔:0.1cm □ グリッドを表示 ■ ガイドを表示 7 6. ガイド位置 7.80mm ガイドは「ヘッダやフッタの境界線」や「スライドの中央部」、「スライドを3 分割する目安の位置」がわかるようにする。 4.30mm 0.00mm 11.50mm 4.30mm 0.00mm 4.30mm 11.50mm 4.30mm 8.00mm 8 7. テキスト テキストの色にはテーマカラーの「無彩色」を使用する。行間は「1.2~1.4 行」とし、段落後は「0.3~0.7行」を設定。配置は「両端揃え」とする。 私は今日初めてこの学習院というものの中に這入(は 行間 い)りました。もっとも以前から学習院は多分この見当 だろうぐらいに考えていたには相違(そうい)ありませ んが、はっきりとは存じませんでした。中へ這入ったの 段落後+行間 は無論今日が初めてでございます。 さきほ ど岡 田さん が紹介 ( しょ うかい )かたがた ちょっとお話になった通りこの春何か講演をというご注 両端揃え 無彩色 R:77, G:77, B:77 9 8. 箇条書き 箇条書きは「箇条書きと段落番号」の機能を使用する。行間は「1.0~1.2行」、 段落後は「0.3~0.7行」を設定する。 • 項目#1 段落後+行間 • 項目#2 行間 • 項目#3サンプルサンプルサンプル サンプル 箇条書きには「箇条書きと段落番号」の機能を使用する 箇条書きには、あらかじめパワーポイントの 機能として用意されている「箇条書きと段落 番号」の機能を利用しましょう。確かにテキ ストの「・(中黒)」を使えば同様のことは できますが、あまりスマートな方法とはいえ ません。特に箇条書きの一項目が「2行以上」 になったときに綺麗に表示させるには、専用 の機能を使うのがベストです。 10 9. 表 表は、罫線の有無や背景色・文字の配置を工夫して「見やすく」記載する。 名称 型番 数量 単価 計 A AA-AAA-AAAA 1 \10,000 \10,000 B BB-BBB-BBBB 3 \30,000 \90,000 C CC-CCC-CCCC 5 \50,000 \250,000 Total 罫線には無彩色を 使用する 無彩色 R:77, G:77, B:77 表の左右の罫線は 表記しない 表は思い切って左右 \350,000 ヘッダの背景色に はサブカラー(無 彩色)を使用する 行数が多い場合に は奇数/偶数行の背 景色を変える サブカラー サブカラー ヘッダは中央、文 字列は左、数値は 右揃えとする ヘッダに記載する文 の罫線をなくすと、 字列は”中央揃え”、 すっきりと見せられ その他の文字列は”左 ます。もし心配とい 揃え”、数値は”右揃 うことであれば、罫 え”にすると、読みや 線をひくのも勿論ア リです。 R:234, G:234, B:234 R:0, G:113, B:188 すくかつバランスの よい見栄えになりま す。 11 10. 表紙 表紙の背景は白無地。中央部に「タイトル」と「CI(コーポレートアイデン ティティ、ロゴマーク、提供者名)を記載する。 パワーポイントの「わかりやすさ」と「生産性」を向上させる デザイン・テンプレート http://ppt.design4u.jp/ 12 11. 目次 目次は、背景の左部1/5程度をメインカラーで塗りつぶす。番号付きの箇条 パワーポイントの「わかりやすさ」と「生産性」を向上させる 書きで各章のタイトルを記載する。 デザイン・テンプレート 1. ページ設定 7. テキスト 2. カラー 8. 箇条書き 3. フォント 9. 表 4. 余白(ヘッダ・フッタ) 10. 表紙 5. グリッドとガイド 11. 目次 6. ガイド位置 12. その他 13 12. その他 アニメーションは使用しない アニメーションは、その動きを事前に把握しておかないと、資料の説 明が困難になってしまう場合があります。また印刷やPDF化した際に、 不都合が生じないともいいきれません。スライドを多数の人間で共有 する(使いまわしする)ことを重視するならば、使用しないことをお 勧めします。 モノクロ印刷でも内容が伝わるようにする パワーポイント資料がカラー印刷されることは稀です。そのほとんど は「モノクロ」というのが実情でしょう。そのため資料を作成する際 には、色の違いだけに頼った表現を避けることをお勧めします。具体 的には、図形なら形を変化させたり、文字であればアンダーラインや ボールド(太字)を組み合わせて記載するなど。また、資料を作成し 終わった際には、必ずパワーポイントの「グレースケール表示」機能 を使ってチェックすることも、忘れないようにしましょう。 14 http://ppt.design4u.jp/
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