「ものだ」 「ことだ」 否定形 「ものだ」→「ものではない」 「ことだ」→「Vない形+ことだ」 「ものだ」 「ものではない」 ●意味:個人の意見ではなく、道徳的、社会的な常識について 説教したりするときの表現。 ●「ものだ」: ~するのが当然だ ; ~すべきである ●「ものではない」: ~しないのが当然だ ; ~すべきではない 「ものだ」「ものではない」に関しての例文 1.お金は大切にするものだ。無駄遣いをするものではない。 2.子供は10時前に寝るものだ。 3.人の悪口を言うものでない。 4.男は人前で泣くもんじゃないよ。 「ことだ」 「Vない形+ことだ」 ●意味:話す人が個人の意見や判断を助言や忠告として言う 言い方。 ● 「ことだ」 ~したほうがいい ; ~しなさい ●「Vない形+ことだ」 ~しないほうがいい 「ことだ」「Vない形+ことだ」に関しての例文 1.ほかの人に頼らないで、とにかく自分でやってみることだ。 2.日本語が上手になりたければ、毎日、新聞を読むことだ。 3.人に信用されたいのなら、うそはつかないことだ。 4.子供に触らせたくないというのなら、最初から手の届くところに 置かないことだ。 「ものだ」についての用法 ●〈本性〉物事の真理、性質、一般的に言われていること 1.人の心はなかなか分からないものだ。 2.金というのは、すぐなくなるものだ。 ●〈感慨・詠嘆〉を表す 1.月日のたつのは本当に早いものですね。 2.この校舎もずいぶん古くなったものだ。 ●Vた+ものだ:昔よくしたことを思い出して、懐かしんで感情を込めて言うとき 1.子供の頃、よく兄と喧嘩したものだ。 2.学生の頃はよく貧乏旅行をしたものでした。 「ことだ」についての用法 ●話し手の驚き、感動、皮肉、感慨などを表す 1.久しぶりにお会いできて、本当に嬉しいことだ。 2.ここで遊んだのは、もう20年前のことだ。ああ、懐かしいことだ。 ●「~のことだから」:話し手も聞き手もよく知っている人の性格・行動について、 話す人の主観的な判断のわけを言う 1.健のことだから、怒ってカッとなったら、何をするか分からない。 2.あいつのことだから、きっと20分ぐらいしたら来るよ。
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