CATSTROPHIC INNOVATION

CATSTROPHIC INNOVATION
HITOSHI ABE
MASAHIRO UEHARA
Contents
1
イントロダクション
2
理論
3
ケース
4
ビジネスモデル提案
5
最後に
イントロダクション
• 現代社会の急速なシステムの変化
• 力を持った企業の衰退
• それらを分析、「利益の出し方」
カタストロフィックイノベーション
理論
• カタストロフィックイノベーションとは
• 大規模に急激に構造を破壊する
• 既存企業がそれへ進出すると自らのビジ
ネスモデルが崩壊していまうようなポイント
を狙うため、既存企業にとっては防ぎよう
が無い
• まさに大災害(Catastrophe)である
理論
シフト
ある特定の業界に
おいてシステム・
手段のシフトを起
こす
ジレンマ
確立
従来の企業は対応
すると自己破壊的
な行動を要求され
る
その隙をつき急速
にシェアを奪い、
その業界における
新規軸での地位の
確立
ケース分析
ケース紹介
CASE 1
iPod&iTune
vs
CO・MD
CASE 2
フルブラウザ
vs
i-mode
ezweb
Bordafone live
CASE 3
フィルムカメラ
vs
デジタルカメラ
Case #1 apple iPod&iTunes
• 今最も話題を呼んでいる商品である
iPod&iTunes
• ライバルであるSONYと比較しながら分析し
ていく
画像:apple webサイト
SONYの輝かしい歴史
1950
1979
1982
1992
SONY JAPAN 商品・技術開発の歩み より
SONYの輝かしい歴史
• 自社レコードレーベルも保有
1968年CBSソニーレコード
(現SONY MUSIC)
世界5大レーベルの一角を担う
(EMI Group・Bertelsmann Music Group・Vivendi Univasal・Time Warner・ Sony Music Group)
画像:SONY WEB
MP3インパクト
データ量CDの1/10に
大量の音楽データの持ち
運びが可能
音楽のネット配信の可能
性が開けた
※著作権保護問題の発生
Appleの対応
大容量小型プレイヤーとして
音楽ネット配信として
iPod
・
iTunes Music Store
iPod
WIN
vs
SONY
LOSE
• 一枚15曲ぐらい
• 手のひらに、1万曲
• 聞ける形式が多い
• 聞ける形式が少ない
なぜSONYが出遅れたか
• MDの巨大市場を持っている
• 楽曲資産を持っている
• もしiPodの様な機械を出すと、自分のビジ
ネスモデルを破壊してしまう
意識された戦略
• 明確にMDをライバル視
iTunes Music store vs Others
WIN
LOSE
• 数十万曲
• 数十~数百曲
• 99セント
• 数ドル
• CDの様な使い易さ
• 非常に使いにくい
なぜSONY他が失敗したか
• レーベルごと囲い込み戦略をしていた
• 巨大なCD販売網を持っている
• 楽曲資産を持っている
• iTunes Music Storeのようなことをすると自分のビ
ジネスモデルを破壊してしまう
相乗効果
• Apple iPod+iTunes=完璧な+の相乗効果
iTunes Music Store で購入しiPodで聞く
iPodを購入しiTunes Music Store で曲を購入
iPodの圧倒的地位
8%
• アメリカでのHDD音楽プレイヤー市場
iPod
その他
92%
NPD Group調べ
iTunes Music Storeの圧倒的地
位
• 音楽ネット配信市場
31%
iTunes
その他
69%
NPD Group調べ
iPodの急速な売上げ
iPod 販売台数
6000000
5000000
4000000
3000000
2000000
1000000
0
2002 2002 2002 2002 2003 2003 2003 2003 2004 2004 2004
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
iTunesの急速な発展
160000000
140000000
楽曲ダウンロード数
120000000
100000000
80000000
60000000
40000000
20000000
0
2003 5 2003 5 2003 6 2003 9
2003
12
2004 3 2004 7
2004
10
以上の結果
2004第4四半期(7-9月)
純利益174億円 前年比37%増
iPod出荷台数201万台 前年比500%増
株価
CASE #2 フルブラウザ
携帯
有料
新聞
新聞
ニュース
ニュース
などetc
パソコン
無料
315円
フルブラウザ
Jigブラウザの登場
• jig.jpが今年10月1日に発表
• FOMAやWIN端末にダウンロードしてフル
ブラウザを使うことができる 6090円/年
間
• Docomo やauが同質化しようとしても、自
社のコンテンツが無効化してしまうため動
作が遅くなる
• 三年で100万ダウンロードを目指している
jigブラウザの画面例
CASE #3 デジタルカメラ
登場
1995年、カシオ
が世界初のデジ
タルカメラ「QV-
10」を発売
ジレンマ
デジタルカメラを作
ればフィルムカメラ
は売れなくなる。し
かし、デジカメ市場
は拡大の一途
カメラメーカー以外
のメーカーが参入
結果
初めからデジカメ
市場へ積極的な
参加が出来な
かった既存のカメ
ラメーカーはシェ
アを失うことに
カメラ業界の市場シェア
もしフィルムカメラメー
カーが躊躇せずにデジ
カメ市場に参入出来た
なら
デジタルカメラ
キヤノン
ニコン
コニカミノル
タ
オリンパス
富士フィルム
PENTAX
リコー
その他
(2004年9月時点)
キヤノン
17.2%
松下
14.1%
ニコン
12.8%
ソニー
12.7%
カシオ
11.0%
コニカミノ
ルタ7.5%
オリンパス
7%
富士フィル
ム6%
PENTAX
6%
リコー
5.7%
ビジネスモデル提案
提案
カーナビの新システム
カーナビの三つの不満
値段が高い
地図が古い
それらをすべて解消
カーナビの新システム
ルートの精度
が低い
カーナビの新システム
NEW
GPS
表示デバイス
携帯
中央処理システム
ネットワーク
メインサーバー
OLD
GPS以外すべて車載の
コンピュータで情報処理
HDD
メリット
値段が高い
機材は安価に
作れる。
地図が古い
リアルタイムに
更新
ルートが
おかしい
計算処理能力は
車載の比ではな
いため正確
さらに
メインサー
バーを一台変
えるだけで、す
べてのシステ
ムが更新され
る。買い替え
の必要なし。
なぜ他社が対抗できないか
ジレンマ
戦略の違い
我々
他社
・車載ハードウェ
アは最低限でよ
い
・集中処理と
ネットワークと
いうまったく新
しい技術
・どんどん車載
ハードウェアを
強化している
・その資産への
投資、保有技術
が大きい=足か
せ
試算
• もし実用化されたならば、料金形態は月賦もしくは
年賦制とする。
• カーナビの年間出荷台数は約1450万台、自動車
の保有台数が7000万台超(国土交通省)、当調査
では2台に1台がカーナビを搭載している。
オートバイテル・ジャパン、カーナビなど「最新カーエレクトロニクス製品」に関する調査 より
• 日本で半数のシェアが取れたと仮定して、使用料が
1万円/年とすると最低でも年商3500億という
計算になる。
最後に
我々の提案するビジネスモデルを実現で
きたならば、顧客が満足するよりよいサ
ービスを提供することが出来る。
さらに、既存企業にとっては対応しよう
とすると自己破壊を引き起こしてしまう
ため、動作が遅れる。
そこを突き利益をあげる。
参考資料
• Itmedia http://www.itmedia.co.jp/
• 「イノベーションのジレンマ」 著 クレイトン・クリ
ステンセン 昭栄社
• 2004/01/12 日経ビジネスExpress、【時流超
流】
• 2004/07/12 日経ビジネスExpress、【水野博
の「話題潜行」】
• 2004/07/16 日経ビジネスExpress、【寺山正
一の「産業夜話」】
• Apple ホームページhttp://www.apple.com/jp/
• オートバイテル・ジャパン、カーナビなど「最新カーエレク