地域子育て論 - kyoto-child-safe-labo

コミュニティと子育てのよりよい関係をつくる
地域子育て論
第11回
HOW CHANGE, COMMUNITY CHILDCARE ?
課題:子どもの特性に応じた家族支援Ⅲ ひきこもり
SUBJECT:Support for Nowhere Kid
DATE
: 18-June-2013
作成:上林芳夫 KAMBAYASHI Yoshio
講義のポイント
子どもの特性に応じた家族支援
ひきこもり
Support for Nowhere Kid
子ども・若者育成支援推進計画
①不登校とひきこもり
②不登校の諸相
③ひきこもりの諸相
④ひきこもりとニート
⑤若者のひきこもりの本音
⑥ひきこもりと社会関係
⑦社会的キャッチアップ
⑧家族の役割
⑨社会資源の活用
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2
ひきこもりへの対策
子ども・若者育成推進法
内閣府資料
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3
不登校とは
• 不登校の定義(以前は「学校恐怖症」「登校拒否」)
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景によ
り登校しないあるいはしたくてもできない状況にあるために年間
30日以上欠席した者(長期欠席者)のうち、病気や経済的な理
由による者を除いたもの
・きっかけ(「学校基本調査結果」による)
・非行や無気力など「病気以外に本人に関わる問題」
・いじめを除く友人家計 親子関係
・続く理由(同上)
・情緒的混乱
・無気力
・いじめを除く友人関係
・留意点
・児童虐待などの家庭的問題、発達障害などが要因のひとつ
・非行なども方向性は違え、共通の要因
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不登校の動向
(全国)
平成24年度、文部科学省の学校基本調査速報値が発表されました。
不登校人数 不登校発生率
•
小学校 22,622人 0.33_304人に1人
•
中学校 96,637人 2.65_38人に1人
•
中等学校 199人 1.25_80人に1人
•
合計 117,458人 1.12_89人に1人
•
平成23年度発表の中学校、中等学校での不登校97,428人に対して、平成24年度は94,836人と若干の減少を見せましたが、
小学校の不登校児童の数は、23年度の22,463人に対して、24年度は22,622人と2年連続の若干の増加を見せました。
「子ども教育支援センター」資料
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不登校の原因と家族関係
• 不登校の根源にあるもの
問題:不登校 いじめ 非行 発達障害 虐待 ひきこもり
根底には:他者との関係障害(家族、友人、先生、大人・・・)
問題相互間関係が生み出すもの ⇒ 複雑化
保護者の側の不安 過保護・過干渉 攻撃性 放置
・子どもの自立・自律とは何か
依存:家族(親)への依存 友人への依存 先生への依存・・
自立:家族(親)からの自立
家族
①第1次社会化機能(規範・ルール・頑張り・勇気)
T.persons ②パーソナリティの安定化機能(保護・安心・共
感・理解)などで示される「癒しの場」(衣斐哲
臣)
均衡:他者依存から相対的自立への発達成長を一応モデルとすると
不均衡:外向化 ⇒ 反社会的作為(規範への挑戦)
内向化 ⇒ 非社会的不作為(沈潜)
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京都市の不登校対策
不登校相談センター
活動の流れ
京都市資料
教育特区に基づく
不登校経験の見つめ直し
「学び」と「育ち」の場
洛風中学校
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7
ひきこもりとは
1.定義
・斉藤環は、①ひきこもり期間の目安を6か月以上、②自宅に長期間ひき
こもっていると、「手洗い回数が激増」したり、近所の目を極端に意識
したりする」が、これはひきこもりの2次症状とした。 田中俊英は「義
務教育期間は終わったものの、何の社会参加(進学・就職)をすること
もなく自宅で長期間過ごすこと」と定義。
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ひきこもりのプロセスと原因
独言・幻聴
・妄想
強迫性障害
社会不安
パニック
障害
大阪市心の健康センターパンフレット
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9
ひきこもりの動向
1.動向
2011年7月23日、内閣府は「ひきこもりに関する実態調査」の結果
を明らかにした。それによると、15歳~39歳のうち、ひきこもってい
る人は全国でおよそ69万6000人いるとの調査結果があきらかになった。
将来ひきこもりになる可能性があるとされた「ひきこもり親和群」も
およそ155万人(3・99%)に達するとの結果が出た。
内閣府「若者の意識に関する調査(ひ
きこもりに関する実態調査)」
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ひきこもりとニート
2.思春期青年期のこころの問題
・精神障害(統合失調症、うつ病)
・発達障害
見極め
・性格の傾向(心のくせ)~社会的ひきこもり
3.新たな概念の登場
・ニート Not in Employment, Education, or Training
①15歳~30歳未婚
②仕事をしていない
③学校にも行っていない
④職業訓練も受けていない
・非休職型(働きたい意思はあるが、求職活動はせず)
非希望型(働きたいという意思はなく、求職活動もせず)
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若者のひきこもりの本音
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これ以上親に迷惑をかけたくない
何とか自立しなければ・・・・
仕事以外の何気ない会話や雑談が苦手
本当は家族に頼りたい。話を聞いてほしい。
褒められることがなかった
自分の提案はいつも通らなかった
忙しそうで悩みは打ち明けられなかった
やりたい仕事につかなければならない
親にきつく当たってしまう
友達がほしい。 居場所がほしい
働きたいが一歩が踏み出せない
親が公務員(または正社員)しか認めず困っている
社会的ブランクがあって履歴書が書けない
面接が怖い
仕事をしていないと後ろめたい。世間体が悪い。
仕事をしていく上で、人間関係に不安を感じる
高崎大介「大阪市立大学大学院講義」から
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ひきこもりと社会関係
社会関係
外出
家族
ひきこもり
ひきこもり親和群
ニート
フリーター
×
◎
◎
◎
◎
◎
◎
×
知人
×
×
◎
◎
仕事
×
×
×
◎
70万人
2010年
155万人
2010年
63万人
2009年
178万人
2009年
◇感情コミュニケーション能力と欲求不満耐性
・相手の感情を理解し、自分の感情を伝達する能力
・欲求の実現が待てるかどうか
◇日本的ダブルバインドdouble bind(二重拘束)
・言葉で否定しながら抱きしめている親
斉藤環『ひきこもりはなぜ「治る」の
か?
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社会的キャッチアップ
• 親は現実を正確に見つめる(プロの診断も有効) まずは行動
• 「純粋ひきこもり」から「ひきこもり」へ
⇔親から見ると
⇒家族関係の再構築へ
・本人にどう接したらいいのかわからない・・・・
・父親と本人の反りが合わず対立している!
・甘やかせすぎた。祖父母にまかせすぎた等の後悔や批判・・・・
・このままでは自立できずに、他人に迷惑をかけるのではないかとの恐れ
・知人に隠しておきたいという世間体の悪さ・・・・
⇒外出へのチャレンジ
・深夜のコンビニから始める ⇒ だんだん時間の幅と範囲の幅を拡大
・「ひきこもり」から「狭義のニート」への移行
支援者(他者)との出会いの壁(恐怖)を超える力
・フリーターへの到着と出発
☆ 親の信頼、支援機関との連携、急がず諦めず、スモールステップ
で少しづつ改善していく。
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ひきこもり地域支援センター
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社会資源の活用
•
地方自治体の不登校・ひきもり児童支援方策
◇京都市 子ども・若者総合相談窓口
京都市児童福祉センター(児童相談所)075-801-2929
京都市教育相談総合センター(パトナ)075-213-5657
中京青少年活動センター 075-708-5440
京都府家庭支援総合センター 075-531-5255(ひきこもり支援)
◇大阪市
大阪府子ども家庭センター(中央)
大阪市こども相談センター 06-4301-3100
地域若者サポートステーション
NPO「青少年自立支援施設淡路プラッツ」06-6324-7633
中央青年センター内『若者広場サエラ』
◇神戸市
神戸市こども家庭センター 078-382-2525
神戸若者サポートステーション 078-232-1530
若者しごとクラブ(ジョブカフェひょうご) 078-366-3731
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