コミュニティと子育てのよりよい関係をつくる地域子育て論第１５回 HOW CHANGE, COMMUNITY CHILDCARE ？課題: 地域子育て論のまとめ－子育て支援の社会的意義と課題－ SUBJECT： Conclusion of Lecture, social significance and agenda DATE : １６-July-２０１3 サイト：Kyoto-child-safe-labo アドレス: [email protected] 講義のポイント今日の講義：講義のふりかえり「地域子育て支援」の社会的意義と課題・映画「少年と自転車」・レポートをふりかえって（講評）・児童福祉論の一つの回答 W.F.B.co.ltd All rights reseved ＜無許可複製を禁ず＞図表タイトル 2 講義をふりかえって ◇「地域子育て論」（2013年度）のレポートは、以下のとおりでした。第1次：5月提出設問①あなたは、子どもの発達にとって家族はどのような役割を果してほしいと考えますか？設問②あなたは、地域社会が子育て中の家族の育児支援をどのようにすすめたらよいと考えますか？第2次：7月提出「児童家庭福祉における地域子育て支援の意義および今後の課題」について論述してください。 ◇レポートの提出ありがとうございました。最後に課題についてふりかってみます。 ◆「地域子育て論」レポートのキーワードを次のように抽出します。・「児童家庭福祉と地域子育て」とは？・「地域社会（コミュニティ）」とは？・「家族の社会的役割」とは？・「子どもの成長を支援する環境形成」とは？・「誰が・誰に対して・どこで、どのようにして」支援するのか？ W.F.B.co.ltd All rights reseved ＜無許可複製を禁ず＞図表タイトル 3 キーワードの解説（１）１．「児童家庭福祉」とは ◇定義：①「児童は育てられる存在であると同時に育つ存在でもあり、育む環境が必要である」 ②「理念的には人格主体として理解されながら、実際には自分たちの立場を主張したりそれを守る力の弱い児童を、その保護者とともに、国、地方自治体および社会全体がその生活と発達、自己実現を保障する活動の総体」 ◇構成要素：子どもの育ちや子育てのありようなどの社会環境、子ども家庭福祉の理念、制度、方法（援助実践）２．「地域子育て」とは ◇地域社会（コミュニティ）：地域住民の相互関係の総体構成要素：①社会的信頼 ②互酬における規範 ③ネットワークへの参加 ◇地域社会のネットワーク：①自発性 ②双方向性 ③対等性 ④日常性 ⑤相互依存性 ⑥協力性 ⑦無償性 ◇子育て支援：①家族の子育てに関する諸問題に対する ②コミュニティの側の援助行為 W.F.B.co.ltd All rights reseved ＜無許可複製を禁ず＞図表タイトル 4 キーワードの解説（２）３．「家族の社会的役割」とは ◇私的責任（自助）に基づく子どもの福祉＝welfareな子ども福祉親権者・保護者の家庭における子育ての営み ➢諸問題の発生 ◇社会的責任（共助・公助）に基づく子どもの福祉＝well-beingな子ども福祉家族の出産・養育・教育に関する社会的役割を支援 ➢家族の自己実現 ◇子ども家庭福祉における自助・共助（社会的責任）・公助（公的責任）４．「子どもの成長を支援する環境形成」とは ◇子どもの成長に関する自助・共助・公助の適切な組み合わせによる環境形成 ◇生存し、発達し、自立しょうとする子どもおよびその養育の第1義的責任を有する保護者と家族に対し、人間における尊厳性の原則、無差別平等の原則、自己実現の原則を理念として、子ども家庭のウェルビーイング（健幸）の実現のために、国、地方公共団体、法人、事業体、私人などが行う児童および関係者を対象とする実践及び法制度 W.F.B.co.ltd All rights reseved ＜無許可複製を禁ず＞図表タイトル 5 家族援助の対象と方法山縣文治図表タイトル 6 地域子育て論を学ぶ意味 ―児童福祉を体系的に学ぶこと― 関連する理論社会福祉学（概論）社会学系社会福祉各論政治学系子ども家庭福祉学（論）※ 経済学系児童福祉論※ 家族援助論（総論）※ 家族援助論（各論）Ⅰ（ネットワーク支援）家族援助論（各論）Ⅱ 家族援助論（各論）Ⅲ 地域子育て論（総論）※ 児童虐待論（総論）※ 児童虐待論（各論） ※必修 W.F.B.co.ltd All rights reseved ＜無許可複製を禁ず＞図表タイトル 7 地域子育て論を学ぶ意味 ―家族と地域社会の相互行為― 子どもの育ち・家族の子育ての観点から社会システムを分析する子育て支援ネットワーク右：全国私立保育連聯盟編『『共異体』 W.F.B.co.ltd All rights reseved ＜無許可複製を禁ず＞左：子育ち学ネットワーク編『なぜ、今「子育ち支援」なのか』図表タイトル 8