中級日本語 第11課 ガラスの利用 吉林華橋外国語学院 日本語学部 製作 第11課 形式段落 第１段落 （ガラスについての話題提示） ガラスは、私たちの暮らしに大変役立っている。 第２段落 （ガラスの優れた性質） ガラスには、優れた性質がたくさんある。 第３段落 （原料の組み合わせによるガラス製品の性質の変化） 人間は、さまざまなガラス製品を作っただけでなく、原料の組み合 わせを変えることによって、より優れた性質のガラスを作り出すこと に成功した。 第４段落 （製法を変えることによって作り出されたガラス） 優れた性質のガラスは、製法を変えることによっても作り出された。 第11課 形式段落 第５段落 （ガラスの性質をもっと活用した研究） 人間は、熱に溶けやすく、どんな形にも加工しやすいというガラス の性質をもっと広く活用する研究も行ってきた。 第６段落 （ガラス繊維の利用１） ガラス繊維で作った綿は、断熱材として利用される。 ガラス繊維で作った布は、消防服やカーテンなどに適している。 第７段落 （ガラス繊維の利用２） ガラス繊維は、プラスチック製品を作る時にも利用されている。 第11課 形式段落 第８段落 （説明のまとめ） 人間は、ガラスの優れた性質を利用して、多くの製品を作ってきた。 それだけでなく、新しい性質のガラスを生み出してきた。 第11課 意味段落 1段落 ガラスについての話題提示 2段落 ガラスの優れた性質 3、4段落 5-7段落 人間が作り出した優れた性質の ガラス ガラス繊維の利用 8段落 まとめ 第11課 本文 第１段落 ガラスは、私たちの暮らしに大変役立っている。ちょっと周 囲を見回しただけでも、数え切れないほどのガラス繊維に 囲まれていることに気づくだろう。 第11課 本文 第2段落 ガラスは、木や石と違って、人間が物を作るために生み出 した、最初の人工的な材料である。約五千年前に作られ、 長い歴史を持つガラスには、優れた性質がたくさんある。 そ の主なものを挙げると、熱に溶けやすく、どんな形にでも加 工しやすい、透明で光を通す、水や空気を通さない、などの 性質である。これらの性質を生かして、家や乗り物の窓のガ ラス、コップやびん、レンズや鏡、蛍光灯などの製品が作ら れている。 第11課 本文 第３段落 そして、人間は、さまざまなガラス製品を作っただけでなく、 原料の組み合わせを変えることによって、より優れた性質の ガラスを作り出すことに成功した。化学薬品を入れるびんに 使われる、薬に強いガラス、なべに使われる耐熱性のガラ スなどは、その例である。 第11課 本文 第４段落 また、優れた性質のガラスは、製法を変えることによって も作り出された。例えば、自動車の窓やビルのドアには、 強い衝撃を受けても、ひびが入るだけで、かけらが飛び散 らないガラスや、割れても鋭くとがった破片にならず、粒の ような破片になるガラスが使用されている。 第11課 本文 第５段落 更に、人間は、熱に溶けやすく、どんな形にも加工しや すいというガラスの性質をもっと広く活用する研究も行って きた。ガラスを溶かして小さい穴から引き出すと、非常に 細くて長い繊維にすることができる。このガラス繊維は、い ろいろなところで役に立っている。 第11課 本文 第６段落 ガラス繊維で作った綿は、熱を伝えにくいので、断熱材と して家の壁や冷蔵庫の壁の中に入れられている。また、ガ ラス繊維で作った布は、木綿や絹の布と違って燃えないた め、消防服やカーテンなどの材料に適している。 第11課 本文 第７段落 ガラス繊維は、プラスチック製品を作る時にも利用されて いる。プラスチックにガラス繊維を入れると、鉄より強いプ ラスチックになる。しかも、それは鉄よりずっと軽い。その ため、鉄や木に代わって、ヘルメットやボート、棒高とびの 棒やスキーの板にまでガラス繊維が使用されている。 第11課 本文 第８段落 人間は、ガラスという人工の材料の優れた性質を利用して、 多くの製品を作ってきた。それだけでなく、原料の組み合わせ や製法を変え、新しい性質のガラスを生み出してきた。また、 ガラスの優れた性質を広く活用し、新しいガラス製品を作り出 してきた。私たちの暮らしとガラスとの結びつきは、これからも いっそう深まっていくにちがいない。
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