社会調査法 私の授業の考え方 【学習の基本目標】 今日の地域社会の中で、 自律した個人、市民、企業人として 行動できる力を身に付けること。 具体的方策 意欲 論理 伝達 情報システムの利用 『学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し 思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し』 キャップ制 1セメスター当たりの履修制限 22単位 1科目当たり3時間の自宅学習 学生の積極的取組みを促す工夫として、 学期中・学期末に幾度かの提出課題を出す。 授業時間も真剣に ノートを持っているか? 勉強とは、他人に寄りかからず自分で努力 し積み上げることが必要です。 1日1日少しずつ背伸びして生活すれば、4 年間で見違えるように素晴らしい人となること が期待されます。失敗をおそれず行動してく ださい。 学生生活での失敗とは、毎日何もせず眠っ て過ごすことです。 「たえず努めて励む者には、天使がついてい る。」 (ゲーテ『ファウスト』より) 今日の要点 社会調査法をなぜ学ぶか (授業の進め方は後述) 社会調査 「社会的な問題意識に基づいて データを収集し、 収集したデータを使って 社会について考え、 その結果を公表する 一連の過程」 text_p6 社会の理解の方法 →ホームページ(卒業研究のために) 仮説検証 自然科学の実験の手法 結論があってそれを支える情報を整理する 富山は自然が多い、富山は魚がおいしい 富山は観光資源が豊かだ、 富山は観光PRが下手だ、・・・ 実証されているか? 肯定的事例を列挙しているだけ 比較研究 コント スペンサー マルクス 同じ人類の歴史から3者3様の発展段階説 B.フランクリン 理性のある動物、人間とは、まことに都合 のいいものである。したいと思うことなら、何 にだって理由を見つけることも、理屈をつける こともできるのだから。 先行研究調査 多くの文献を読むとこは当然必要 社会をどうやって知るか 因果関係と蓋然性 不正確な観察、過度の一般化、 選択的な観察、非論理的な推論 伝統 文化的伝承 権威 権威からの受取り パラダイムの拘束 柔らかい仮説から 関心事を持つ 観察分析し発見を Fact Finding 個人的発見でなく社会としての発見 生データから組み立てる 統計データ 自ら収集 既存統計の二次分析 現地観察 「フィールド調査」から 調査を考える対立軸 統計的調査 数学的解析 仮説検証・・仮説の枠内 事例的調査 直接観察の中での新しい発見 代表性の限界 調査票調査 どの程度の標本でどの程度の正確さ 母集団比率の推計 (社会調査法の重要な課題、主要課題?) 統計二次分析 既存統計による分析 事実の記述 因果関係の説明 なぜか? その説明はどの程度確かか (データ・マイニング) 社会実験 通常社会科学では困難とされている ETCシステムの実験 インタビュー調査 事例は代表例か 定型的質問は統計調査 観察調査 非参与 参与 (因果の直接体験がある) ドキュメント調査 手紙、日記、会議録など (テキスト・マイニング) 比較調査法 歴史の研究 初心者は評価されない 多様な調査方法の活用 トライアンアンギュレーション 近年の課題 調査の困難化 プライバシー保護 台帳利用の制限 情報の共有化 事例的調査への傾斜 「社会調査士」倫理規範の実践 授業での範囲 社会調査の全貌を包括的に学ぶ (調査票調査の技術的、統計的課題に若干重点) 授業の趣旨 現実の人、社会を理解する方法として、統 計的調査から事例的調査までを含む各種社 会調査の概要を理解するとともに、初歩的な 調査を体験してみる。 社会に関心を持って、いろいろと見聞きした ことについて、自分なりに考え意見を持つ習 慣を身につける。 習得して欲しいこと 公式統計の活用 調査票調査の考え方 インタビュー調査での人との接し方 観察調査の考え方と初歩的な街の観察 その他 授業科目の体系 「調査の科学」 閉講 「調査統計法Ⅰ」 前期月曜3時限 「調査統計法Ⅱ」 後期月曜3時限 授業の進め方 授業の終わりにミニレポート ノートを取る実践 3つの小課題 社会調査の初歩的な体験 成績評価方法 各回の授業 ミニレポート 内容点2点(満点)+出席点2点で評価 授業中の発言などによって加点 小課題の提出 3つの小課題の提出 各課題、満点を15点 優れた内容の記載があれば、上限を超えて加点 欠席届の扱い 全回出席が原則 欠席届を提出する際には、 その回の授業の内容を自習したことを証明す るレポートを添付(内容自由) 約束事 常識的対応 私語等はつつしむ 普段から社会を観察し、 考える習慣を身につけるよう心がける オフィスアワー 概ね研究室におります。 水曜が好都合ですが、会議等が入ることがあ ります。 一学期間の予定 →ホームページ 教科書 大谷、木下、後藤、小松、永野編著 『社会調査へのアプローチ(第2版)』 ミネルヴァ書房2005 参考文献 ティム・メイ著、中野正大監訳 『社会調査の考え方』 世界思想社2005 本日のミニレポート 社会調査法を学ぶ必要性について述べよ。 本日の講義の内容を踏まえた内容であること。
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