仮定法 仮定法の働き *スライドショウを実行し、左クリックで徐々に読み進めて下さい 仮定法とは・・・・? 「事実と異なることやあり得ないこと、起こる可能性が低いこと」を仮定するため の形式です。 仮定法の主な用法は2つあります。それは・・・? 《仮定法過去》と《仮定法過去完了》です。 仮定法は動詞の形で表します。 ・「事実と異なること」が現在のことなら、動詞の形は・・・・? 過去形を用います。それで《仮定法過去》といいます。 ・「事実と異なること」が過去のことなら、動詞の形は・・・? 過去完了形を用います。それで《仮定法過去完了》といいます。 *いずれも時間的に「過去」、「過去完了」ではないことに注意! 仮定法 仮定法過去の構文① 動詞を過去形・過去完了形にすれば、すべて仮定法になるわけではありません。 《仮定法過去》を表す主な構文は4つあります。 ① If + S + 過去形 + ・・・, ・・・S + would/could/might + 動詞原形 + ・・・ 「もし、今、・・・ならば、・・・なのだが。」 現在の状況とは異なる条件を仮定し、その条件のもとで希望、願望などを述べる。 用例 ・If I ( ? ) a lot of money, I ( ? ) ( ? ) a yacht. 「もし、たくさんのお金があれば、ヨットを買うんだが」 (実際には、今、お金がないので、ヨットは買えない) ・If I ( had ) a lot of money, I ( would ) ( buy ) a yacht. ・If he ( ? ) here now, we ( ? ) ( ? ) him for help. 「もし、彼が今ここにいれば、彼に助けを頼めるのに」 (実際には、今、彼がここにいないので、助けを頼めない) ・If he (were) here now, we (could) (ask) him for help. *be動詞は主語が3人称でもwere を用いるのが原則、was を用いることも可 仮定法 仮定法過去の構文② 《仮定法過去》を用いる二つ目の構文は・・・ ② I wish + S + 過去形 + ・・・ 「今、・・・だったらよいのに(だったらなあ・・・)」 現在の実現不可能な願望などを述べる構文。 用例 ・I wish I ( ? ) her phone number. 「彼女の電話番号を知っていればなあ」 (実際には、現在、彼女の電話番語を知らないので残念だ)」 ・I wish I ( knew ) her phone number. ・I wish I ( ? ) a millionaire. 「私が億万長者ならいいのになあ」 (実際には、億万長者でないので残念だ) ・I wish I ( were ) a millionaire. *be動詞は、1人称でも were を用いるのが原則、was を用いることも可。 仮定法 仮定法過去の構文③ 《仮定法過去》を用いる三つ目の構文は・・・ ③・・・ as if + S + 過去形 + ・・・ 「まるで・・・であるかのように」 現在の実状と異なる別の状況にたとえる構文。 用例 ・He talks as if he ( ? ) an expert in economics. 「彼は、まるで経済学の専門家かのように話す」 (彼は、実際には、経済学の専門家ではない) ・He talks as if he ( were ) an expert in economics. *この構文の仮定法過去は、主文の動詞 (talks) の時点からとらえて同時間 (その時の現在時と考える)を表す。 ・She looked as if she ( ? ) ill. 「彼女は、まるで病気であるかのような顔をしていた」 (彼女は、顔つきを見た時点で、まるで病気のようであった) ・She looked as if she ( were ) ill. *全体の時間が過去時でも仮定法過去を用いる点に注意。 仮定法 仮定法過去の構文④ 《仮定法過去》を用いる四つ目の構文は・・・ ④ It is time + S + 過去形 + ・・・ 「・・・する時間です」 実際にはまだしていないが、「本来なら当然・・・している時間」だという意味。 用例 ・It is time you ( ? ) to bed. 「もう寝る時間ですよ(現実にはまだ寝ていないが)」 ・It is time you ( went ) to bed. ・It is time you ( ? ) playing video games. 「もうテレビゲームをするのを止める時間ですよ」 ・It is time you ( stopped ) playing video games. *裏にある事実は「あなたはまだテレビゲームを止めていない」である。 次は 《仮定法過去完了》 へ 仮定法 仮定法過去完了の構文① 《仮定法過去完了》を用いる構文には3つあります。最初の構文は・・・ ① If +S+過去完了形+ ・・・,・・・S+would/could/might+have+過去分詞 + ・・・ 「もし、過去に・・・だったら、・・・だったのだが。」 過去の事実とは異なる状況を仮定して、そうでなかったことを残念に思ったりす る構文。 用例 ・If I ( ? )( ? ) ten minutes earlier, I ( ? ) ( ? )( ? ) the bus. 「もし10分早く出ていたら、バスに乗ることができたのだが」 (実際には、早く出なかったので、バスに乗ることができなかった) ・If I (had)(left) ten minutes earlier, I (could)(have)(caught) the bus. ・If he ( ? )( ? ) me, I ( ? )( ? )( ? ) the work. 「もし彼が手伝ってくれていたら、私はその仕事ができただろうに」 (実際には、彼は手伝ってくれなかったので、その仕事ができなかった) ・If he (had)(helped) me, I (could)(have)(done) the work. 仮定法 仮定法過去完了の構文② 《仮定法過去完了》を用いる二つ目の構文は・・・ ② I wish + S + 過去完了形 + ・・・ 「あの時、・・・だったらよかったのに(だったらよかったのになあ・・・)」 過去において実現できなかったことを願望する構文です。 用例 ・I wish I ( ? ) ( ? ) the weather report on TV. 「テレビの天気予報を見ておけばよかったなあ」 (実際には、天気予報を見なかった) ・I wish I ( had ) ( seen ) the weather report on TV. ・I wish I ( ? ) ( ? ) my homework last night. 「昨夜、宿題をしておけばよかったなあ」 (残念ながら、昨夜宿題をしなかった) ・I wish I ( had ) ( done ) my homework last night. 仮定法 仮定法過去完了の構文③ 《仮定法過去完了》を用いる三つ目の構文は・・・ ③ ・・・ as if + S + 過去完了形 + ・・・ 「まるで・・・であったかのように」 実際と異なる別の状況にたとえる構文。 用例 ・He looks as if he ( ? )( ? ) a ghost. 「彼はまるで幽霊でも見たかのような顔をしている」 (実際には幽霊を見ていなかった) ・He looks as if he ( had )( seen) a ghost. *この構文の仮定法過去完了は、主文の動詞 (looks) の時点からみて前の時 間(その時の過去時と考える)を表す。 ・He got angry, as if I ( ? ) ( ? ) something wrong. 「私が何か間違ったことをしたかのように、彼は怒った」 (実際には、間違ったことはしていない) ・He got angry, as if I (had)(done) something wrong. 仮定法 仮定法 その他の構文① その他の仮定法構文 ① 未来の実現性の低い仮定には二つの構文があります・・・ A. If + S + should + 動詞原形 + ・・・、 S + would/will + 動詞原形 + ・・・ B. If + S + were to + 動詞原形 + ・・・、 S + would + 動詞原形 + ・・・ *Bの構文は形の上では仮定法過去ですが、未来に言及します。 用例 ・If it ( ? ) ( ? ) tomorrow, the game ( ? )( ? ) put off. 「万一、明日雨が降れば、試合は延期されるだろう」 (まあ、そんなことはないと 思うけどね) *put off = 延期する → be put off = 延期される ・If it (should) (rain) tomorrow, the game (would/will) (be) put off. ・If the sun ( ? ) ( ? ) ( ? ) in the west, I ( ? ) not ( ? ) my mind. 「もし仮に太陽が西から昇ったとしても、私は決心を変えないだろう」 ・If the sun (were) (to) (rise) in the west, I (would) not (change) my mind. 仮定法 仮定法 その他の構文② ② Without ~、S + would + 動詞原形 / would + have + 過去分詞 + ・・・ 「~がなければ、・・・であろう/であっただろう」 *この構文は、仮定法過去と仮定法過去完了の両方で使われます。 用例 ・Without the sun, nothing ( ? ) ( ? ) on the earth. 「太陽がなければ、地上には何物のも生きられないだろう」 (実際には太陽があるので、生物は生きられる) *現在のこと=仮定法過去 ・Without the sun, nothing ( could ) ( live ) on the earth. ・Without John, we ( ? )( ? )( ? ) the game. 「Johnがいなかったら、試合に負けていただろう」 (実際にはJohnがいたので、試合に負けなかった) ・Without John, we (would)(have)(lost) the game. *過去のこと=仮定法過去完了 仮定法 仮定法 その他の構文③ ③ If it were not for ~, ・・・would + ・・・ If it had not been for ~, ・・・would + have + 過去分詞 + ・・・ 「~がなければ、・・・だろう/だっただろう」。 前者は仮定法過去、後者は仮定法過去完了の構文です。 用例 ・If it were not for music, life would be very dull. 「音楽がなければ、人生はたいへん味気ないものになるだろう」 (実際は、音楽があるので人生は楽しい) ・If it had not been for his advice, I couldn’t have won. 「彼の助言がなかったら、私は勝てなかっただろう」 (実際には、彼が助言してくれたので勝てた) 終
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