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仮定法
仮定法とは・・・
「頭の中で想像していること」を表現する。
その名のとおり「仮の」話。
単なる条件
If it is fine tomorrow, I will go to the beach.
「もし明日晴れれば、ビーチに行くつもりだ。
」
「明日晴れれば」という単なる条件。
現実にはありえない仮定(仮定法)
If it were fine, I would go to the beach.
「もし晴れているならば、ビーチに行くのになあ。
」
(今雨が降っているという現実があり、現実ではない「晴れている」ことを仮定して、
「晴れて
いれば、ビーチに行くのになあ」と頭の中で想像しながら述べている。)
ここで注意したいのは、if 節内の主語が I でありながら were という動詞が使われていること、
現在のことを言っているにもかかわらず、were と would という動詞の過去形が使われていると
いうこと。
時制を一つずらす
本来、現在形を用いて英文が作られる場面で、現実にはありえない仮定を述べる際には、仮定
法過去が使われる。考え方としては、過去というのは時間的にはもう戻ってこない。現在のこ
とを過去形を使って述べることにより「ありえない→仮定法」と考えられる。
仮定法過去
If … 過去形…, ~ would / could / might 動詞の原形
If I were a bird, I would fly to you.
「もし僕が鳥だったら、君のもとへ飛んでいくだろうに。」
If I were a bird, I could fly to you.
「もし僕が鳥だったら、君のもとへ飛んでいけるだろうに。
」
If I were a bird, I might fly to you.
「もし僕が鳥だったら、君のもとへ飛んでいくかもしれない。」
このように主節の助動詞は、気分次第で使い分ける。
過去形には、
「過去の事実」を表す用法があり、was を使って”I was a bird”とすると、
「私は(過
去に)鳥でした」ということがまるで過去の事実であるかのような響きを感じさせるため、”I
were”という文法的にありえない組み合わせを使うと考えればよい。仮定法は「頭の中での世界、
想像上の世界」を表す表現ですから、文法上の「ありえない組み合わせ」とも相性がいいのか
もしれない。
主節で would / could を見たら仮定法と疑え!
見た目過去形、訳は現在形
仮定法の作り方と訳し方を覚えよう!
では、過去の事実の反対を仮定する場合には?
仮定法過去完了を用いる
If I had studied harder, I would not have got such a low score.
「もし私がもっと一生懸命勉強していたら、そんな低い点数はとっていなかったでしょう。」
(実際にはあまり勉強しなかったので、低い点数をとってしまった。
)
付帯状況
この用法は、ある動作が行なわれている時の周りの状況を描写する表現のこと。主に、
「with O
C」という形で用いられる。この部分に関しては、第5文型と同様、
「O は C である」という主
語・述語の関係が成り立っている。つまり、直訳では補語が現在分詞ならば、
「O が C している
状態で」
、過去分詞ならば「O が C された状態で」となる。
She was running with her hair streaming in the air.(現在分詞=~している)
O
C
「彼女は髪が空中で流れている状態で(=髪を風になびかせて)走っていた。」
He came in with his clothes covered in mud.(過去分詞=~された)
O
C
「彼は服が泥で覆われた状態で(=服を泥だらけにして)中に入ってきた。
」
前者は「髪が流れている」だから、現在分詞、後者は「服が(泥で)覆われている」なので過
去分詞が使われている。