その4 - 十日町市

流雪溝 の物語 るために思わぬ事故を誘発するだけ
中里地域の宮中ダムから取水
され、JR東日本千手発電所の
放水路を経由して妻有大橋を渡
り、総合体育館近くの緑道を通
って、十日町駅西口の「十日町
市流雪溝中継ポンプ場」に送水
されています。
これだけの規模とシステムで
流 雪 溝 が 整 備 さ れ て い る の は、
全国でも小千谷市と十日町市だ
けとのことです。
■取材を終えて⋮
軒1人だけとし、時間帯で投雪でき
例えば、本町6丁目。水上がりし
やすいところでは、投雪するのは1
ころがあります。
ればならないと、再認識しました。
どのルールを守り利用していかなけ
し な い ﹂﹁ 人 力 の み で 投 雪 す る ﹂ な
ほ か の 人 の こ と も 考 え、﹁ 投 雪 の 時
いでいるのです。
いる高校生の姿が、とても新鮮でし
委員会の皆さんといっしょに取材し
ました。初めて聞く話にうなずいて
このルールを守ることで、水上が
りの回数は減少したとのこと。皆さ
間 を 守 る ﹂﹁ 一 度 に 大 量 の 雪 を 投 雪
る家を決めています。一度に多く投
松代地域では、松代高校新聞編集
で も、 多 く の 人 が 利 用 し て い ま す。
流 雪 溝 は 確 か に 便 利 な 施 設 で す。
ませんでした。
いましたが、それほど気にはしてい
家の近くに流雪溝があり活用して
会の協力を得て、流雪溝の実際を取材しました。
雪されるのを回避し、水上がりを防
流雪溝の運用について、町内でも
独自のルールを作り運営していると
■ご近所の底力物語
合は、すぐに対処をしています。
【豆知識】
今回は、十日町市流雪溝運営協議会と松代地区流雪溝運営協議
流雪溝の水はどこから来るの?
組みをご存知でしょうか。
でなく、下流に水が行かなくなるた
市街地を中心に整備され活用されている流雪溝。その歴史や仕
め、この「水上がり」が発生した場
その4
た。
■流雪溝の始まり物語
流雪溝は河川などの水を利用して
側溝に流し、宅地や道路の雪を河川
年に初め
に運び込む雪処理施設です。
十日町地域では、昭和
す。
年から7地区にゾーン分けされ
半分)の水をポンプアップして利用
ら 最 大 で 0・0 8 3 t( ド ラ ム 缶 約
イプの整備が行われました。しかし、
しています。
十 日 町 地 域 の 流 雪 溝 の 総 延 長 は、
約
㎞、利用戸数は約3、600戸、
たため、消雪パイプから流雪溝に改
松 代 地 域 で は そ れ ぞ れ 約 3・4 ㎞、
ら、 毎 秒 最 大 で 2・1 t( ド ラ ム 缶
十日町地域では、信濃川と田川か
らあふれ出す「水上がり」が発生す
まって水がせき止められ、流雪溝か
約
雪の ひとくち
メモ④
松代高等学校新聞編集委員会
すごーく便利な流雪溝のようで
流雪溝で地域のきずなを
深めよう
流雪溝を近くで見るのは初めて
すが、問題もあります。最大のポ
時間内に雪を落とさなければなら
分という限られた
松代地域の流雪溝は、決まった
業(松代地域の高齢化率は約
点です。
お年寄りにはちょっと大変な作
人の手で片付けなければならない
イ ン ト は、 消 雪 パ イ プ と 違 っ て、
ず、慣れないと結構大変な作業で
だし、業者などに委託するとさら
時間、それも
す。でも、これが家の近くにあれ
にお金がかかってしまいます。
わ け だ か ら 大 助 か り な ん だ な と、
実感しました。
%)
ば、重い雪が一瞬にして流れ去る
部新鮮でした。
だったので、見たり聞いたりが全
﹁時間が命﹂を実感
流雪溝のもう一つの価値
ることがあります。多量の水が流れ
しがしながら、ときには、雪が詰
行われています。
え、効率よく流雪溝への投雪作業が
仕切板などで水の流れる方向を変
ごとに決められていて、時間ごとに
されています。通水する時間は区域
作り、これに基づいて流雪溝は運用
運営協議会が中心になってルールを
多くの利用者があるため、流雪溝
■流雪溝の運用物語
157戸となっています。
50
本 分 )、 松 代 地 域 で は 渋 海 川 か
■流雪溝の数字物語
め、稼働したのが始まりです。
の川の水が冷たく消雪能力が低かっ
当初消雪パイプ用で考えていた水源
松代地域では、昭和
年に消雪パ
た現在のシステムで稼動していま
成
流雪溝中継ポンプ場が整備され、平
年には十日町駅西口にある十日町市
て流雪溝が設置されました。平成7
47
48
し
ん、参考にしてみてはいかがでしょ
うか。
うか。
ある存在になるのではないでしょ
ずなを深めてくれる、さらに価値
そうすれば、流雪溝は地域のき
きるかもしれません。
があれば負担を軽くすることがで
合って雪を流すなど、地域の連携
で も、 そ こ は み ん な で 協 力 し
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市報とおかまち『だんだん』平成22年3月10日号
市報とおかまち『だんだん』平成22年3月10日号
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10
の
な
国
は
の
お
雪
協
働
の
ま
ち
づ
く
り
モ
デ
ル
事
業