在日大使館の外装材 4班 選択理由 各国の代表機関である大使館の外装材 を調べることでその国独自の建築を学 び、ひいては各国の建築に対する考え 方を知る。 各国の聞いたこともないような建築家 について学ぶ。 調査した国 カナダ大使館 設計:清水建設・モ リヤマアンドテシマ プランナーズ 施工:清水建設 所在:東京都港区 QuickTim eý Dz TIFFÅiLZWÅj êLí£ÉvÉçÉOÉâÉÄ Ç™Ç±ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾå©ÇÈǞǽDžÇÕïKóvÇÇ• ÅB 施主の要望 カナダのマルチカルチャーとわが国のモノカ ルチャーを融合 緑の多い周辺の環境との調和を図る “開かれた大使館”の建設を目指す 立地条件および 法規的な要請 北東部は高橋是清翁 記念公園、青山通り を隔てた北側は赤坂 御用地 →公園と御用地に は厳しい日影規制 周辺の青山通りには 御用地の緑とは対照 的にビルが林立 外装材 8階建ての建物を4階部分で 水平分割し、それぞれ材料 や形も異なる – 低層部→長方形。花崗岩バー ナー仕上げ打込みPC版。 – 高層部→三角形(寄棟型)。 ガラスカーテンウォール。 – 屋根 →アスファルト断熱防 水、押えコンクリート。 外装材のテーマ カナダと日本の文化の融合 「2つの文化の融合=2つのメタファー」 →材料・形の水平分割 大使館⇔賃貸部分 低層部:賃貸部分 高層部:大使館大使館と賃貸部分の 両者を青山通りに面することおよびセキュリティの問題 を解決 日影規制 公園と御用地にかけられている厳しい日影規制を守るとともに 御 用 地 に 対 し ては実際に落ちる日影を最小限にとどめている →寄棟型・ガラスの高層部。 マレーシア大使館 マレーシア大使館 所在地:渋谷区南平 台町20-16 設計:清水建設(大 山尚男) 施工:清水建設 構造:鉄骨造 施主の要望 設計者から のアプローチ イスラム国家として のマレーシアの象徴 性と表現 先進性と歴史文化の 尊重を呼びかけ 安全性の確保 建物と道路の間の “ KEKKAI(結界)”スク リーン イスラミックパター ンの使用 現地の素材の利用 “KEKKAI”スクリーン 建物と道路とを隔て、 大使館の安全性を確保 内と外を視覚的につな ぐことで、国家を超え た精神的な結びつきを 象徴 イスラミックパターン の格子により、イスラ ム国家としてのマレー シアを強く象徴 外装材 GRC (ガラス繊維強化コンク リート Glass fiber Reinforced Concrete): モルタルあるいはコンクリートに耐アル カリ性ガラス繊維を混入し補強した材料 特徴) 曲げ強度、耐衝撃性に優れてい 薄物の製造が可能でデザインの 由度が高い 法定不燃材である エジプト・アラブ共和国大使館 所在地:目黒区青葉台 設計:竹山実建築総合 研究所 構造:鉄筋コンクリート 竣工:1986年 施主の要望 – 代官山駅 、 旧山手通り沿いに建 ち 、 土地柄とエジプト の 相 容れない関係性をお互い損なうことなくつくりあげる – 周囲の状況に中東の香りを残しつつとけ込ましている。 – 周辺に洒落た建物が多く、ファザードを重要視 設計者のアプローチ 都市や地域のコンテクストを重視 場所における多様性を重視 外装材 正面の外装は石で、そ れを立体的にピラミッ ド状に配置することで エジプトという国を演 出 側面から裏の方にかけ てみると外装は煉瓦で あり、これもまた同様 なことが言える 石、レンガ 重量感、安定感、そし て朽ちることのない永 遠性がある 耐火性、遮音性、そし てメンテナンスの低コ スト 煉瓦や石は年月が経つ ほどに風合いを増して いる ブラジル大使館 所在地:港区北青山 竣工:1983 設計:ルイ オオタケ 施工:竹中工務店 構造:鉄筋コンクリート 施主の要望 こじんまりした1,142㎡の敷地に一国の代表部 となる表情を持つ建物をつくりたい 日系ブラジル二世のルイオオタケを起用して大使館 としてブラジル的なふさわしさを出す オープンスペースを周囲に広くとりたい 設計者の方法論 楽観的モダニズムの建築が多い 鉄、ガラス、コンクリートという平凡な材料 を使用 「わかりやすさ」をテーマ 外観は単純な形態とプロポーション ディティールは「線」を少なくするデザイン 外装材 一階の打ちっぱなしコ ンクリートの壁的部分 には左右両方に青と黄 色のペンキでペイント 2、3階総ガラス張 り 部 分 の アルミカーテンウ ォールは赤 色 に ペ イ ン ト 単 純 な 素 材 だ が ブラジ ル的なわかりやすさや 大胆さ オーストラリア大使館 歴史的背景 蜂須賀家17代目候爵が20世紀初 頭の英国建築を模倣して建てた 屋敷(石造を1952年にオースト ラリア政府が購入 庭園には小橋・石灯篭・踏み 石・小滝・井戸などがあり静か で趣深い 英国建築の屋敷はそのまま旧大 使公邸として用いられていた。 1990年に、庭園はそのままに現 在の新しい建物になる 設計者の意志 庭付き大邸宅が並ぶ三 田の環境に調和させる 既存の庭園に調和させ 、規則正しくひろがる 空間を作る (←ヨーロッパの伝統の 設計思想) 日本において自信に満 ち断固として強力なイ メージを表現したい 具体的な建物 事務棟を全体の中心的 存在として強く印象付 ける。特に入口正面! 館員官舎棟は、事務棟 と並列に並べて大使館 全体を大規模に見せる 外装材 事務棟 アルミ真四角パネル+アルミ 1文字葺き+アルミ大型パ ネル+ステンレスパネルの メタルカーテンウォール 館員官舎棟はアルミ真四角 パネル+ガラスのメタルカ ーテンウォ ー ル 、 ボルト止 めがデザインのポイントで 、真四角パネルは4点ボル ト止め、ステンレスパネル はリベット止め 大使公 邸 、特異な黒い石張 りで荘重な雰囲気 まとめ 個性的な材料を使用していない →セキリュティーの問題 抽象的、間接的な各国の文化表現 →都市への調和、実用性 外装材の役割 →表面的にしかあらわせない 平凡な外装材で工夫した表現
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