看護師が集まり 辞めない病院づくり

看護師が集まり 辞めない病院づくり
~安心・安全・患者様中心の看護を目指して~
<14グループ>
松田 由美
前田 千代子
宮本 芳江
山谷 冨美枝
(発表)北濱 敬子
各病院の抱えている課題
安全で安心を提供し 患者様中心の看護を
基盤とした、看護師が生き生きと働ける看護
体制づくり
看護師が集まり 辞めない病院づくり
提案内容
交流事業で得た情報や 自病院の強みを生かし、
機会を取り逃がさず (自病院にあった)看護師確保
対策を立て 実践する
自病院のオンリーワンを考えよう
「成果を得るために自分のどんな強みを生かして、何をしなければならないか?
経営の本質は、すべてこの一言にいい表わされている」
ー 経営の神様ドラッカーの言葉 より
地方の中規模病院を取り巻く
看護師確保に関わる現状 -情報共有からー
赤字:弱み・脅威
1.
2.
3.
4.
緑字:強み・機会
県内大型病院が看護師配置 7対1取得のため大規模な看護師
配置を行い、同地域の中・小規模病院はその影響を少なからず
受けた。来年度も大掛かりな募集を行うようだ
10対1がやっと取れる病院の集まりだが 7対1取得を方針とす
る病院 80%
新卒就職希望者がゼロ、県外からようやく数人、例年ゼロが今
年数名、中途採用で持っているなど まちまちである
10対1の補充がやっと。
市場が豊かで、看護師が安易に職場を移動する
地方の中規模病院を取り巻く
看護師確保に関わる現状 -情報共有からー
赤字:弱み・脅威
5.
6.
7.
8.
緑字:強み・機会
看護師になる進学コースが少ないが、奨学金制度でつなぎとめ
ている
通信教育で看護師免許を取得する看護師が院内で誕生し始め
た
鳥取県における 看護職員養成確保への取り組みにできるだけ
参加したいが、県立・大学などの大型病院に応募が集中する事
実に・・・
県施策の看護師養成奨学金制度をうけた看護師の就職先はど
こへ・・・
県内7対1取得病院看護部長の説明会から
看護師確保対策を学ぶ (2007.5.23)
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7対1看護とは
導入の利点
取得の現状
取得のために
看護師増員対策と離職防止対策
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取得後の手順
7対1 を取得するための対策
看護師増員
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看護師新規採用対策:
病棟にパート採用
病棟・外来の一元化
離職防止
委員会の時間帯変更
研修会 ー 時間外
働きやすい職場環境
離職防止
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新人看護師研修制度導入
新人不適応者の早期発見
2交代制勤務 の導入
キャリア開発ラダー導入
日当直者の年齢制限の検討
勤務希望調査実施
超過勤務の短縮(業務整理)
就職先を選ぶ時の条件(H.18)
鳥取県就職ガイダンス参加学生アンケートより
1位
教育体制
2位
初任給、賞与
夜勤手当の金額
3~4位
施設が提供する医療や看護の
内容、勤務形態
5位
交通の利便性
6位
休・祭日の日数
7位
福利厚生
日本におけるインタビュー調査の結果
「就職を選択した理由」
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
(看護展望 33(1)2008より)
実習病院
専門性の追求
卒後教育の充実
総合病院
安定した組織・給与
実習時の印象の良さ
先輩・知人の勧め
交通の利便性
日本におけるインタビュー調査の結果
「辞めたくなる理由」
1位
2位
3位
4位
(看護展望 33(1)2008より)
看護必要度が活かされていない人員配置
恒常的欠員に伴う過剰な業務負担
残業や時間外労働に伴う家族への負担
不本意なローテーションによる専門性追
求の断念
5位 標準化されていない業務への戸惑い
6位 人事考課や評価基準の不透明性
7位 看護管理者への失望
夫々が自院の置かれている現状を把握
- SWOT分析 ー
自院の強みと弱み(内部環境分析)の洗い出し
例)A病院の場合
強み •人材育成のための新人事制度・人事考課の導入
•整形外科・リハビリテーション病院として地域に浸透している
•勤務時間・勤務希望をできる限り優先(中勤だけでもよい)
多様な勤務時間に対応
•通信教育での看護師が誕生
•院内託児所がある
•病院への利便性が良い
弱み •制限勤務者(就学前児童を持つ看護師)が多い
•建物が古い 駐車場が広くない
•経験したい科が限られている
•新卒就職希望者がない
•一般病棟が多忙で疲れている
夫々が自院の置かれている現状を把握
- SWOT分析 ー
機会と脅威(外部環境分析)の洗い出し
例)A病院の場合
機会 •看護師の質と数が必要とされ始めた(看護必要度など)
•診療報酬改定
脅威 •県内大型病院が 看護師配置7対1取得のため大がかりな看護師
採用を行い、来年度も同じ大規模採用を行う
•県施策の 看護師養成奨学金制度 をうけた看護学生の就職先は
どこへ
•中規模病院が乱立
•新人はやはり ブランド志向が強い
SWOT分析を基にその病院独自の特性を活かした
「強みはさらに強く、弱みは強みへ」導く
具体的作業
例) 強み 勤務時間・勤務希望をできる限り優
先し、多様な勤務時間に対応
弱み 新卒就職希望者がない

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ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)強化、子育
て支援制度
パート看護師の中途採用
→制限勤務看護師のために手薄になる時間帯(午後か
ら夕方)の条件で採用
以上の取り組みから学んだこと
1.
(自病院にあった)新人看護師・中途採用看護師
が「看護師という職業を選んでよかった」やりがい
感がある・自己実現を支える教育体制
2. (自病院にあった)人材を大切にする職場風土づ
くり、看護体制
3. 交流事業で得た情報を自病院の強みに活かし、
機会を取り逃がさないよう(自病院にあった)看護
師確保対策を立て、実践する
以上の取り組みから学んだこと
4.
7対1看護について、他職種を含めた院内職員
への周知徹底と協力体制づくり
5. 看護師が辞めない病院づくり
•勤務希望調査 多様な勤務体制(2交代制勤務の導入)
•職務満足度調査
•メンタルヘルスケアの整備
•看護必要度が活かされた人員配置
•ワーク・ライフ・バランスを目指す
結論
交流事業で得た情報や 自病院の強みを生かし、
機会を取り逃がさず (自病院にあった)看護師確保
対策を立て 実践する
自病院のオンリーワンを考えよう
「成果を得るために自分のどんな強みを生かして、何をしなければならないか?
経営の本質は、すべてこの一言にいい表わされている」
ー 経営の神様ドラッカーの言葉 より
最後に
県施策の看護師養成奨学金制度を受けた看護学
生の就職先が どの県内施設かは不明ですが、
県内出身の方が どの看護学校へ入学された
かはある程度わかっているようですので、その学校を
中心に看護師募集の働きかけを行っていきたいと
思います。