今後の事故防止対策について ITSとは?

交通安全
2004年12月6日
地域交通論
生命へのリスクの比較(国内)
•
•
•
•
交通事故
火災
犯罪
自然災害
9,575人
2,034人
1,440人
78人
(2002年30日以内)
(2000)
(2001)
(2000)
• 病気や自殺を除けば一番のリスク
生命へのリスクの比較(世界)
• 交通事故
• 自然災害
• テロ
117万694人 (1998)
39,073人 (2001)
4,655人 (2001)
道路、鉄道、海上、航空の比較
道路の事故は桁違い!(平成13年)
件数等
負傷者数
死者数
----------------------------------------------------------道路
947,169 1,189,702
8,747
鉄道
908
696
314
海上
2,836隻
171
航空
21
130
12
ス
ギ
ウ リス
ェ
ー
デ
オ ン
ラ
ノ ンダ
ル
ウ
フ ェ
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ラ
ン
ド
日
本
オ
ー ドイ
ス ツ
トラ
リ
イ ア
タ
リ
フ ア
ラ
ン
ア ス
メ
リ
カ
韓
国
イ
人/10万人
国際比較
10万人当たり死者数
25
20
15
10
5
0
身近な交通事故
• 一日2500件、1時間に1人亡くなる割合
• 1年間に交通事故で負傷する確率は約1%
• 人生80年で交通事故で負傷しない確率は
約45%・・半数の人は1回は交通事故で負傷
交通事故の定義
• 交通事故とは・・道路交通法の定義
車両等の交通による人の死傷又は物の損壊
• 人身事故:事故により死傷した場合
• 物損事故:事故により物のみが損壊した場合
• 死亡事故の定義
24時間死者
30日死者
厚生労働省統計死者
交通事故の推移
死者数
負傷者数
最近の交通事故から(1)
• 15年の死者数は7,702人(-7.5%)
• 15年の負傷者数は118万1,431人(+1.2%)
• 交通安全基本計画(13~17年)目標8,466人
以下を達成
最近の交通事故から(2)
• 件数は依然増加傾向
• 死者数は引き続き減少
• 高齢者の犠牲者(3,109人、-1.1%)やや
減少だが依然として高レベル
→高齢者人口も増えたがそれ以上
→高齢者は事故に弱い
• それにしても事故の多さに麻痺してないか
160.0
140.0
120.0
100.0
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年
平成14年
平成15年
事故件数
死者数
負傷者数
平成5年
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
指数
最近の事故の推移(H5=100)
年齢別致死率
20以下
0.65
20-29
0.60
年齢
30-39
40-49
50-59
0.46
0.61
0.85
60-69
1.66
70以上
0.00
4.54
1.00
2.00
3.00
%
4.00
5.00
成
平 4年
成
5
平 年
成
6
平 年
成
平 7年
成
8
平 年
成
平 9年
成
平 10年
成
1
平 1年
成
1
平 2年
成
平 13年
成
14
年
平
着用率%、致死率%×100
シートベルトの効果
120
100
80
60
40
20
0
着用率
致死率
成
平 5年
成
平 6年
成
平 7年
成
平 8年
成
平 9年
成
1
平 0年
成
1
平 1年
成
1
平 2年
成
平 13 年
成
平 14 年
成
15
年
平
台
小型二輪車販売台数
140000
120000
100000
80000
60000
40000
20000
0
事故類型別分類(H12)
人身事故 9.2
死亡事故
85.1
28.3
0%
20%
人対車両
5.70
47
40%
車両相互
24
60%
車両単独
80%
その他
0.6
100%
道路形状別発生状況(H12)
人身事故
48.6
死亡事故
0%
9.6
36
8.7
20%
40%
交差点内
40.2
54.2
60%
交差点付近
1
80%
単路
1.5
踏切
100%
昼夜別事故発生状況(H12)
人身事故
69.3
死亡事故
30.7
44.7
0%
20%
55.3
40%
60%
昼
夜
80%
100%
岩手県の交通事故(15年)
• 死者数119名
前年比-11.2%
• 負傷者数7,708名
前年比+3.7%
• 高齢者の死者数の割合
49.5%(全国40.4%)
10
年
12
年
14
年
8年
6年
4年
2年
59
年
61
年
63
年
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
57
年
人
交通事故死者数の推移(岩手県)
覚えておいて欲しいこと(1)
• 絶対安全、100%安全はありえない
覚えておいて欲しいこと(2)
• 安全にするほどコストがかかる
交通安全の基本
• なぜ交通事故は起きるのか
• 安全対策3つの視点
• 安全対策はどうすればよいのか
なぜ交通事故は起きるのか
• 人間は不完全な動物
・・
ミスしたことのない人いますか?
• 人間の能力を上回る自動車
→重さ 人間60kg 車1500kg
→速度 人間4km/h 車100km/h
• 小さなミス
→
大きな結果に!
交通事故死者数の原因別内訳
その他
25%
50%
操作・判断ミス
25%
発見の遅れ
交通安全の要素(1)
• 3E
Education
教育
Enforcement
規制
Engineering
工学
(Environment)
交通安全の要素(2)
• 人
→教育、訓練・・
• 車
→ABS、エアバッグ・・
• 道路(環境)
→道路の改良、照明、防護柵、救急体制・・
交通安全の要素(3)
• Active Safety:
予防安全=積極的に事故を防止する
人:安全運転教育、安全情報
車:ブレーキ性能、視界の向上等
道路:滑らない舗装、道路照明
• Passive Safety:
事故安全=事故でも被害を最小にする
人:救急法の講習
車:エアーバック、シートベルト
道路:ガードレール、救急体制
交通安全対策(道路を中心として)
• 交通安全対策に関する法令
交通安全対策基本法、道路交通法
• 道路の対策
• 救急救命システム
• 人の対策・・教育、規制
• 車の対策・・車両の改良
交通安全対策(1)
• 交通安全対策に関する法令
交通安全対策基本法、道路交通法
• 道路の対策
• 救急救命システム
• 人の対策・・教育、規制
• 車の対策・・車両の改良
交通安全対策(道路の対策)(2)
•
•
•
•
新たな道路の整備
既存の道路整備
1)交差点改良・・渋滞対策と類似
2)交通安全施設
防護柵、歩道、道路照明、信号機、中央分
離帯、歩行者横断施設、道路標識など
• 3)ITS
高速道路は危険?
事故率の比較(人身事故H11)
140
件/億台キロ
120
118.4
100
80
60
40
12.7
20
0
一般道路
高速道路
おわりに
• ITSは将来的に有効?
• 結局は安全は人間が守るもの
• 高齢者対策はまちづくりから見直すべき
(ユニバーサルデザイン)
今まで・・ 高齢者が気を付ける
これから・・ 特に気を付けなくても大丈
夫なまちづくり