1月/2月号

MIFA ニュース 1,2 月号
楽しく、にぎやかに「新春の集い '09」
恒例の新春の集いが今年は例年より少し早く、まだお正月気分の残る1月 17 日(土)町田市民
フォーラム 3 階の調理室・和室に学習者、支援者、そのご家族友人等約 80 名の参加を頂き開催さ
れました。各スタッフは当日朝早くから集まり、料理
を作る人、買出しをする人と分れて準備にとりかかり、
調理室はたちまち良い香りに包まれました。テーブル
の上にはお正月には欠かせないおせち料理の、お雑
煮・黒豆・なます・田づくり・錦玉子・昆布巻き・ゆ
ず大根・まき寿司等が所狭しと並びました。また今年
しょう れい
そん
は学習者の方からの提供料理として、荘 玲さん、孫
かいもく
海黙さんが中国の巻餅(ジュエンピン)を作ってくだ
さいました。これは中国では立春の日、ちょうど日本
の恵方巻のように大きな巻餅を切らずにかぶりつく
きむ で お ん
のだそうです。また韓国からの金 大淵さんと 2 人の
友人の方がチヂミを作って持ってきてくださいました。
午後 1 時全員が揃ったところで新年の挨拶、そして大原前会長の音頭で乾杯が行われ、あらたま
った気分で新春の集いが始まり、長尾会長の挨拶の後テーブルを囲んで料理を頂きながらの談笑と
り
せい
ちん り くん
なりました。その間、学習者の李 征さん、陳 利君さんのスピーチがあり、お正月の体験談やらご
家族の話に会場の雰囲気もやわらぎ、皆さんの会話も弾んだ
目 次
ようでした。
新春の集い
食事の後は和室に移動し、茶室では恒例のお茶席が設けら
会長挨拶
長尾勝人
2
れ、初春を祝う桜の乗ったお饅頭が用意され、先生から作法
スピーチ①
李 征
2
を教わりながら大勢の方がおいし
スピーチ②
陳 利君
3
いお茶をいただくことができまし
21 年度役員公募のお知らせ
4
た。隣の部屋ではマジックショーが ある聴覚障がい者の旅 大原徹夫 4
始まり、新聞の中に注がれた水がな 15 周年を祝う会を終えて 片野千浪 4
初めてのお茶会
伊井レジーナ 5
くなったり、色を変えて出てきたり、
購入図書のお知らせ
森田 実
6
切ったはずの新聞が元どおりに戻
ブラッシュアップ研修終わる
語学部
6
ったりと不思議なショーに驚きの
日本語スピーチ発表会迫る
7
支援者・学習者状況表
7
声があがり、ちょっと危なげなマジ
1・12 月度役員会便り
藤田信雄
8
ックに大笑いをしたりと会場はお
1 月∼2 月予定
8
おいにもりあがりました。その後日
-1-
MIFA ニュース 1,2 月号
どじょう
本の伝統文化でもある「泥鰌すくい」が、ユーモアいっぱいに踊られました。この踊りは本来は佐
すく
渡の金山の砂金を採る様子からきたもの、それが泥鰌を掬う踊りに変わっ
ていったとの説明を伺い、我々もまた一つ勉強をさせていただきました。
そして優雅な日本舞踊には皆さん気を引き締めて見入っていました。最後
にお楽しみのビンゴゲームが行われ、30 名以上の方々に景品が当たり無
事新春の集いの幕がおりました。
全部が本当に楽しかったとの感想をいただき、これからもより多くの学
習者の方々に参加してもらえるよう努力していかなければと、思いを新た
にしました。(町田 記)
新年を迎えて
会長
長尾 勝人
明けましておめでとうございます。本年も明るく楽しい MIFA にしていき
ましょう。
昨年は世界同時不況で明け暮れましたが、夏は国際友好のシンボル・オリンピ
るつぼ
ックで世界中が興奮の坩堝と化し、秋には不況の震源地米国で共生のシンボ
ル・オバマ大統領の登場を見、我が MIFA も会員・学習者共に増加する中、
創立 15 周年を祝った記念すべき―年であったと申せます。
さて本年は景気回復は末だしとしても、グロ―パル化の進展・IT 技術向上
と相まって国際交流の輪は更に広がるでしょう。我々は国際友好・異文化交流
き し
の旗幟を更に鮮明にして、MIFA を更なる成長の軌道に乗せねばなりません。そして更なる成長の
は や
ために、先ず MIFA の仕事は皆でやる、今流行りのコラボレーションです。これからやりましょう。
かい
「隗より始めよ」です。先ず 4 月の総会に於て本年度役員を選出しましょう。MIFA は純然たる
民間ボランティア団体です。会員は自主的・自発的に役員を志願して下さい。これまでは現役員・
元役員・業務経験者による互選でしたが、志願者を公募し、応募者より選出、会員は一度は必ず役
員を経験すること、としました。応募要項は(4 ページ)の通りです。
いわん
人・物・金が財産の企業でも、
「企業は人也」です。 況 や人が財産の MIFA に於てをや。人即ち会
員、会員のまとめ役即ち役員です。乞う会員諸氏多数の役員応募。
終わりに、役員・会員・学習者の皆さんのご希望、ご意見ををよく聞いて、決めることを決める、
これをモットーに会長を務めます。
「新春の集い」スピーチ①
わたし
り
もう
よろ
り
李
ねが
せい
ちゅうごく
しえんしゃ
征( 中 国 )(支援者
おかもと
岡本
ひろし
寛)
私 は李と申します。宜しくお願いいたします。
新年あけまして、おめでとうございます。
せんせい
ふか
おれい
あ
きょねん
せ わ
まずは、MIFA の先生たちに深く御礼申し上げます。去年いろいろお世話に
ほんとう
ことし
なりまして、本当にありがとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
らいにち
ねん
に ほ ん ご
じょうず
私は来日してから、もう 2年になりましたけど、日本語はまだまだ上手で
せんしゅう そ う だ せんせい
らいしゅう
しんねんかい
はつげん
はありません。先 週 早田先生は「 来 週 の新年会で、発言してくれないか?」
き
とき
がんば
こた
じつ
きんちょう
って聞いてくれた時に、
「頑張ります」とお答えしましたが、
実はすごく緊 張
いま
て
あせ
みな
きょう
がまん
しました。今も手のひらに汗がいっぱいです。だから皆さん、今日はちょっと我慢してください。
い
なぜなら言いたいことがたくさんありますから。
はい
さどう
しゅうねんまつ
かつどう
さんか
まずは、MIFA に入ってから、茶道や 15 周 年 祭りなどいくつかの活動に参加したことがありま
ちそう
どうじ
べんきょう
おも
す。ご馳走いただいたと同時に 勉 強 になりまして、ラッキーだと思います。そして、先生方に
しんねん
-2-
き も の すがた
しゃしん
MIFA ニュース 1,2 月号
と
フィアンセの着物 姿 の写真を撮っていただきまして、ありがとうございます。
つぎ
がんたん
おもしろ
あたら
次は、今年の元旦ですが、今年の元旦は、すごく面白かったんです。そして、私はいくつかの 新
たいけん
しい体験をすることができました。
はじ
おおそうじ
たし
つか
がつ
にち
おおそうじ
はじ
その 1、初めての新年大掃除。うれしいけど、確かに疲れました。12月29日から、大掃除が始ま
いま す
しゅうかん
なん
み っか
お
りましたが、今住んでいるところはあまり大きくないのに、1 週 間 ほどかかって何とか3日までに終
わらせました。
えきしょう
か
その2、初めての 液 晶 テレビ。買ったばかりの時に、すごくうれしかったですが、おととい
い
おな
まんえん
ね さ
くや
ソフマップに行った時に、びっくりした。同じタイプのテレビが 1万円ぐらい値下げしました。悔し
か
かんが
あわ
いなあと思って、だから、皆さん、テレビを買おうとか、替えようとかをお 考 えになったら、慌て
かね
だ
ぜったい
くだ
きょうくん
かかく
へんどう
み
てお金を出すのは絶対しないで下さい。私が 教 訓 ですよ。じっくり価格の変動を見て、いいタイ
ま
ミングをお待ちください。
にほん
はつもう
その3、初めての日本での元旦。そして、その4、初めての初詣で。どちらも面白かったです。
じかん
1 人で2,3分ですから、そろそろ時間ですね。
さいご
がくしゅうしゃ
あら
いっしょ
がんば
最後ですが、学 習 者 の皆さん、2009 年、新年を迎え新たに今年一年一緒に頑張っていきましょう!
「新春の集い」スピーチ②
ちん
り くん ちゅうごく
しえんしゃ
かまくら
ゆたか
陳 利君( 中 国 )(支援者 鎌倉 豊 )
みなさま しんねん
し め い いただ
ちゅうごくしゅっしん
皆様、新年あけましておめでとうございます。ご指名 頂 きました 中 国 出 身
ちん
もう
り
す ば
あと
づら
わたし
の陳と申します。李さんの素晴らしいスピーチの後はやり辛いので、 私 もっ
きんちょう
たの
たいへんきょうしゅく
と 緊 張 しております。おいしいものを楽しんでいるところ、大変 恐 縮 です
たい
はなし
て
くち
と
みみ
か
が、大した 話 ではないので、手と口を止めなくても耳だけを貸して頂ければ
けっこう
結構でございます。
ねんまつ ね ん し 1 しゅうかん
やす
さま
こども
いっしょ
じかん
年末年始1 週 間 あまり休みを頂きました。おかげ様で子供と一緒にいる時間
なが
くせ
なお
じぶん
さい
が長かったので、子供のある癖を直そうというプロジェクトをはじめました。自分の子供は 6歳の
おんな
よ う ち え ん ねんちょう
き
こま
いちばん
女 の子で、幼稚園 年 長 さんですが、6 歳になってから、いうことを聞かなくて困っています。一番
や
あさ
とうえん
まえ
ちょうしょく
困るのは、のんびり屋、マイペースのことです。たとえば、朝、登園する前に、 朝 食 をとってい
き
はん
あそ
かる
ちゅうい
はんのう
たところ、気がつけばご飯ではなく遊んでいました。軽く注意しても、なにもないことのように反応
おこ
くちょう
た
さけ
はんぱつ
がないし、ちょっと怒ったような口調にしたら、すぐに 「食べきれない!」と叫んだり、反発し
けっきょく
つま
ほう
まいにち
ます。 結 局 、妻の方が食べさせてしまい、登園時間にぎりぎりまでになってしまい、毎日あわた
だしい朝でした。
もんだい
なん
かんねん
わけ
とけい
みかた
す
ばんぐみ
問題は何でしょうか? 時間の観念がない訳ではない。時計の見方もわかるし、好きなアニメ番組
つま
けいたい で ん わ
とうろく
わす
きら
は、妻の携帯電話のスケジュールにアラームを登録して、忘れず毎日見ています。ご飯の好き嫌い
せんせい
はな
かぎ
とく
があるでしょうか?幼稚園の先生の話しを聞いた限りでも、幼稚園では、特に問題なく、みんなと
きゅうしょく
たの
ペースをあわせています。 給 食 もたまに一番に食べ終わることがあります。では、楽しくないの
いま
いえ
だれ
お
きそ
でしょうか? 今まで、幼稚園のように、家でも誰が一番はやく食べ終わるかなと競ってやってき
むすめ
きょうそう
じしん
ましたが、いつもビリなので、 娘 がそういう 競 争 にはもう自信がなくなっているかもしれないと
き
かんが
だ
たいさく
せいこう
たいけん
おとな
さき
気づきました。そこで、考 え出した対策は、娘に"No.1"の成功を体験させることです。大人が先に
き
ふ
くる
ようす
えん
食べ終わっても、まだ食べ切れていない振りをして、おなかいっぱいで苦しむ様子を演じて、"No.1
おし
ま
えんじ
だま
のチャンスだよ"と教えてやる。そうすると、娘がやはり未だ園児だから、騙されて、遊びをやめ
いっしょうけんめい
はや
ぎゃく
しょうか
だいじょうぶ
しんぱい
て、一 生 懸 命 食べるようになりました。あまりにも早くしすぎで、 逆 に消化は大丈夫かなと心配
はやねはや お
たいさく
と
こうか
ばつぐん
してきました。ご飯だけではなく、早寝早起きできるようにそういう対策を取ってきて、効果が抜群
でした。何でも早くできるようになりました。
おも
ちい
かさ
なが
子供はそうですが、大人も同じと思います。小さな成功を体験し、それを重ねて、長いスパンで
けいぞく
さいご
つな
がくしゅうしゃ
みな
まいしゅう
継続し、最後に大きな成功に繋がります。MIFA の学 習 者 の皆さんもそうですね。毎 週 こちらに
-3-
き
すこ
べんきょう
ねんかん
つづ
さいしゅうてき
ひやくてき
MIFA ニュース 1,2 月号
じょうたつ
来て、少しずつ日本語を 勉 強 し、1年間、2 年間続いて、最 終 的 に飛躍的な 上 達 になる。 ここ
す ば
ぶんか
かんきょう
ていきょう
うんえいしゃ
で、こんな素晴らしい日本語と日本文化を勉強する 環 境 を 提 供 して下さった MIFA の運営者の
かたがた
しどうしゃ
れい
もう
あ
方々と指導者の方々にお礼を申し上げます。
さいご
かんしゃ
き も
こ
がくしゅうしゃ
ふく
けんこう
かつやく
最後となりますが、MIFA の方々に感謝の気持ちを込めて学 習 者 の皆さんも含めご健康とご活躍、
さら
はってん
いの
あいさつ
せいちょう
そして MIFA の更なる発展を祈って私の挨拶とさせて頂きます。ご 清 聴 ありがとうございました。
21 年度、役員公募のお知らせ
会員の皆様
MIFA の運営にご参加ください!
今年も役員改選の時期となりました。
役員選考委員会では、MIFA の運営に、積極的に携わっていただける方を広く会員の皆様から
公募します。(自薦・他薦)
募集内容は次の通りです。
① 会長・副会長---各1名
(MIFA 活動暦 5 年以上の町田市在住の方)
② 各部 (総務部、語学部、友好部、広報部、会計部) 部長---各1名(活動暦 3 年以上の方)
③ ご応募は 2009/2 /28 日までに、役員選考委員会代表
長尾勝人まで
ご応募後、お会いしてご意見、ご希望などうかがわせていただきます。
ある聴覚障がい者の旅
大原 徹夫(土曜日支援)
彼は 9 月に従姉妹の結婚式に出席するため、ブエノスアイレスへ行くことになった。丁度ブエノ
スアイレスは日本と反対で冬である。9 月 13 日に成田を立ち、ヒューストン経由ブエノスアイレ
スに 15 日到着、24 日に帰国した。11 日間の旅であった。
結婚式は叔母の娘と沖縄の男性である。アルゼンチン以外からは彼等夫婦、千葉の親戚2人と沖
縄から4人の計 8 人。式はブエノスアイレスのホテルで盛大に行われ 400 人が出席した。驚いたこ
とには、前夜 8 時から翌朝 7 時までの 11 時間、飲み、食い、語り、且つ踊ったという。しかもそ
の費用は 20 万円である。
彼の話しでは、アルゼンチンの人々の平均給料は月 5000-6000 円程度で、普通の家を買うのに
200-250 万円あれば足りるという。移住したい誘惑に駆られる話である。
彼は小さいときに両親と共にペルーに渡り、成人して沖縄に戻り東京に来たという。現在 34 歳
である。毎月 2 回土曜日に、日本語を勉強している。幸いにボランティアセンターの厚意で個室が
空いているときに使わせてもらっている。主として筆談であるが、支援者と同じスペイン語教室の
女性が手話が出来るので月 1 回手伝ってもらっている。もう 1 年になる。彼は現在、大手電気メー
カーの横浜工場で働いている。学習は奥さん同伴であるが、奥さんも聴覚障がい者であるが中学校
を卒業しているので理解力もあり、また奇麗な字を書く。
ブエノスアイレスのお土産は黒皮で作った小銭入れであった。
「MIFA 創立 15 周年を祝う会」を終えて
片野 千浪(土曜日支援)
10 月 19 日に 15 周年を祝う会の司会を無事につとめあげ、やっとあの一日
をゆっくりとかみしめるように振り返っております。
-4-
MIFA ニュース 1,2 月号
昔の人は「人間が歩いた後には道が出来る」と申したそうですが、我々MIFA の会員が一心に歩
き続けて来た 15 年を、一寸立ち止まって振り返って見る良い機会を得たように思います。今まで
の評価と反省に加えて、これから先の方向を見定めることも出来ましょう。
当日の朝、会場となる町田市民フォーラムのホールへ参りましたら、会場設営のために学習者4
す け っ と
∼5名が助っ人として集まってきており、大きなつり看板を舞台に飾ったり、案内板を配置したり、
マイクの配線にと、いつになく真剣な面持ちでテキパキと動きまわっているではありませんか。
「こ
れぞ MIFA の理想的な活動状況」として我々が描き続けていた姿が目の前に出現したのでした。す
っかりうれしくなってしまい、涙がこぼれそうになりました。
司会者として壇上からなつかしい方々の居並ぶ会場へ開会宣言をし、プログラムは進み、本日の
ハイライトの記念講演会の講師の莫邦富先生に御登壇いただきました。
舞台の袖の私の位置からは、先生が指される画面の文字は見えませんでしたが、一つの言語に先
生が向き合われる折の姿勢をじっくりと伺うことが出来ました。
一つの言語がその背景として内蔵している歴史・文化・習慣等々をよく理解した上でなければ同
じ漢字文化圏同志であっても安易に翻訳することは出来ない、と訴え続けられた莫先生の言語に対
する真摯な姿勢と、御造詣の深さに頭をたれ続けておりました。
そして、本日の演題「私から見た不思議な日本語」の指す深遠な御示唆を、言葉を扱う者の一人
とし肝に銘じました。15 年の旅路の末に見晴らすことの出来た大海原のような御高遠なお話を伺
うことが出来まして、莫先生ありがとうございました。
はじ
ちゃかい
初めてのお茶会
い
い
しえんしゃ
いしいあきこ
伊井 レジーナ(ブラジル)
(支援者 石井明子)
うつく
きせつ
ふゆ
ゆき
ふ
さむ
私にとって、日本でもっとも 美 しいことの一つは、季節だと思います。 冬は雪が降りとても寒
はる
あたた
さ
さくら
くて、春はぽかぽかと 暖 かくなり、いろんな花があっちこっち咲き、とくに 桜 がとてもきれいで
なつ
あつ
あき
こうよう
じ き
みち
か
は
ある
す。夏はむしむしと、とてつもなく暑いです。そして秋、紅葉の時期、道に枯れた葉っぱの上を歩
おと
ころ
しゅうねん き ね ん ちゃかい
くとかさかさとする音、なんてすてきな季節でしょう。ちょうどその頃に MIFA の 15周 年 記念茶会
はじ
きもの
き
の
けいけん
で、私は初めて着物を着てお茶を飲む経験をしました。
いそが
お茶に着物そして秋の季節にかこまれ、ちょうど 忙 しい時でしたが心
かん
た こ き ね ん こうえん
じ ろくあん
つ
にゆとりを感じました。多胡記念公園「慈緑庵」に着いた時はちょっぴ
えら
きんちょう
りどきどき、そして着物選ぶ時も 緊 張 しました。でも着物を着せてくれ
やさ
せつめい
こと
はな
た先生はとても優しく、説明しながらいろんな事を話してくれました。
もまたせんせい
き
たいへんあんしん
その時茂又先生が来て大変安心しました。
ちゃしつ
べつ
たてもの
お
そと
茶室は別の建物なので、秋の終わりを感じながら外を歩きました。外
は寒かったですが、着物はズボンよりとてもあたたかく感じました。
(き
べんり
ごこちがよくて、あたたかくて便利なものだとおもいました。
)
はい
まえ
あら
とびら
茶室に入る前の手を洗うマナーや、小さな 扉 から、しゃがんで入るこ
おし
へ や
ぐら
あ
となどを教えてもらいました。部屋の中はうす暗くて、明かりは外から
しぜん
やかん
ゆ
わ
なに
かお
お茶室で
入ってくる自然の明かり、薬缶のお湯が沸いている音と部屋の何かの香り
いんしょうてき
たたみ
か
じく
かべ
いちりん
かざ
がとても印 象 的 でした。 畳 の部屋には掛け軸がかけられ、その近くの壁には一輪のつばきが飾っ
せかい
まえ
いろいろ
ようい
ていて、まるで ZEN の世界でした。私たちの前には色々と説明してくれる先生と、お茶を用意し
さいしょ
まんじゅう
あと
てくれる先生がいました。最初においしい 饅 頭 をいただきその後にお茶をいただきました。もっ
にが
はんたい
の
かた
わす
と苦いと思いましたが、反対に大変おいしいお茶でした。飲み方も教わりました。(今はもう忘れ
ましたが・・・.)
-5-
わ
MIFA ニュース 1,2 月号
私にとってこの日は忘れられない一日となりました。日本へ来て“和”を感じることができ、こ
かんしゃ
のすてきな思い出を心から感謝しています。
語学部より
購入図書のお知らせ
森田
実(語学部 図書担当)
■教 材
・『日本語おしゃべりのたね』(西口光一監修・スリーエーネットワーク)
決められた会話を練習せずに、学習者と「おしゃべり」で実際のコミュニケーションを体験して
ゆくことを目指します。一対一に適し、初級から中・上級まで使えます。ベテランの方でも、新し
い学習者の支援開始にどうぞ。
・『にほんご宝船(いっしょに作る活動集)
』(春原憲一郎監修・アスク)
本書もボランティア教室向けで支援活動の素材集です。テーマを選んで普段着の交流をしながら
学んでゆくやり方です。別冊の支援者用手引書『にほんご宝船(教える人のための知恵袋)
』も同
時購入しました。
・『絵で導入・絵で練習』(足立章子他著・凡人社・CD-ROM付)
初級の文型指導を容易に円滑に行うための教材で、
「導入のための絵」、
「練習のための絵」がコ
ピーして使えるよう多数用意されています。総合教科書の副本としても使え、ボランティア向けと
いえましょう。多くの例文を含む進め方の解説文がついています。
■指導参考書
・『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』(松岡弘監修・スリーエーネットワーク)
もうら
ほうかつてき
この級の文法、文型を網羅し包括的な理解を目的としています。学習者に難しい質問をされて後
日回答する場合、調べるにも便利でしょう。テキストとして採用している大学もあります。
・『初級日本語文法と教え方のポイント』(市川保子著・スリーエーネットワーク)
「その文・表現」はいつ使うのか―を学習者に示すことに重点をおき、わかりやすく解説し、学
習者の質問や誤用の例をあげて指導の要点を具体的に提示しています。実戦的ですぐに応用できる
でしょう。
・『中級日本語文法と教え方のポイント』(市川保子著・スリーエーネットワーク)
シリーズ中級編。学習者が「言いたいこと言おうとする気持」を育てる―これが中級指導の根本
であるとの観点に立っています。この編では教える側にも自分で考え、やってみる作業を要求して
いる点が初級編と異なります。
今回は先の支援者養成及びブラッシュアップ各講座の講師の方々から、私たちの活動に適した図
書を推薦いただき、その中から購入したものです。フォーラムの書棚(一部はサロン)にあります
ので、ぜひ利用・活用ください。
「ブラッシュアップ研修終わる」
ブラッシュアップ研修会を 11/20 日と 11/29 日の2回に分けて開催しました。数年振りだった為
か会員のニーズが高く、2日間で延べ 55 名の参加者となった。テーマを絞って、第1日目は「通
じにくい初心者への対応法・おもしろ教材の工夫」、第2日目は「カタカナ言語をどう理解させる
か?・どこまで必要相手国の言語」。5∼6 人のグループ毎に各テーマを検討・発表し、講師(桜美
林大学、久保田美映先生)のコメントを頂く形で進められた。ブラッシュアップ研修は、「自身の
指導技術をより高める事と、会員相互の理解と交流の場」と位置づけ、活発な討議が交わされまし
た。その内容は多岐にわたり紙面上では割愛させていただくが、要約すると「初心者」へは、
-6-
MIFA ニュース 1,2 月号
①
②
飽きさせずに常に興味を持たせる工夫をする事。
話すだけでなく、読む・書くの3拍子で同時進行の方が理解度が早い。絵を描いたり(絵コ
ンテ)・折込チラシなど「ビジュアルな教材」の活用が良い。必要により身振り、手振りの
表現法も効果的。更に文例なども沢山用意する。効果・理解度チェックは、しつこくならな
い範囲で、1ヶ月後くらいが良いのでは?
はんらん
③ カタカナ言葉が氾濫していて、一字違いで、その意味が違うことがある。
例えば、English が語源で(ストライキとストライク」
・「トラベルとトラブル」など。
また、English の短縮語(キャラ---Character, デパート(Department Store)など。
和製英語的にカタカナで(トイレ・ホームドラマ・デパチカ)など。
マンガ本などでは、拗音(キャ∼、ギョッ!)
・擬音語「ジャブジャブ、キャンキャン」な
ど、盛んに使われている。
「日本語にない音」や「発音と表記のずれ」に、学習者は戸惑い、
母語の影響もあって、発声しにくく、難しい「語彙の一つ」ともなっている。「手拍子」な
どで「発声のタイミング」で気付かせたり、
「語源はきっちりと指導する」と良い。
せっさ
これら事例を挙げるときりがないが、今後「ブラッシュアップ研修の機会」を重ねながら、切磋
たくま
琢磨できたらよいと思います。参加者の皆さんお疲れさまでした。
(福島 記)
「日本語スピーチ発表会迫る 」
昨年に引き続き、日本語支援3団体共催の「日本語スピーチ大会」が開催されます。
MIFA からは 3 人の学習者(全体では 20 名)がエントリーしています。当日は是非、多数応援に
参加してください。私たちが気付かない発信があるでしょう。
① 開催日:2 月 22 日(日曜日)、9:30 ∼ 11:45
② 場 所:町田市民フォーラム 3F 大ホール
③ MIFA からの出場予定者:(国籍・所属クラス・テーマ)
シャヨウチイさん(中国・木曜夜・異文化)
ケビン・リチャード・ホームズさん(イギリス・月曜・日本語の勉強)
クリス・マッケンナさん(カナダ・木曜午前・ゆかた)
支援者・学習者状況表
(2008 年 12 月 27 日現在)
学習者数 110 人
曜日別支援状況
学習中
待機
語学部調べ
学習者国籍
106
月曜日
18
中国
50 カナダ
2
4
火曜日
9
韓国
21 ブラジル
2
木曜午前
19
フィリピン
5 チリ
1
木曜夜
13
インド
4 ペルー
1
支援者数 138 人
支援中
97
土曜日 F
27
台湾
4 インドネシア
1
待機
11
土曜日 S
11
イギリス
3 日本
1
休会
30
親子教室
9
アメリカ
3 メキシコ
1
カンボジア
3 ロシア
1
タイ
3 バングラデシュ
1
ベトナム
2 イタリア
1
計
106
計(20 ヶ国)110 人
-7-
MIFA ニュース 1,2 月号
12 月度、1 月度役員会便り
昨年 12 月9日(火) 及び今年1月 13 日(火) 開催の定例役員会の内容報告です。
①会長より
イ)12 月度役員会では年間の慰労、新年の会では祝賀の挨拶と「新春の集い」への協力を依頼
ロ)日本語支援益々重要になろうと強調。インドネシアから 208 人の看・介護研修生来日、日本
語習得を経て資格に挑戦とのニュースを紹介
ハ)新年度の役員人事の件、選考準備を要請
②語学部より
イ)ブラッシュアップ講座終了の報告
11 月 20 日(木)…27 名受講(申込 33 名)
11 月 29 日(土)…22 名受講(申込 31 名)
ロ)学習者の「日本語スピーチ発表会」出場者決定を報告
シャヨウチイさん(中国) ケビン・リチャード・ホームズさん(英国)
クリス・マッケンナさん(カナダ) 以上3名(2月 22 日(日)、9:30、大ホールにて)
ハ)平均学習者数の 2000 年からの推移を紹介
2000/94 人 01/83 02/82 03/73・・・・・・・・06/100 07/97 08/104
入退会が常にあるが年間平均すると総数でほぼ一定。(支援者は休会会員を除き、活動可能の会員
はほぼ全員支援中、支援者募集の必要あり)
ニ)15 周年でひと区切り。20 周年に向け青写真、方向付け等教室問題も含めて討議必要ではと問題
提起
③友好部より
1/17(土)「新春の集い」当日のスケジュール、役割り分担、備品等申し合わせ確認
④会計部より
支援者養成講座修了者 16 名のうち 11 名から、その他2名からの会費納入があり、
会員総数 140 名と報告
⑤広報部より
1・2 月号の記事内容紹介。続いて出版後1年半以上経つ冊子「日本語でしゃべらないと」
、「日中漢
字の意味の勘違い」の在庫の取扱いに就いて検討依頼
⑥総務部より
平成 21 年度定時総会開催日相談。第1候補 4/23(木)、第2候補 4/30(木) 決定次第通知
2 月∼3 月の予定
2 月 10 日(火)役員会
ボランティア サロン
13:30∼15:30
3 月 10 日(火)役員会
ボランティア サロン
13:30∼15:30
3 月 26 日(木)「MIFA ニュース」3・4 月号発行予定
(編集委員:赤木寿春、片野千浪、佐藤 正、町田和子、渡辺紀子)
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MIFA 関係問合せ先
MIFA Vol. III
副会長 床呂 英一
発行日:2009 年(平成 21 年)1 月 29 日
Tel/Fax : 042-734-3817
問合せ 渡辺 紀子(Tel.042-799-1176)
e-mail:[email protected]
ホームページ:http://www.geocities.jp/mifaworld/
e-mail:[email protected]
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No77 Jan./Feb. 2009