萩市医師会報 平成 17 年 5 月号

萩市医師会報
平成 17 年
5 月号
・しだれ桜 開花··························································· (2)
・定時総会報告(平成 17 年 4 月 23 日) ······································ (3)~(5)
・例会報告(平成 17 年 4 月 23 日) ············································ (5)~(6)
・理事会報告(平成 17 年 5 月 11 日) ········································· (7)~(8)
・総会および懇親会 感想 ··············································· (9)
・ 最後の萩市医師会総会出席にあたって
前事務長
岡 野 雅 治 ······································ (10)
・ 萩市医師会事務長を拝命して
事務長
神
崎 卓 也 ········································· (11)
・萩准看護学院入学式····················································· (12)
・あとがき···································································· (14)
・萩医句会···································································· (14)
・救急月報(平成 17 年 4 月分) ················································ (14)
・長北医療センター検診及び検査報告
4 月分····················· (14)
386 2005.5
2005.5
№
№ 386
撮影 藤
撮影 藤 原 彰
原 彰
6 月 例 会
6 月 例 会
6月24日
6月24日
6月24日
(金)午後7時
(金)午後7時
(金)午後7時
於
於
於 長北医療センター
長北医療センター
長北医療センター
✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼
✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼
✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼
✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼
「五月晴れ」市内にて
「五月晴れ」市内にて
✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼
✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼
✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼✼
✼
「しだれ桜 開花」
この度、1月15日に諸井堯子先生より、しだれ桜の寄
贈を受け、長北医療センター前に植樹させていただき、
この4月に多くの花を咲かせました。
諸井先生には、これまで昭和51年、53年と桜(八重桜、
しだれ桜)の寄贈を受けており、春になるとみな立派に
花を咲かせ、医師会関係者のみならず道行く人の心を楽
しませてくれます。
(2)
定 時 総 会 報 告
場 所
人 数
長北医療センター
総会員数/89名 出席数/37名
委任状数/33名
都志見議長から平成17年度定時総会の開催
に先立ち出席会員数の確認があり、神崎事務
局長による出席会員数と委任状の提出数につ
いて報告がされ、本会が成立したことにより
都志見議長の開会宣言がされた。
次に会議録署名人として、田中宗昭会員、
花宮秀明会員が指名を受け承認された。
池本会長の開会挨拶において、事務局の人
事について異動の説明があり承認された。
神崎事務長から議案訂正があり、審議に入
った。
平成17年4月23日
PM3:00
ついて詳細に報告された。
承認第4号 平成16年度財団法人長北医療
センター会計収支決算承認につい
て
中村会計担当理事から議案47頁から53頁に
ついて説明がされ、波多野監事から監査報告
がされた。
質疑もなく本承認第3号、4号ともに一括
確認され、全員の挙手で承認された。
承認第5号、6号を一括上程。
承認第5号 平成16年度萩准看護学院事
業報告について
堀学院担当理事から議案54頁から57頁に沿
って事業報告がされた。
承認第6号 平成16年度萩准看護学院会
計歳入歳出決算承認について
承認第1号と2号を一括上程。
承認第1号 平成16年度社団法人萩市医
師会事業報告について
売豆紀副会長が、総会議案の2頁から34頁
に沿って平成16年度医師会事業報告説明がさ
れた。
承認第2号 平成16年度社団法人萩市医
師会会計歳入歳出決算承認につ
いて
中村会計担当理事から議案35頁から39頁に
中村会計担当理事から議案58頁から62頁に
ついての会計歳入歳出決算説明がされ、平岡
ついて決算説明がされ、平岡監事から監査報
監事から監査報告がされた。
本承認第1号、2号ともに一括確認がされ、 告がされた。
質疑はなく、本承認第5号、6号ともに一
全員の挙手で承認された。
括確認され全員挙手で承認された。
ここで、約10分間の休憩がされた。
都志見議長から綿貫副議長へ交代し、承認
第3号、4号を一括上程。
都志見議長による本会が再開となり、議案
承認第3号 平成16年度財団法人長北医
第1号、2号、3号、4号を一括上程。
療センター事業報告について
議案第1号 平成17年度社団法人萩市医
亀田副会長から議案説明が40頁から46頁に
師会事業計画について
沿って行われた。特に検診部の実績と推移に
(3)
池本会長から議案64頁にある次の目標に沿
って説明がされた。
1.医師会の若返りへの着手、理事会・例会
の充実
2.イントラネットの整備と連携の推進
3.会報の充実と情報の迅速なる伝達
4.長北医療センター、萩准看護学院の健全
な運営と人材育成
5.地域医療、救急問題などの取り組みと研
究
6.地域活動への積極的な協力と参加
また、会務・役員等についても詳しく説明
がされた。
議案第2号 平成17年度社団法人萩市医
師会会計歳入歳出予算について
中村会計担当理事から議案81頁から85頁に
ついての予算説明がされた。
議案第3号 平成17年度社団法人萩市医
師会会費賦課徴収について
池本会長からこれまで通り変更しないこと
の報告がされた。
意見質疑は、スポーツ医部会への助成金に
ついて、スポーツ事業への救護出務について
等の多くの意見があった。そして議案第1号、
2号、3号についての一括確認がされ、全員
の挙手で議決された。
都志見議長から綿貫副議長へ交代の後、議
案第4号、5号を一括上程。
議案第4号 平成17年度財団法人長北医
療センター事業計画について
亀田副会長から議案87頁から89頁について
説明がされた。
議案第5号 平成17年度財団法人長北医
療センター会計収支予算につい
て
中村会計担当理事から議案90頁から94頁に
ついて説明がされた。
健診業務への出務と他事業者による健診事
業実施についてと今後の取り組みについて意
見があり、協議された。
議案第4号、5号ともに一括確認され、全
員挙手で議決された。
議案第6号、7号を一括上程。
議案第6号 平成17年度萩准看護学院事
業計画について
堀学院担当理事から議案95頁から97頁につ
いて説明がされた。
議案第7号 平成17年度萩准看護学院会
計歳入歳出予算について
中村会計担当理事から議案98頁から102頁
について説明がされた。
議案第6号、7号ともに一括確認され、全
員挙手で議決された。
全ての審議が終了し、池本会長から挨拶・
謝意表明がされた後、綿貫副議長から閉会宣
言がされ平成17年度萩市医師会定時総会が終
了した。
引き続き、池本会長が議長を勤め、平成17
年度萩市医師互助会総会、平成17年度萩市医
師会納税貯蓄組合総会、平成17年度萩市医師
会労働保険事務組合総会が開催され、次の議
案について審議され、全議案とも原案のとお
り承認及び議決された。
■平成17年度萩市医師互助会総会議案
承認第1号 平成16年度萩市医師互助会事業
報告について
承認第2号 平成16年度萩市医師互助会会計
収支決算報告について
議案第1号 平成17年度萩市医師互助会事業
計画について
議案第2号 平成17年度萩市医師互助会会計
収支予算について
■平成17年度萩市医師会納税貯蓄組合総会
議案
報告第1号 平成16年度萩市医師会納税貯蓄
組合事業報告について
(4)
報告第2号 平成16年度萩市医師会納税貯蓄
組合会計収支決算報告について
■平成17年度萩市医師会労働保険事務組合
総会議案
報告第1号 平成16年度萩市医師会労働保険
事務組合事業報告について
報告第2号 平成16年度萩市医師会労働保険
事務組合会計収支決算報告につい
て
平成17年4月23日
例 会 報 告
PM5:00
一 医 師 会
会員の動向
池本会長
【異 動】
岩谷 一 会員(いわたにこどもクリニック)
自宅住所の異動
【退 会】
村 秀明 会員(都志見病院)市外転出
大田佳代子 会員(都志見病院)市外転出
【入 会】
氏 名 亀井 滝士(かめい りょうじ)
所 属 都志見病院 B会員
定例理事会 5月11日
例 会 5月27日
1
氏 名 石村 良嗣(いしむら よしつぐ)
所 属 都志見病院 B会員
*退会並びに入会については、会報4月号
の4月定例理事会報告にて報告済み
石村良嗣会員の入会挨拶があった。
2 会長報告
池本会長
1)社会保険医療担当者指導医について
各地区で毎年実施されている個別指導に
係る指導医の推薦について、山口県医師会
の対応等の報告がされた。
3
5月の定例理事会・例会の日程について
4
安藤理事
PM7:00
PM7:00
4月分診療報酬請求書の移送について
安藤理事
国保・社保 5月9日
午後4時まで
5 郡市医師会個人情報保護担当理事協議会
報告 玉木理事
3月10日
於 県医師会
3月例会において協議会報告が池本会長
から行われていますので、個人情報保護法
についての説明会開催案内がされた。
説明会開催予定
日時 4月26日
PM7:00
場所 長北医療センター
講師 玉木 英樹 担当理事
6 郡市医師会生涯教育担当理事協議会報告
柳井理事
3月10日
於 県医師会
平成16年度の日本医師会生涯教育制度申
告について、事務局から取得単位の確認依
頼が各会員へ文書で配布されることから、
確認と回答要請がされた。
(5)
7
学術講演会の開催について
柳井理事
日時 4月28日
午後7時∼
場所 萩グランドホテル
講師 山口大学医学部特殊専門領域
腫瘍病態学(泌尿器科学)
助教授 松山 豪泰 先生
演題 「日常診療に役立つ
排尿障害のトピック」
日時 5月13日
場所 萩グランドホテル
講師 白十字病院 整形・形成外科
統括部長 井上 敏生 先生
演題 「青少年のスポーツ障害」
二 長北医療センター
1
職員・非常勤職員・招聘医師の昇級等に
ついて
安藤理事
例年の昇級と新事務長の給与等の説明が
あり承認された。
2
3月分会計収支報告 中村理事
別紙会計収支報告に沿って説明があり承
認された。
三 准看護学院
1
8
3月分会計収支報告
中村理事
別紙会計収支報告に沿って説明があり承
認された。
(6)
平成17年度入学生について 堀理事
入学生 35名
入学式
日時 4月8日
PM2:00
場所 長北医療センター
入学式挙行について、各会員、特に関係
医療機関長の出席要請がされた。
平成17年5月11日
理 事 会 報 告
3
一 医 師 会
1
会員の動向
池本会長
【入 会】
氏 名 宮内 嘉明(みやうち よしあき)
生年月日 S39年1月30日
出 身 校 香川医科大学
所 属 萩市民病院 B会員
診 療 科 内 科
入 会 日 4月1日
前 任 地 愛媛労災病院
女体解剖図の寄託について
池本会長
先日の定時総会において、修復された女
体解剖図を会員に公開しました。保管管理
を医師会事務局では保存状態が悪く、専門
家による保存管理を検討しておりました。
この度、萩博物館において保存管理を頂け
ることとなり、正式に寄託することで決議
された。
4
2
日本医師会最高優功賞受賞候補者の推薦
について
池本会長
山口県医師会を通じ、推薦要請がありま
したので該当者を調査又は推薦があれば受
付、改めて検討する。
会長報告
池本会長
1)第150回代議員会報告
4月28日
於 県医師会
第112回日本医師会定例代議員会報告を
5 平成17年度バリアフリー化推進功労表
日医ニュースに沿って報告され、特に質問
彰候補の推薦について
池本会長
事項において藤原県会長が「日医の医師需
医療施設等の施設・建築物についてのバ
給に対する方針について」と題してと、木
リアフリー化を推進するため、顕著な功績
下副会長が「保険指導医について」と題し
又は功労があった個人又は団体を顕彰する
ての質問がされ、その質問に対しての日医
ことになり、各理事へ推薦者の該当があれ
に回答と合わせて報告された。そのほかは、
ば申し出るように要請された。
山口県医師会個人情報保護規程・個人情報
保護方針・会員に関する個人情報の取り扱
6 園医の変更について
池本会長
いについて、山口県医師会員カードの発行
園医変更の要望書の提出があったが、保
について等が報告された。また、その他と
育園や幼稚園の園児の健康を管理するもの
して、山口県医師会120周年記念事業等が
で、基本的には小児科医がその任に当たる
報告された。
こととなっていた。それと、園医と校医の
2)小児救急搬送保育器の運用について 推薦は各部会や医会の推薦があって医師会
萩市民病院で購入された小児救急搬送保
で承認することで、その任期は1年となっ
育器の使用に係る運用案件が市民病院から
ている。
提示され、内容に確認と運用に係る事項に
以上のことから、今回の変更は来年度の
ついて承認された。
検討課題とすることが決議された。
3)公開講演会の後援について
山口県アスぺの会から、第6回公開講演
7 6月の定例理事会・例会の日程について
会の後援依頼があり、講演内容を確認の上、
安藤理事
承認された。
定例理事会 6月8日
PM7:00
(7)
例 会 6月24日
8
井上 敏生 先生
演題 「青少年のスポーツ障害」
PM7:00
5月分診療報酬請求書の移送について
安藤理事
国保・社保 6月9日
午後4時まで
12 看護職員実務研修会の開催について
柳井理事
日時 5月19日
午後7時00分
場所 長北医療センター
9 山口県医師会自浄作用活性化委員会報告
講師 安藤 静一郎 会員(都志見病院)
玉木理事
演題 「救命の連鎖とAEDについて」
4月14日
於 県医師会
メーカーから4体のモデルと機器を借りて、
委員会の委員構成は、学識経験者3名、
実演を予定。
郡市医師会から3名、会員から2名(玉木
理事)
、県医役員2名の10名。
13 4月分会計収支報告 中村理事
設置についての審議事項の提言と規程が
別紙会計収支報告書のとおり承認。
なされ、会長に河合伸也(山口大学副学長)
先生が任命された。
日医作成のハンドブックに沿って説明が
二 長北医療センター
され「未然に防ぐための対策を講じる」こ
1 4月分会計収支報告 中村理事
とが中心となっているが、その事実が判明
別紙会計収支報告書のとおり承認。
した場合は、しかるべき対応をとることと
なり、事例等を揚げて報告があった。
10 乳幼児健康診査(1、3、7か月)につ
いて
岩谷理事
これまでは、1か月健診については公費
負担はなく、産婦人科により母親の健診時に
実費にて実施されていたが、広域合併が3月
6日に施行され3月7日から公費実施されて
いたため、医療機関で混乱があった。
そのため正式な通知がなされていなかった
ので、萩市に医療機関への通知要請を行い、
個別に実施要領の配布と説明がされた。
また、これまで実施していた産婦人科が実
施医療機関から外れたことが遺憾であるが、
今後の検討課題とした。
三 准看護学院
1
11 学術講演会の開催について
柳井理事
日時 5月13日
午後7時∼
場所 萩グランドホテル
講師 白十字病院 整形・形成統括部長
(8)
4月分会計収支報告 中村理事
別紙会計収支報告書のとおり承認。
感想
平成17年度総会は所定の議案も無事承認さ
れ、次いで例会、懇親会と進むのが例年のこ
とですが、今年はもうひとつ貴重な経験をさ
せていただきました。
歴史ある萩市医師会に古くより伝わる、古
絵図の修復が関係者のご尽力により完成し、
特別展示されたことです。長い和紙の巻物に、
筆で描かれたとは思えない精巧な写生で、鮮
やかに彩色されており、相当な技術とある程
度の西洋医学の知識を持った人
(複数の人?)
によって描かれたものでしょうか? 図の性
質上か時間の経過によるものか、描かれたと
きや状況、モデル、なぜ医師会に伝えられた
のか、添え書きはなく一切わからないそうで
す。モデルについて、関連があると思われる
古文書の内容も展示されていましたが、果た
してこれがモデルについての記事なのかどう
かはっきりしません。売り物になるような題
材ではなく、公的な許可を得て当時の医学的
な研究の目的で描かれたものなのでしょうが、
それがなぜここにあるのか? 今後の調査研
究を待ちたいところです。
このような奇宝があるとは萩の医師会なら
ではのことと感に堪えません。貴重な歴史資
料の解明と修復に、熱意をもってあたられた
池本会長ほか関係者の方には頭が下がります。
さらなる調査を期待いたします。
懇親会のほうは萩本陣に移動して行われ、
河村建夫衆院議員代理、野村興兒市長、新谷
和彦、田中文夫両県議を来賓としてお迎えし
ました。池本会長の挨拶のあと来賓挨拶とし
て野村市長と新谷県議から祝辞をいただき恒
例の宴となりました。お酒もすすみ、懇親も
深められ、大変なごやかなうちに終宴を迎え
たと思います。
いつもより料理が多いような気がしました
が、それもあの絵図のせいでしょうか?
文責 都志見 睦生
(9)
最後の萩市医師会総会出席に
あたって
総会資料製本が出来
上がりました。自信に
あふれ、完成の安堵感
を思わせる元気な神崎
新事務長の声である。
時計を見れば17時50分、
全員仕上げの残業を予
定していただけに、早
かったね、ご苦労様・お疲れとねぎらいの声
の掛け合いとなった。
早いもので萩市医師会6回目の総会である。
実際に資料作成に関わったのは5回でした。
縁あって伝統ある萩市医師会より事務長とし
て声を掛けて戴いた平成12年は、完成した資
料を拝見して準備に入り、総会初体験となっ
た記憶が蘇ってきました。平成12年4月地元
の萩信金を定年退職し勤務したものの、全く
未分野の職場で期待と不安があったのは事実
です。第二の職場とは言え、輝かしい伝統あ
る萩市医師会の末端に席を置くものとして何
をすべきか?何ができるか?を考えました。
当然専門知識・経験はないでわけですから、
民間人として金融サービス業の経験を通して
貢献出来ればと思いました。どの職業・職場
にあっても事業目的達成の基本財産となるの
は人、すなわち共に働く職員との信頼に立つ
協調と人材の育成ではないかと思いました。
私の基本的な考えに理解を受け業務へのス
タートが切れました。幸いな事にスタッフ全
員が有能で知識と経験を持っており、働く事
が好きな一人一人であった事です。
このスタッフが医師会の仕事を通じてステ
ップアップし、家族にも今以上に良い職場と
誇れるようになれれば、人生の出会いの素晴
らしさを共有できたらと思いました。
最初の仕事として職員のまとめ役として、
前事務長
岡野 雅治
男子職員の事務長代理職への登用をお願いし
ました。浅い経験・知識であるが、もし私か
ら少しでも吸収するものがあれば役立ててほ
しい。また将来に向けその上を目指し顕著な
努力が成されるなら管理職登用への具申を約
束した。勿論人事決定権は会長、執行部にあ
ることを確認し、その時期到来に向けて共に
励む事になった。
まがりなりにも業務の把握が進む中で、前
職の経験からそれなりに異業種への理解は自
負していたものの、[隣の芝生は青く見える]
の諺が示すごとく、地域医療に関わられてい
る医師会・行政への認識度の浅さを恥じねば
ならない市民の一人であった事です。
当然のことながら母体は医師会で、北浦地
域住民への医療貢献を目指した関連機関とし
て、歴代会長および執行部役員および会員の
崇高な理念に情熱と努力が捧げられ、長北医
療センター・萩准看護学院が創立され、幾多
の困難(日中・業務終了後の各種会議・約40
数年に亘る24時間365日救急医療体制の継続。
特に小児科医療問題に関わり、多くの関係者
の努力と協調の下に解決を見たこと等)の中
で運営され、北浦の医療を支えられている実
態を少しでも多くの市民に訴えたいと実感し
ました。日常業務に加え、平成14年7月伝統
ある医師会創立70周年記念行事における市民
向け記念講演、記念誌発刊や、16年8月には
萩準看学院創立50周年記念事業などを遂行す
る中で、神崎代理の努力と資質の向上を見る
ことができ、若返りを目指す医師会・長北医
療センターに対し、念願の事務長職登用への
具申をさせて戴き、ご理解とご英断を戴きま
した。18年3月末の定年まで少し時間があり
ますので、萩准看護学院の事務長・萩地域産
業保健センターに籍を置き、神崎事務長から
(10)
の必要相談案件については対処したいと思い
ます。
職位は必ずや人を育て、皆様の期待に十分
応えてくれると信じ夢を託したいと思います。
今後とも私同様に、新事務長に皆様のご協力
とご指導をいただきたくお願い申しあげます。
萩市医師会事務長を拝命して
私、神崎卓也は、歴
史ある萩市医師会の事
務長を拝命されること
となり、その責任の重
大さは両手では抱えき
れないほどで、落ちこ
ぼれた重圧に足先を潰
しそうです。足先が潰
れれば歩けなくなりますが、そのときは力強
い先生方に、ご助力頂けると秘かな思いを抱
いております。
私は、昭和34年5月3日に旧旭村の農家に
生まれ(現住所)、萩工業高校を卒業後、山
口市の自動車販売会社へ就職、その後独立自
営を志しましたが過労で体調を崩し、実家の
農業を継ぐために帰省しました。帰省と言っ
ても山口県を出た事はありませんでした。
帰省後、就職した会社から長北医療センタ
ーに出向社員として臨床検査の集荷業務を担
当し、昭和62年4月から萩市医師会の先生方
にはお世話になりました。しかし転勤等で実
家を離れたことから萩市での就業を考えてい
たときに、萩市医師会の事務員募集を知り、
応募し面接を受けました。当時は、諸井先生
が会長であり、面接官はその諸井先生と当時
副会長であった綿貫先生と村田先生、そして
総務担当理事であった田中先生であったと記
憶していますが、大変な緊張で、質問された
内容は記憶にありませんでした。幸いにも採
用通知を頂き、伝統ある医師会での職務がス
タートしました。
萩市医師会は、本年で創立73年を迎え、萩
事務長
神崎 卓也
医学社からでは100年を超える歴史がありま
す。そんな医師会において私の勤めた9年間
は一瞬のことのようです。しかし、そのあっ
という間の9年間で私的には大変な変革があ
りました。
それは、結婚です。
若いときの遊びすぎだとか、理想が高すぎ
るとか色々言われながら40歳間近になり、し
かも田舎の農家で親との同居等があり、嫁が
来ないと思っておりました。ほとんど諦めて
いた38歳の時に大変奇特な女性と巡り会うこ
とができ、子供にも恵まれ(恵まれすぎで今
年の8月に第二子が誕生予定)、家庭を持つ
ことにより、やっと一人前になれたように思
います。
仕事では、谷井元事務長に1年間、須子元
事務長に3年間、岡野前事務長(現在、学院
事務長)に5年とそれぞれの元で様々な勉強
をさせて貰うことができました。実際、私自
身もこれまでに多くの職を経験してきました
ので、事務仕事は何とかなりましたが、外交
的なことは全く出来ておりません。
そこで、この1年をかけて岡野事務長(学
院)の指導の元で勉強して参ります。1年で
ものになるか不安もありますが、自分の出来
る限りの努力と皆様のご指導を頂きまして何
とか頑張っていきたいと思います。
このような若輩者ではありますが、医師会
並びに会員皆様のお役に立てますように努力
して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻を
賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
(11)
萩准看護
学 院
入学式
入学式の式辞
会長 池本 和人
春まだ浅きこの時期に、沢山の応募者があ
りました中から選抜されて、晴れて萩准看護
学院に入学されました皆さんに心からお祝い
を申し上げます。
心躍らされて入学式に参加されました皆さ
んは、希望に燃えて大きな夢を持ち本当に輝
いて見えます。おめでとう御座いました。本
日のご子息の晴れ姿を眺められて、ご父兄の
皆様の喜びはいかばかりかと思います。
この学院は、今までの学校教育とは異なり
優れた准看護師になるためと言う、はっきり
とした目的をもっています。しっかりと目標
を決めましたら、最後まで投げ出さずに努力
をしていただきたいものです。皆様の前途は
洋々たるものがあり、沢山の選択肢が開けて
参ります。努力如何では将来更に広がる可能
性を秘めているのです。いかなる困難に遭遇
しようとも、くじけないで良き仲間とお互い
に励まし合いながら勉学にいそしんでいただ
きたいと考えます。
本学院の学生さんは、最近では進学希望者
が半数以上で、卒業生の試験の合格率は100
パーセントです。市内にあります山口県立萩
看護学校に進学して、活躍しております先輩
の評判は大変良くて、お陰様で成績の優れた
学生さんは推薦で合格しております。先輩の
後を次々に追いかけて頑張ってください。更
に言えば、この萩准看護学院の卒業生で地域
の医療活動に従事して尊敬されて元気で活躍
している先輩は枚挙にいとまがありません。
この2年間は医療機関で仕事を手伝いなが
ら通学される方や、自宅からの通学生などい
ろいろと異なりますが、事情はともあれ時に
は越えませんとならない難題も発生します。
良き友人関係を築き、くじけずに愉しんで2
年を過ごしてください。
萩市というこぢんまりとした良い環境のも
とで過ごしたことが、きっと将来役に立ちま
す。教養と知性を養い、すばらしい人として
の成長を期待します。
学院は、地域医療に従事する人材の育成と
言うことで山口県を始め、萩市民の浄財が補
助金という形での資金援助を頂いて運営され
ておりますので、このことも心の隅において
忘れないで頂きたいと考えます。
本日は沢山のご来賓の皆様にご来場いただ
き、また今後の教育を担当していただきます
諸先生に祝福されての出発です。今日の感激
を胸に精進されます様にお願いします。
(12)
した。特に人間を対象とする看護において、
コミュニケーション技術の大切さを学びまし
在校生代表 田中 知可
た。看護の基本である「相手を知る」という
ことは、患者様に望まれる看護を提供するた
新入生の皆様、ご入学おめでとうございま
めには必要不可欠なものです。また、患者様
す。大きな夢と希望を胸に抱き、本学院に入
から望まれる看護を提供するためには、看護
学されましたことを在校生一同、心からお慶
師に必要な知識・技術・態度をしっかりと身
び申し上げます。
に付けていかなければなりません。これから
つい先日、共に学びました先輩方をお送り
の2年間、働きながら学ぶということは決し
し淋しい思いをしておりましたが、今看護の
て容易なことではありません。今日からは皆
道を志されました皆様方をお迎えする事がで
様と共に決意を新たに頑張り続けたいと思い
き、本当にうれしく思います。
ます。
皆様は、白衣への憧れや人の役に立つ仕事
昨年度、本学院は創立50周年を迎え、その
に就きたい、信頼される看護師になりたいな
長い歴史にまた新たな第一歩を踏み出しまし
ど、様々な思いや目標を持って入学されたこ
た。校章が制定され、私達学生の胸には学院
とと思います。
の教育理念である「愛」
、
「責任」、
「信頼」を
私達も1年前、希望に胸を膨らませて入学
いたしました。1年間を振り返ってみますと、 表す校章が輝いております。
私達は「人間愛」、「看護理念と使命感」、
試験やレポート、記録の作成など勉強と仕事
の両立に苦しみました。時には、挫折しそう 「誠心誠意」の3つをモットーに北浦地域に
貢献できる心豊かで実践力のある看護師を目
になったこともありました。そんな時、先生
指して努力していきたいと思っております。
方や先輩方に相談したり、同じ悩みを持つ同
学院の生活は厳しいこともありますが、修
級生同志お互いに励まし合い助け合いながら
学旅行やスポーツ行事など楽しいこともあり
乗り越えてきました。また基礎看護実習を終
ます。皆様は今の新鮮な気持ちを忘れること
了して、看護の厳しさ、難しさを痛感致しま
なく、理想の看護師像を目指して、本学院で
充実した生活が送れるようにお互いに頑張っ
ていきましょう。簡単ではありますが、皆様
方の2年間の学院生活が、大輪の看護の花を
咲かせる土壌となることを心から願いまして
歓迎の言葉と致します。
平成17年4月8日
歓迎のことば
(13)
ゆ
っ
く
り
と
コ
ー
ヒ
ー
タ
イ
ム
朝
桜
朝
粥
を
す
ゝ
り
て
花
の
旅
に
あ
り
珍
ら
し
や
博
多
ド
ン
タ
ク
五
月
晴
牛
子
春
一
番
一
夜
で
ほ
こ
ろ
ぶ
サ
ク
ラ
ン
ボ
❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄
JR福知山線の脱線事故で多くの尊い命が
犠牲になった。原因は一運転手の問題だけで
なく、過密ダイヤ、装置の未設置など会社全
体の問題と考えられ、それに対して批判が集
中している。このような大きな事故が起こる
前には、いくつもの小さなミスがあったであ
ろうが、組織はそれを軽視せず、決して見逃
さないという体制ができていなかったのでは
ないだろうか。
われわれ医療界においても医療事故の報道
が毎日のようにされており、新聞紙上をにぎ
わせている。私自身も不眠時など過密スケジ
ュールの中、ヒヤリとする経験をすることも
あるが、現在各職場ではヒヤリハットなどで
の報告と分析が行われている。そのようにし
て個人を攻めるのではなく安全なシステムと
して成熟した組織を作り上げてゆく努力が何
よりも重要ではないか。
業界は異なるものの報道を通じて、人の命
と安全を預かるということが、いかに大変で
責任重大かということを改めて思い知らされ
た事件であった。
(A.W.)
❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄
❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄
あ と が き
︹
萩
医
句
会
︺
春
巳
❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄
救 急 月 報 (平成17年4月分)
萩地区広域市町村圏組合消防本部
救 急 事 故 種 別
本
月
分
出動件数
搬送人員
自
然
災
害
水
難
事
故
自
損
行
為
合
急 そ の 病 他 計
交
通
労
働
災
害
運
動
競
技
一
般
負
傷
加
害
1
15
1
3
34
2
1 110 49
216
1
19
1
3
33
2
0 108 44
211
火
災
区 分
救急出動件数
傷
病
者
搬
送
件
数
205
傷
病
者
不
搬
送
件
数
医資輸
師器送
医 件
療材数
11
2
長北医療センター健診及び検査報告 4月分
検査検診項目
胃カメラ
人数
3名
胃透視
腹部エコー
7名
10名
EKG
10名
学校検診(小中高の計)
萩准看護学院
健診項目
人間ドック 国保
4名
〃 中電 6名
事業所健診
85名
EKG
851名
貧血
脂質
599名
265名
教諭のEKG/貧血 14名
感染症抗体検査
72名
萩 市 医 師 会 報 No.386
2005年5月27日発行
編 集 広
報
委
員
会
発行人 萩
市
医
師
会
印刷所 ㈲ マ シ ヤ マ 印 刷
(14)
人数