広島工業大学紀要研究編 第 38巻 ( 2日 0 4 ) pp.33-40 論 文 静止流体中で振動する角柱まわりの渦構造に関する研究 寿隆**・吉中義典*** 中西助次*・菅 (平成 1 5年 9月1 2日受理) AVisualStudyofVortexStructurearoundaSquareCylinderPerformingSinusoidal OscillationsinaFluidatRest ToshitakaKANandY o s h i n o r iYOSHINAKA SuketsuguNAKANISHI, ( R e c e i v e dS e p .1 2, 2 0 0 3 ) Abstract Wh enab l u f fbodyi so s c i l l a t e di nas t i l lf l u i d,secondarystreamingi sg e n e r a t e daroundt h e b o d y . Theo b j e c t i v eo ft h i ss t u d yi st h ef l o wmixingandd i f f u s i o nu s i n gt h i ssecondaryf l o w h eo b s e r v e df l o wp a t t e r n susingt h e t h a ti n d u c e saroundt h eo s c i l l a t e db o d y . I nt h i spaper,t v i s u a l i z a t i o nmethodaroundo s c i l l a t e dsquarec y l i n d e rwasreportedandwasmadea comparisont h ef l o wp a t t e r nbetweent h ebothc a s e so ft h esquarec y l i n d e randt h ec i r c u l a r c y l i n d e r . Andt h r e e d i m e n s i o n a lf 10ws t r u c t u r e saroundt h eo s c i l l a t e dsquarec y l i n d e rhas beenmadec l e a r . Theexperimentsa r ec a r r i e doutf o rthec a s e so fKeulegan-Carpenter numberKCbetween0. 4and2 . 0andnondimensionalf r e q u e n c ys=40~140 KeyWords:VortexStructure,FlowMixing,O s c i l l a t e daBlu f fBody,O s c i l l a t e dSquare C y l i n d e r,SecondaryFlow,FlowV i s u a l i z a t i o n,Keulegan-CarpenterNumber 振動する角柱厨りの流れを実験的に調べ,振動棒で誘起さ 1. は じ め に れる流れパターンについて知見を得るとともに基礎データ 静止流体中で物体が振動することによる物体まわりの流 を構築することを目的とする。 動現象は,撹弁混合に用いられる基本的な流れ場の一つで ここでパラメータは振幅と振動数を選び,その範囲は, ある。この流れ場で,撹幹混合の効率を上げるためには, 本研究が層流領域における小型撹祥装置の開発を背景とし 物体からの渦放出とプラントルの第三種の二次流れ 1) とを ているため,比較的小さな振幅 KC (無次元振幅) = 0.4~ 積極的に作ること,さらにその流れ場をコントロールする 2 . 0,振動数 s (無次元振動数) ことが重要と考えられる。 で K C=4a/d. s=fd vと定義する o ( aは振幅, fは振 =40~140 とする。ここ 2 / 血液有形成分の損傷を防止する必要がある混合ではへ 動数, d は代表長さ vは動粘度)。また,振動円柱まわ せん断応力の強い乱流場での混合は適切で、はなしミ。同様の りの流れパターンの変化 3)-7)と本研究の角柱まわりの流 ことが食品,薬剤などの混合に際して要求されることもあ れとを比較し,幾何形状の違いによる流れパターンの変化 る。そこで,本研究はこの有形成分を壊さないせん断応力 についても考察する。一般に,撹祥棒の幾何学的形状は撹 の弱い層流領域での揖祥混合を対象としたものである O し 持混合の効率を上げる上で重要な因子と考えられるが,本 たがって,本研究では静止流体中で振動する撹持棒による 研究ではその第一段階として素過程である正方形断面角柱 混合を考え,その第一段階として揖拝棒である角柱が正弦 としている O また,本研究に関連した振動物体まわりの流 *広島工業大学工学部機械システム工学科 日株式会社アイメックス **本広島工業大学大学院工学研究科機械システム工学専攻 -3 3一 中西助次・菅 寿隆・吉中義典 れに関する研究は河川及び海洋構築物に関するものが多 なプラントルの第三種の二次流れが観察される 。 これに対 くSト剖 上述した著者らの目的とした領域での報告は少ない。 し,角柱の場合の剥離渦は振動半周期の聞に形成され放出 2 . 実験装置および実験方法 図 1は,可視化実験装置の概要を示したものである 。水 、 " 槽は 750Lx450wx450Dm m であり,倶Ij墜の影響や底面の 佳子 影響がないような十分な大きさにした。供試角柱は, 一辺 が 5mm.長さ 200mmのステンレス製の正方形断面角柱を コ {一一寸 τ 使用する 。供試角柱に開けられたトレ ーサ注入口は,角柱 の対称な 2面にワイヤ ーカット法を用いて幅 O.2mm.Z 軸 霊 タ 方向に 10mm の長さの切りかきを設けている 。そこから 染料の注入を行い可視化実験を行った。染料はフルオレセ 五五⑤ インナトリウム水溶液を使用した。 また,スリ ッ ト光には Q ;Amplifier~Osc凶 ating Equipment③LaserPowerUnitCD2W アルゴンレ ーザー (2W) を使用した。 図 2に.本論文で使用する空間座標系を示しておく 。 ま A r i o nL a s e r~Control Box~ Optical F i b e rCable⑦C y l i n d r i c a l Lens③ D i g i t a lVideoCamera~Personal Computer た,本論文は得られた可視化実験の内, X-y 断面に絞っ Fi g. 1 Experimentala p p a r a t u s て議論する 。 図 3は辰野ら 3) による誘起流の構造による分類図に,著 Z 者らの実験範囲をあわせて示したものである 。実験は,角 柱と円柱の幾何形状の違いによる流れパタ ー ンの変化につ いて比較実験を行うために,円柱は s=40-80.KC=2.0 でく〉の領域で実験を行った。 また,本研究は振動を利用 した小型撹祥器の開発を考えており,振幅の小さな範囲 ( KC=0.4-2. 0)で振動数を広くとった範囲 (s =4 0-140) で実験を行う 。 この種の実験は初期条件が流れパタ ー ンに 大きく影響する 。そこで,水槽に水をため角柱をセットし て一昼夜置いたものを使用することで,流体は完全に静止 したと仮定する 。 流れパタ ー ンは,スリット幅 lmmのレ ーザースリッ Y-Zpl 創 le ト光を通して得られる流脈線を,デジタルビデオカメラで 撮影した。収録された画像はパソコンに取り込み,デジタ Fi g. 2 C o o r d i n a t esystem ル画像データとして処理する 。 3 . 実験結果と考察 1 5 • • 本論文では得られた可視化画像の結果の内, X-y 断面 .・ 柿・ ・ ・ F 1 0 q岨 ・ " ・ ・ ー の流れに絞って考察する 。 1" -I . . I ー川二コ 1 0 3. 1 円柱 と角柱近傍の流れパターン の比較 はじめに,静止流体中で振動する円柱と角柱の流れパタ H吋 日:H, 輔 ・・ ~. G ( s 中 町eCy l i n d e r ) Pr e s e n tDa 回2 ・ ー」 ・-/kl て 丞 d h a a E “ 5 ・ ., . ~l.唖9 凪偽 / S _ 0+" ー ンの違いを可視化実験の流脈線を用いて調べる 。 , KC=2.0 で 図 4は u 、 . . R e g i 皿eA R e g i meB R e g i 皿eC R e g i 皿e D R e g i 皿eE R e g i meF R e g i 皿e G H o n j i D at& Pr e s e n tD a t a l IC) (CircularCylinder) , '里 d ð6~~ð . ‘. 一 ー . 一 '2 0 ' 札 s=40 と s=67 についての,円 V . 0 . 柱 と 角 柱 の 可 視 化 写 真 を 示 し た も の で あ る 。 K C=2 s=40 での円柱と角柱の流脈線による流れパタ ー ンを比 較すると,円柱の場合,円柱近傍で弱い振動流が観察され る。 これに対して角柱では構造的渦パタ ー ンが存在する 。 β を増加させた β=67について観ると,円柱では典形的 -34 ロ 00 :>0 ロロ~ A 。 。 6_ iU . . . =_ ーーー 通, ~ 。 ロ ‘ ・ . , . , . 二三室生月ム円 九 r= 1 0 0 50 H r ' 泊 1 5 0 8 3 l Fi g. 3 Ac l a s s i f i c a t i o no ff l o w s 静止流イ卒中で振動する角柱まわ りの渦構造に関する研究 された後,複雑な流脈模様を示す。 また,参考のため示し 振動方向の直角方向の二次流れに乗り流れていく 。 このよ た KC=3.14. s=51 の円柱の場合の可視化写真 i) につい うにしてできた剥離渦は,角柱の位置によらず空間に固定 てみると,振動半周期の簡で形成された剥離渦はその形状 された座標軸でみると,同じ Y 軸上を振動方向の直角方 の状態で放出され,さらに放出後もその形状,大きさを保 向へ流れ,渦列を形成している 。(図 5( b) ') 図 5( c) は , KC=1 . 2,s=1 4 0の結果を示したものである 。 ったまま二次流れに乗って流れ去る 。 このことは,角柱近 傍の流れが強い非線形性を示す流れ場となっていることを ここでの流れパタ ー ンは,振動方向の直角方向の二次流れ 意味している 。 このことより,円柱に比べ角柱のほうが混 から振動方向への二次流れに変わる遷移領域(流れの分岐) 合撹祥棒として適していると考えられる 。 であり,不安定な流れパタ ー ンである 。 ここで,放出され た剥離渦は明確な 二次流れが存在しないため,角柱のまわ 3. 2 角柱近傍の流れパターン りの限られた範囲までしか広がらない。 4-2. 0,s=40-140 角柱近傍の流れに注目し, KC=0. d) は , KC=1 .6,s=1 4 0の結果を示したものである 。 図 5( のパラメータ変化に伴う流れパタ ー ン変化を調べた。図 5 図より 二次流れは振動方向に生じている 。放出された剥離 はその代表として KC=0 . 4-2. 0,s=1 4 0 の場合について 渦はすでに放出されている渦と干渉し,それらの形状は不 s=140の結果を 明瞭となる 。 このことから,角柱近傍は強い非線形の流れ 示したものである 。剥離渦パターンは,角から剥離した流 場となっていると考えられ,その効果で複雑な渦パタ ー ン れが角柱壁面に再付着し循環領域をつくる 。 この渦パタ ー を形成していると考えられる 。 示したものである 。図 5(a) は , KC=0 , 4 . 図 5( e) は , KC=2.0.s=140の結果を示したものである 。 ンは図に見られるように形状をほとんど変えることなく, 渦放出も起こらない。 図より, 二次流れは振動方向に生じている 。剥離渦は角で b) は , KC=0.8,s=1 4 0の結果を示したものである 。 図 5( 作られた後,次の半周期間で速い流速で放出される 。角近 図より流れパタ ー ンを見ると半周期ごとに放出された剥離 傍の渦パタ ー ンは比較的はっきりしているが,水槽全体で 渦は,次の半周期でできた剥離渦と千鳥配列に放出され, の流れパタ ー ンは乱流に近い状態になる 。 l M • • 1 1 1 . KC=3. l4 s=5F ) KC=2 . 0 s=40 KC=2.0 s=67 Fi g. 4 Flowp a t t e r no fs q u a r ec y l i n d e randc i r c u l a rc y l i n d e r( P l a n ev i e wo ff l o wi nt h eX-Yp l a n e) - 35- 中西助次 ・菅 t lT=0. 0 0 0 寿隆 ・吉中義典 νT=0. 25 0 t lT=0 . 5 0 0 νT=0.750 t lT=0. 50 0 νT=0.750 ( a ) KC=0. 4 s=1 4 0 t l T=O.OOO t lT=0 . 25 0 ( b) KC=0 . 8 s=1 4 0 1 4 J ∞o νT=O. 芯才一t B X t lT=0. 25 0 見J νT=0.500 t lT=0.750 νT=0.500 . 7 5 0 t lT=0 ( b " )KC=0 . 8 s=1 4 0 νT=0.250 5 . J rf 一 ( c) KC=1 .2 s=140 ‘ 一 νT=O . O O O t lT=0.250 νT=0.500 t lT=0 . 7 5 0 t lT=0.500 t lT=0 . 7 5 0 ( d) KC=1 . 6 s=1 4 0 t l T=0 . 0 0 0 t lT=0. 25 0 ( e) KC=2.0 s=140 Fi g. 5 Flowp a t t e r nn e a ras q u a r ec y l i n d e r( P l a n eviewo ff l o wi nt h eX-Yp l a n e) - 36 一え為 t l T=O.OOO 静止流体中で振動する角柱まわりの渦構造に関する研究 3 . 3 角近傍の流れパターン の半周期で反対の角からできた剥離渦に押し出されるよう 角柱の角近傍の流れ構造を流脈線に注目して調べる。図 b )ですでに示したように,放出された に放出される。図 5( 6は剥離渦形成の過程を ( a )I 角柱近傍の弱い二次流れ J , 渦は振動方向の直角方向へ二次流れに乗り渦列状となって ( b )I 振動方向の直角方向の二次流れJ ,( c )I 振動方向の二 移動する。 c )は振動方向の二次流れ -図 6( 次流れ」に分類し,角柱振動一周期間について可視化写真 b )と同様に振動の過程で剥 角で剥離した流脈線は,図 6( をスケッチして時系列で示したものである O -図 6( a )角柱近傍の弱い二次流れ 離渦を作る O そして,反対方向の角へ移動した剥離渦は, そこでできた新しい剥離渦に押し出されるように放出して 角で剥離して側壁に再付着した流脈線の時間変化挙動か いく。 らみられるように,剥離渦の放出はみられない。 剥離点は 角に固定されているが,再付着点は明確ではない。また, 3. 4 角柱近傍の流れパターンの三次元性 渦パターン変化は時間周期的で再現性がある O ・図 6(b団辰動方向の直角方向の二次流れ 赤,黄,緑,青 4色のシート光を用い,その位置の違い 角で剥離した流脈線は振動の過程で剥離渦を形成する。 による流脈線の色の変化から,角柱近傍の流れパターンの この剥離渦は固定空間座標系からみると静止しており,次 { : 仁 戸 幅 ← ー tlT=0. 14 3 三次元性を調べる。シート光は, 口 ・ ‘ー ー t/T=0. 14 3 e j ー一一 t/T=0. 14 3 口 [] 可? f 月 f f ( { j つ ー - t/T=0.286 4ト ー tlT=0.429 ←一一 t/T=0.286 4 ← ー t/T=0.429 ( ' : [ j > 空 つ 乙 : 仁P t J 一輔- t/T=0.571 一帯ー tlT=0.571 ト tlT=0.714 一一骨 t/T=0.714 qp 一一・ t/T=0.857 (~I口つ 0 ・- tlT=1 .0 0 0 角柱近傍の ( a ) 弱い二次流れ ← -t /T=0.286 噌十一 t/T=0. 4 2 9 一酔-t/T=0 . 5 7 1 者 一 時 噌 歩 t/T=0.714 F っ 手 つ ち ゴ ヂ 一一・ t/T=0 . 8 5 7 .0 0 0 ーー骨- t/T=1 ( b ) 振動方向の直角方向 一 -t/T=0.857 副司酔 F i g6 S k e t c ho ff l o wp a t t e r nn e a ras q u a r ec y l i n d e r 37 t/T=1 .0 0 0 ( c ) 振動方向の二次流れ の二次流れ 目 z軸方向に 2.5mm 間隔 圃 ・ 圃 ・ 中西助次・菅 寿陵・吉中義典 で設置した。 図 7は , KC=0 , 4 .0 . 8,1 .2 ,1 .6 ,2 . 0,s=4 0の 方向の直角方向で顕著に色が分かれているのが見られる 。 実験結果と,それにもとづき鳥搬固としてスケッチで示し この写真から,流れパターンはスケ ッチに示すような半球 たものである 。 状の流れ構造が角柱近傍にできている 。次に KC=2.0の a) ,( b) より KC=Oι 0 . 8 ,s=40 では 4色が重なり 図 7( 写真を見ると,流脈線が赤い流脈線領域と青い流脈線領域 に分かれている 。渦放出後,三つの剥離渦は赤いスリット 合い,二次元的な流れパタ ー ンであることが分かる 。 d) ,( e) より KC=1 .6 .2 . 0 . s=4 0の写真を見ると, 図 7( 染料は 領域の二次流れと青いスリット領減の二次流れに乗って流 4色に分かれている 。 KC=1 .6の場合には,振動 れていく 。 ( a) s=40 KC=0. 4 ( b) s=40 KC=0 . 8 ( c) s=40 KC=1 .2 ( d) s=40 KC=1 .6 ( e ) s=40 KC=2.0 Fi g. 7 3 d i m e n s i o na Jf l o wp a t t e r n 3 8 静止流体中で振動する角柱まわりの渦構造に関する研究 3 . 5 流れパターンの分類図 二次流れは後述する ( u i) の領域に比べ遅い流速で水槽全 図 8は,可視化実験の結果を基に流れパタ ー ンを 3つの 体に広がっていく 。 また流れパタ ー ンは, この領域で二次 パタ ー ンに分類し , KCs 面に分類 図とし て示したもの 元的な流れから三次元的な流れへと変わる 。 である 。 (i i i)振動方向への二次流れが起こる領域 (i)角柱近傍で弱い二次流れが起こる領域 この領域での二次流れは,振動方向へ生じる 。 この二次 この領域は,粘性作用が支配的で角柱近傍の限られた領 流れは他の領域 (i). (i)に比べ流速が速く,水槽全体 域で二次流れが生じる 。 そのため,広領域での混合には適 に広がりやすい。ここでの流れパタ ー ンは三次元的である 。 さない。 領域 (i) ~ ( u i)は , (i i)振動方向の直角方向への二次流れが起こる領域 (i).(i)領域は比較的流脈線の i)は流脈線の複雑な流れ 明確な流れパタ ー ンであるが, (u ノTター ンとなっている 。 この領域の 二次流れは,振動方向の直角方向へ生じる 。 a f b g C h m r d 1 n S O t k p q e 2 . 5 , ,,,‘、 m 2 . 0ト a 己l.5~ ) n u ( 1 .0 60 j 40 ) ー ( 0 . 5 80 1 00 1 20 8 F i g. 8 Ac l a s s 凶c a t i o no ff l o w s 39- 1 40 中西助次・菅 寿隆・吉中義典 4 .ま と 2 7,3 9 4 7,( 19 8 2 ) . 告集, 3 め 1 1 ) 溝田武人・岡島 非定常流体力に関する実験的研究土木学会論文報 静止流体中で振動する角柱まわりの流れを可視化実験で 告集, 3 2 7,4 9 6 0,( 9 8 2 ) . 調べた。その結果を次のようにまとめる O ( 1 ) 円柱に比べ角柱のほうが,より強い非線形性を示す流 厚.“振動する角柱まわりの流線と 1 2 ) 田村哲朗:“角柱まわりの流れと空力特性 2 2,7 1 3,( 2 0 0 3 ) . れ場となる O ( 2 ) 振動角柱まわりの二次流れは,振幅が重要な因子であ 1 3 ) 田村哲朗・伊藤嘉晃.“振動する角柱まわりの流れと り,その大きさによって二次流れの流れ方向が変化する。 風圧力に関する 3次 元 解 析 の 予 測 精 度 日 本 建 築 学 会構造系論文集, 4 9 2,2 9 3 6,( 19 9 7 ) . ( 3 ) 振動角柱によって生じた二次流れは,振動方向の直角 方向への流れより振動方向への流れの方が流速は速い。 ( 4 ) 二次流れの Fへの依存度は弱く 1 4 ) 岡島 KC に依存してい 厚・松本達治・木村繁男:“振動流中の円柱お よび正方形柱に作用する流体力の測定と流れの可視 る。したがって,混合の促進には振動数の変化より振幅 化 日 本 機 械 学 会 論 文 集( B ), 6 3 6 1 5,3548-3556, の変化によるほうが効呆的である。 9 7 ). ( 19 ( 5 ) 流れパターンを二次流れの方向および剥離渦パターン に関して 1 5 ) 安田孝宏・岡島 三 次 元 数 値 解 析 日 本 機 械 学 会 論 文 集( B ),6 8 6 6 6, 3つのパターンに分類し ,KC-s 面に分類 2 9 3 2 9 9,( 2 0 0 2 ) . 図として示すことができた。 文 献 1 6 ) 安田孝宏・岡島 厚.“振動流中の円柱周りの流れの 三 次 元 数 値 解 析 日 本 機 械 学 会 論 文 集( B ), 6 8 6 7 0, 1 6 14 -1 6 2 0,( 2 0 0 2 ) . 1) H .S c h l i c h t i n g :“ Boundary Layer Theory 8 t h ' ヘ S p r i n g e r,3 0 2 3 6 5, ( 19 9 9 ) . 厚・“振動流中の円柱周りの流れの 1 7 )塩谷篤・岡島厚・六郷彰:“矩形柱周りの流れ 9 8 2 ,( 1 9 8 4 ). 2)岡小天: “バイオレオロジ裳華房, 4 の三次元数値シミュレーション日本機械学会論文 . W .Bearman: “振動円柱により誘起され 3)辰野正和.P B ),6 8 6 7 0 ,1 6 0 11 6 0 7,( 2 0 0 2 ) . 集( る流れの可視化実験九州大学応用力学研究所所報, 司 1 8 )原 角 柱 の 流 体 反 力 日 本 機 械 学 会 論 文 集( B ), 5 2 4 8 4, 6 6,1 6 9 1 8 5,( 19 8 8 ) . 3 8 8 8 3 8 9 1,( 19 8 6 ) . . W .Bearman: “A v i s u a ls t u d yo ft h e 4) M.Tatsuno,P f l o waroundano s c i l l a t i n gc i r c u l a rc y l i n d e ra tlow 秀介・鈴木俊紀:“水中で正弦的に振動する正四 1 9 )原 秀介・鈴木俊紀:“水中で正弦的に振動するだ円 Keulegan-Carpenter numbers and low Stokes B ), 6 1-586, 柱の流体反力'¥日本機械学会論文集 ( .F l u i dMech.,2 1 1,1 5 7 1 8 2,( 19 9 0 ). numbers",J 2 0 7 6 2 0 8 0,( 19 9 5 ) . l o w around an o s c i l l a t i n g 5) H .H o n j i : “Streakedf 2 0 )原 秀介・横山一夫:“水中で正弦的に振動する円板 c i r c u l a rc y l i n d e r ",] .F l u i d Mech.,1 0 7,5 0 9 5 2 0, の 流 体 反 力 日 本 機 械 学 会 論 文 集( B ),4 7 4 2 2,1 9 5 6 - 81 ). ( 19 1 9 5 9,( 19 81 ) . 6)中西助次・桜井元康・仲佐昭範:“静止流体中で振動 21)原 秀介・鈴木俊紀:“水中で正弦的に振動する円板 する円柱まわりの流れに関する研究可視化情報学 の流体反力 会誌, 2 1 S u p p . l2 ,9 1担, ( 2 0 01 ) . 2 5 2 6, ( 9 8 4 ) . 7)吉中義典・中西助次・桜井元康・大坂英雄:“静止流 2 2 )原 日本機械学会論文集 ( B ),50-458,2523- 秀介・鈴木俊紀:“水中で正弦的に振動する正四 体中で振動する円柱まわりの流れに関する研究日 角柱の流体反力に対する端板の大きさの影響日本 本機械学会中国四国支部第 4 1期総会・講演会講演論文 機械学会論文集 ( B ),5 7 5 3 3,1 4 1 7,(991 ) . 0 5 1 0 6,( 2 0 0 3 ) . 集 , 1 8) 原 2 3 )原 秀介・鈴木俊紀:“水中で正弦的に振動する円柱 四角柱の流体反力 の 流 体 反 力 日 本 機 械 学 会 論 文 集( B ),5 1 4 7 1,3 6 5 5 - 4 3 7 4 4 0,( 19 9 2 ) . c y l i n d e r s ' ¥J .F l u i dMec , . h1 5 5 ,1 4 1 1 7 4,( 19 8 5 ) . 秀介・鈴木俊紀:“水中で正弦的に振動する円柱 の流体反力に対する端板の大きさの影響日本機械 : “ Experiments on t h es t a b i l i t yo f 2 5 )T . Sarpkaya, B ),5 5 5 1 3,1 3 6 8 1 37 l , ( 1 9 8 9 ) . 学会論文集 ( 1 0 ) 溝田武人・岡島 B ),5 8 5 4 6, 日本機械学会論文集 ( .H. K .W i l l i a m s o n :“S i n u s o i d a lf l o wr e l a t i v et oc i r c u l a r 2 4 )C 9 8 5 ) . 3 6 5 8,( 9)原 秀介・鈴木俊紀:“水中で正弦的に振動する斜正 .F l u i d s i n u s o i d a lf l o wo v e rac i r c u l a rc y l i n d e r ",J Mech.,4 5 7,1 5 7 1 8 0,( 2 0 0 2 ) . 厚:“振動する角柱まわりの流れの 特性と流体力に関する実験的研究¥土木学会論文報 4 0一
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