環境報告 「 エ コ・リー ディン グ カ ン パ ニ ーとして 、 持 続 可 能な地 球のために、 環 境 に 配 慮し た 製 品 づ くりを 」 環境方針 「かけがえのない地球環境に配慮した 環境調和型の医療機器・ システム を提供し、社会・ 医療に貢献することは、世界中に事業を 展 開 し て い る 我 々 の 義 務 で あ り、 経 営 理 念 で あ る。」との 認 識 に 立 っ て、東 芝グルー プ の 経 営 理 念 と 環 境 基 本 方 針、当 社 グループの企業行動基準などに基づき、環境活動を技術的・ 経済的に可能な範囲で次により推進します。 1 . 環 境 へ の 取 り 組 み を 経 営 の 最 重 要 課 題 の 一 つ と し て 位 置 付 け 、 事 業 活 動 、製 品・サ ー ビ ス に 関 わ る 重 要な 環境 側 面 に ついて環境目的・ 環境目標の設定及び定期的な見直しを行い、環境マネジメントシステムと、その環境パフォーマンス の継続的改善及び汚染の防止に全階層で取り組みます。 2.環境に関する法規則・ 公害防止協定などを遵守することを最低限の責務とする立場に立ち、生物多様性を含む環境への影響を 配慮し、より厳しい自主基準を設け管理します。 3.東芝メディカルシステムズグループは次の項目を重点的な取り組みとし、製品・事業プロセスの両面から環境負荷の軽減を図ります。 (1) グリーン調達の推進・製品含有化学物質の管理を行い、製品のライフサイクルを通じて、環境負荷の低減に寄与する 環境調和型製品・ サービスを提供します。 (2) 地球温暖化の防止、資源の有効活用、化学物質の管理など、開発、製造、販売、サービス、廃棄など、すべての事業 プロセスで環境負荷低減に取り組みます。 4. 積極的な情報開示とコミュニケーションにより、地域・ 社会、お客様との相互理解を図ります。 代表取締役社長 環 境 ビジョン 2 0 5 0 東芝グループでは、地球と調和した人類の豊かな生活を実現していくために、 「環境ビジョン2050」を 定めています。つくる、つかう、かえす、いかすという製品のライフサイクルを通じて、地球温暖化の防 止 、 資源の有効活用、化学物 質 の 管 理 に よ っ て 地 球 と の 共 生 を 図 り ま す 。 eco スタイル 「エコ・リーディングカンパニー」をめざして、東芝グループは 「eco スタイル」を環境経営のグローバ ル統 一ブランドと定め 、 環境経営を加速していきます。 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 13 環 境 活 動 ハ イライト 環境 エコ・ リーディングカンパ ニーとして、 環境調和型の製品に高い評価をいただきました。 第7回 「エコプロダクツ部 門 推 進 協 議 会 会 長 賞 」受 賞 超音波診断システムが、 第 7 回「 エコプロダクツ部門優秀賞 」受賞 当社の超音波診断システム「AplioTM MX」は、 2010 その高い画像診断性能の実現と環境負荷低減 の 両立を評価され、2010年度の第7回エコプロ クツ大賞において「エコプロダクツ部門推進協議会 会長賞 (優秀賞) 」を受賞しました。今回の受賞は、 2007年度の「 X 線 C T 診断システムAquilionTM 64 列システム」の受賞に続き2 度目です。また、2010 年 度 東芝グループ環境賞「優良賞 」も受賞して います。 「 Apl io TM M X 」の C O 2 排出量 削減 へ の 取り組 み ライフサイクル アセスメント (使用段階) 消費電力 ΣC O 2 排出量 削減施策 (使用段階) 検査時平均消費電力 従来機種 基本性能 向上 検査効率 向上 製品 普及率 基本性能 向上 先 端 テクノロジ ー の 導 入 に よる 従来機種 低電 圧 、高集 積 度 化 など ソフトウェアによる機 能 実 現 、 専用 基 板( ハ ードウェア)削減 など 新規機種 ブローブ、システム 効 率 向 上 、 新規機種 素 子 感 度 向 上 、伝 送 ロス 削 減 など 検査効率 向上 検 査 、治 療サポ ート機能 の 拡充 ・リアルタイム高分 解能4D 機 能 ・マルチビューイング 機 能 など 基本 操作 性能向上 製品 特性 (2001年度当社製品比較) 消費電力 本体容積 - 35% - 50 % 重量 設置面積 - 30 % - 30 % ・ コンパクトなボディに多 彩で 先 進 的な 臨 床アプリケーションを搭 載 ・ 最 新 技 術 の 導 入 による 省エネ設 計 * 使 用 想 定 7 年で 算 出 1 患 者 当 たりの 検 査 時 間 ・ 従来装置とのブローブ 共有 による経済性 ECR2011 でのエコ視点の展示 東芝メディカルシステムズ・ヨーロッパ社では、2011年3月開催の「ECR(欧州放射 線学会)2 011」にて、他社に先駆けて環境性能を訴求した機器展示を行いました。 従来の製品訴求は、各社とも臨床性能を全面に行いますが、当社グループではいち 早く臨床性能とともに環境性能を展示パネルに併記し、環境に配慮した製品である ことを訴求しました。環境保全に関心の高い欧州において他社との差別化が評価 されるとともに、来場者からは環境配慮に対する質問も多 数 いただきました。 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 14 環 境 活 動 ハ イライト 環境 「東芝グループ環境ビジョン2050」の実現に向けて、環境負荷の低減に取り組んでいます。 東芝グループでは、2011年度から「 環境ボランタリープラン」の名称を「 環境アクションプラン」に変更し、より一層の目標達成の重要性および責任 の重大性を意識した活動を展開していきます。当社は、東芝グループの「 第4次環境アクションプラン 」を基準に独自の目標値を設定しています。 東 芝 メディカ ル システムズ 第4次 環 境 アクションプラン の 2 0 1 0 年 度 実 績と計 画 項目 製 品 環 境 効 率の向 上 環境調和型製品 各製品売上高比率の の提供 60%以上 製品に含まれる 標準部品認定 一 般市販品以外への 環境調和型 製品の提供 特定15物質の全廃 エネルギー起源 CO 2 排出量原単位 の削減 地球温暖化 の防止 2010年度の目標 国内製品物流に 適用拡大 49%削 減 (1990年度比 ) 非生産拠点:継続把握 実績値/評価 2011年度の目標 63% 100 % ( 標準部品 ) 注力機 種の 適合率 * 82% 非生産拠点:継続把握 鉄道、船舶の利 用 率 利用率アップ 19%アップ ハイブリット車などを含む 累計171台導入 80%以上 100% ( 標準部品 ) 全開発製品での含有 特定15物質の全廃 適合率 100% 49 %削減 鉄道、船舶の 74%以上 注力機 種の (1990年度比 ) 2012年度の目標 50%削減 (1990年度比 ) 63.5%削減 (1990年度比 ) 非生産拠点:継続把握 非生産拠点:継 続把握 モーダルシフトの拡大 12%削減 (排出量原単位2004年度比) 15%削減 (排出量原単位2004年度比) 伴うCO 2 排出量 原単位の削減 低公害車を累計131台導入 事 業 プロセ スの 革 新 廃棄物総排出量 27%削 減 累計191台 導入 27%削減 累計 211台以上導入 29%以上削減 28%削減 (2000年度比 ) (2000年度比 ) 原単位の削減 (2000年度比 ) 資源の 廃棄物 生産拠点:0.2%以下継続 生産拠点:0.2%以下継続 生産拠点:0.2%以下継続 生産拠点:0.2%以下継続 有効活用 ゼロエミッション 非生産拠点:継続把握 非生産拠点:継続把握 非生産拠点:継続把握 非生産拠点:継 続把握 使用済製品の 化学物質管理 (2000年度比 ) 再資源化量の拡大 89%以上 93% 大気・水域への 総排出量の把握 3t 化学物質総排出量 削減 取り扱い管理に重点を 置いた運用管理を継続推進 93.5%以上 94%以上 総排出量の把握 総排出量の把握 取り扱い管理に重点を 取り扱い管理に重点を 置いた運用管理を継続推進 置いた運用管理を継続推進 * 注力機種の適合率:年度毎に設定する注力機種で使用する部品単位集計の適合率 評価基準 :達 成 :達 成 率 8 0 % 以 上 :達 成 率 8 0 % 未 満 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 15 環 境 マ ネ ジメント 環境 事業と環境を 両 立 し な が ら の 企 業 の 成 長 を 目 指 し て 、 環境活動推進 体 制 を 強 化 し て い ま す 。 内部統制の状況 環境活 動 推 進 体 制の強 化 事業成長と環境負荷の低減を両立した企業を目指して、2011年 当社では、国内外関係会社、事業所、支社 、部門ごとに「環境影響度 4月1日付で「環境経営推進室」を発足。環境経営の中長期施策の策定、 評価」によるランク付けを行い、それに応じて内部環境監査を実施 環境マネジメントの観点からの製品企画、開発、生産、販売、サービス しています。2010年度は、環境影響度の大きい部門をメインに内部 を支援していきます。特に、環境性能の評価、環境性能を提供する 環境監査を実施し、マネジメントシステムが良好に機能している ための従業員教育および環 境 マ ー ケ ティングの 推 進 など に 注 力 ことを確認しました。 していきます。 また、外部機関による監査や東芝による東芝総合環境監査を積極的 に受け入れ、社内のレベル向上を図っています。監査結果は、環境 経営責任者へも報告され、更なるマネジメントシステムの向上の 環境活動の主要推進体制 ためにフィードバックされています。 社 長 ( 環境経営責任者 ) 社内外による定期的な環境監査 環境経営担当役員 ( 副環境経営責任者 ) 統 括技師長 ( 副環境経営責任者 ) 品質安全法規統括センター長 外部監査 外部機関が I SO14001に基づき審査 ( 副環境経営責任者 ) 新設 環境経営推進室 経営に関わる環境推進 東 芝 総 合環境 監 査 東芝グループとしての 品質環境保証部長 ( 環境管理責任者 ) 監査制度に基づく監査 品質環境保証部 事業活動に関わる環境推進 内部監査 技術管理部 開発・設計活動に関わる環境推進 マーケティング統括部 東芝メディカルシステムズ の環境監査制度に基づき 自己監査 営業・マーケティング活動に関わる環境推進 国内 各事業所/支社 国内 関係 会社 海外 現地法人 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 16 Green of Producut 環境 製 品における環境 配慮 環境性能 N O1 の 製品づくりを目指しています。 地 球 温 暖 化 防 止 の 取り組み 環 境 調 和 型 製 品 づくりの 推 進 高性能の診断システムの開発・設計と環境負荷を低減させる環境 医療システムは、ひとつの製品の使用期間が長いため、製品のライ 配慮設計を両立させた製品を提供することが、当社の取り組むべき フサイクル全体に占めるCO 2 排出量は使用時に占める割合が高くな 重要な責務の一つです。 ります。当社では少しでも使用時間を短縮するため、高精度な診断に * 当社で は、国 際 電 気 標 準 規 格「 I EC606 01-1- 9 」に準 拠した 製品 よる検査効率の向上や検査時間の短縮が可能な医療システムの提供 開 発・設 計 プ ロ セ ス を 展 開 し、製 品 企 画 か ら 開 発、生 産 ま で を によって、消費電力の削減に取り組んでいます。 通 し て 環 境 調 和 型 製 品 づ く り を 推 進 し て い ま す。こ れ か ら も、 地 球 温 暖 化 防 止 や 資 源 有 効 活 用、化 学 物 質 管 理 に よ り、環 境 医療機器における C O 2 排 出 量比率 効率を向上させた製品を提供していきます。 * 国際電気標準規格 IEC60601 -1 -9 : 年々 厳 しく な る 各 国 の 環 境 規 制 に 医 療 機 器 を 適 合 材料調達 させるため、環境配慮設計の要求事項を規定した国際電気標準規格( 2007年7月発 行 )。 製造 超音波診断システム 製品 のリサイクル 概要 C O 2 排出量例 病院 輸送 製品 つくる つ かう 製 品 サ イクル 製品回収ネット 26% 1% 流通 リサイクル 3% 0.1% 未満 使用 70% 廃棄 0.1% 未満 廃 製品 かえす いかす 資 源 有 効 活 用 の 取り組み 循環型社会を目指して、製品の小型化 / 軽量化やリサイクル部品 設計・調達・生 産 材料 の積極的な採用、再生可能な材料の使用率の向上など、3R 設計を 再資源化 推進しています。また、製品輸送時に使用する梱包材の削減や 再利用比率を高めた設計なども実施しています。 グリーン調 達 の 取り組 み 取引先様の協力を得て含有化学物質の調査を実施し、環境負荷の 少ない部品・部材を選定していただくとともに、当社でも含有化学 物質の検査を実施し、安心・安全な部品、部材を調達して使用して います。2010年7月に、グリーン調達説明会を例年通り全取引先様 に対して開催。当社のグリーン調達方針や施策をご理解いただき、化学 物質管理の継続的な協力をお願いしました。今後も取引先様との 連携を強化して安心・安全な製品を生産・販売していきます。 3R Reduce - 発生抑制 Reuse - 再使用 Recycle - 再生利用 患 者さんへの負荷 低 減 の 取り組み X 線診断システムや X 線 C T システムは、一般的には高画質にする ために X 線 量 を増 やして コントラスト を高めますが、当社では 最新の高性能な 画 像 処 理 技 術 の 開 発 に よ っ て、被 ば く 量 の 低 減 を実現しています。 また 、MRI システムは、一般的には撮影時に造影剤を使用しますが、 当社では造影剤を使用しない 非造影 MR A 撮影技術の血管撮影 技術によって、患者さんへの負担を低減しています。造影剤の使用量 化 学 物 質 管 理 の 取り組 み の削減は環境負荷低減にも貢献しています。 お客様に安心・安全に製品を使用していただくために、特定化学 物質(15物質) 全廃に向けた活動を強化しています。部品や部材調達 においては、取引先様との連携により化学物質データを収集し、 データベース管理による受入検査や製造履歴を管理できる仕組みの 構築を推進しています。特に、人体が触れる箇所は特定化学物質が 含有されない設計を実施。その他の化学物質についても、各国で新た に規 制 さ れ る 化 学 物 質 は 、 代 替 物 質 へ の 移 行 を 推 進 し て い き ます。 また、どの製品にいつ購入した部品が使用されているかを 把握する、トレーサビリティの導入も図っています。 非 造 影 M R A の 臨 床 デ ータ TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 17 Green of Producut 環境 製 品における環境 配慮 当社の医療システムは環境 配慮設計 を通じて、 エネルギー、資源、CO 2 の削減に取り組 んでいます。 ( 従来設計比 較 ) M R I システム Vantage Ti tan TM 埋立処分量 3T - 50 kg 資源(ヘリウム) - 438ℓ 高性能な冷凍機を採用し、磁石 架台からの液体 ヘリウムの漏れを ゼロ化。定期補充の作業を不要にしました。 * 再生利用が困難な FRP 素材 の使用量を重量ベースで38% 低減 。 省資源・産業廃 棄 物 の削 減 に貢 献しています。 非造影 MRA 撮 影技術によって患者さん へ の負担を低減します。 *FRP:Fiber Reinforced Plastics ( 2001年度機 種比 較 ) 超 音 波 診 断システム Apl io TM 消費電力 MX - 35 % 資源 CO2 - 35 % - 1.2 t / 年 最新の高密度実装技術の採用による軽量・コンパクト化により、容積の半減、設置面積の 30% 減を実現。 病棟内の移動が容易になり、検査時の空間も有効活用できます。 検査ワークフローの操作を最適化して検査時間を短縮。1検査あたりの消費電力を35% 削減します。 従来機種で使用しているブローブが共有できるため経済的です。 * 患者さんが触れる可能性がある箇所のPVC 全廃により、安心して使用できます。 *PVC:Polyvinyl chloride X 線 診 断システム ( 2006 年度機 種比 較 ) TM I n f i n i x Celeve i CO2 - 8.7 t / 年 TM X 線 線量だけでなく消費電力も削減する、最新の画像処理コンセプト PureBrain を搭載。 撮影を透視(収集 ) に置き替えた場合、被ばく線量を1/5 ∼1/10低 減します。 1検 査 に 換 算すると消 費 電 力 2 k W h ∼1 k W h の 削 減 に なります。 ( 2007年度機 種比較 ) X 線 C T システム Alexion TM 消費電力 CO2 - 24 % - 7.2 t / 年 コンパクト化による省資源を実現し、設置面積を削減。既設の撮影室に最小限の スペースと最小限の工事での据付が可能なため、工事で発生する産業廃棄物も削減できます。 * 最新の画像処理技術を採用し、X 線被ばくも低減する、最新の再構成処理機能「AIDR 」を搭載。 X 線被ばく線量を最大75%削減します。 *AIDR:Adaptive Iterative Dose Reduction TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 18 Green of Process 環境 生 産・企 業 活 動 に お ける 環 境 配 慮 那須 事 業 所 で は 、 自然環境との共存を目指した事業活動に取り組 んで います 。 那須 事 業所 の自然 環 境 国内唯一の本社機能および生産機能をもつ那須事業所は、近隣に 一級河川「箒 川」や田園地帯が広 がる自然豊かな立地 環 境にあり ます。自然との調和を図り、持続可能な社会を目指すため、 事業活動に おいても環境活動に取り組んでいます。 那須 事 業所 における CO 2 の 削 減 徹 底した水 質 管 理・検 査 那須事業所におけるCO 2 排出量の大半を電力が占めるため、さま 那須事業所内で使用した水は、法令の規制値や市との協定で定めら ざまな取り組みによって施設内における電力使用量を削減してい れている規制値よりも厳しい自主管理値を設定し、事業所内にある ます。2010年度は、事業所の施設や駐車場の外灯をすべてLED照明 排水処理場で管理。データ管理と魚を放流しているモニタ池によって に変更し、年間CO 2 排出量の11.3t削減を実現しました。また、 水質を監視し、規制値をクリアしたキレイな水を箒川へ還しています。 導入後約30年が経過した受電設備を高効率の機器に変更し、年間 CO2 排出量を9.2 t 削減するとともに、空調設備を最新のインバータ・ エアコンに一部変更し、年間CO 2 排出量を7 . 4 t 削 減 しました。 水素イオン濃度指数(pH) 9 8.6 協定規制値 8 7.10 7 7.30 7.30 7.20 7.20 7.20 7.10 7.40 7.20 7.10 7.20 6.4 6 LED照明導入 5.8 年間CO 2 排出量 - 11. 3 t '10/4 5 6 7 8 9 10 11 12 '11/1 2 3 生物化学的酸素要求量( BOD) 12 (mg/ l) 10 10 高効率受電 設備導入 7.6 自主管理値 7.10 年間CO 2 排出量 - 9. 2 t 協定規制値 8 6.7 自主管理値 6 4.1 4 3.0 2 0 1.0 1.0 '10/4 5 1.8 1.2 6 7 8 9 1.0 1.0 1.0 0.8 1.5 1.6 10 11 12 '11/1 2 3 水受 入 量 の 削 減 の 取り組み 電力量 LPG A重油 96 .2% 3.1% 0. 7% 製造 39. 2% 空調 23.4% 照明・コンセント 22.1% ユーティリティ 15. 3% 2 010 年度 エネルギー使用量内訳 環境問題として恒常的な水不足がいわれる中、当社では 2008 年に 中水道を導入し、水の再利用を推進しています。2010 年は地下 水を利用し、繰り返し使用した上で自然に還すことで、水受入量を 2009 年度に比べ 21,000m3 削減しました。 80000 (m3) 60000 2 010 年度 電力用途別内訳 40000 20000 0 2008 2009 2010 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 19 Green of Process 環境 生 産・企 業 活 動 に お ける 環 境 配 慮 企 業全体として、あらゆる事業活動によって環境保全に取り組んでいます。 モーダルシフトの 拡 大によるC O 2 削 減 廃 棄 物 削 減 の 取り組み 当 社 は、2009 年に医 療 シ ス テ ム メ ー カ ー で初 め て「エ コ レ ー ル * 2010 年度は、梱包材の削減や木製パレットのリユースの拡大、さら マーク 」認定を取得し、2010年度も更新しました。2010年度は、 には廃プラスチック類、ガラスくず、陶磁器くずのリサイクル(固形 モーダルシフトの更なる拡大とともに、トラックの空車走行の削減に 燃 料化) の強化によって、2009 年度よりも総排出量を59 t 削減しま より、物流におけるCO2削減を積極的に推進しました。 した。また、従来埋め立て処分していたものを固形燃料としてリサ イクルすることにより最終的な埋立て排出量を 1. 2 t 削減しました。 リサイクル 減量化 廃棄物の最終処分 埋め立て * エコレールマーク:500km以上の陸上貨物輸送(鉄道+トラック)において15%以上鉄道利用 95% 5% 0.1% 未満 の企 業 に 与 え ら れ る マ ー ク で す 。 モーダルシフト適用率と生産高比 CO 2 排出量 1.8 鉄道輸送適用率 1.75 60 +19% 54.4% 1.7 1.65 1.52t 1.5 生産高比CO2排出量 1.45 廃棄物総排出量 2,931t 2,872t -59t 2009年 2010年 埋め立て排出量 3.0 t 1. 8 t -1.2 t 30 1.59t 1.55 2010年 40 35.4% 1.6 50 2009年 2009 20 10 -0.07 t 2010 ( t -co 2 / 億円 ) 0 (%) 保 守・メンテナンスの 取り組み I T の 活 用による出 張 回 数 の 削 減 シ ス テ ム の 状 態 を リ モ ー ト で 監 視 す る リ モ ー ト メ ン テ ナンス 当社では、2010 年1 0 月に高品位ビデオ会議 システムを導入。従来 システム「 Inner VisionTM Plus」の 利用拡大を図ることで、ト ラ ブ ル のビデオ会議では対応できなかった明瞭な画像や音声での会議が を未然に防ぎ、カスタマーエンジニアの移動や部品の輸送を最小限 可能になったことで、現地に行かなくてもスムーズな打ち合わせが に抑えています。これにより、交 通手段の利用削減によるCO 2 排出 可能となりました。年間の海外出張回数が削減し、鉄道や航空機 量を2009 年度よりも15.1 t 削減しました。 などの交通機関の利用削減につながっています。 リモートメンテナンスによる CO 2 削減量 16 14 12 CO2削減量 10 3倍 8 6 4 2 0 2009 2010 ( t -co 2 / 億円 ) TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 20 環 境 コミュニ ケ ーション 環境 地球内企業として、持続可能な地球の未来のため、 ステークホルダーとともに環境課題を考えていきます。 「 G r e e n D a y 」の 開 催 東芝メディカルシステムズ・ヨーロッパ社では、2011 年3月 4 日に 環境への取り組み強化として全従業員参加による「Green Day」を 開催 。各部門での環境活動紹介や日本からも技師長が参加して 当社の環境活動を紹介しました。また、環境メッセージを印刷した ラ ン チ ョ ン シ ー ト の 配 布 や「eco style」ロ ゴ が つ い た ケ ー キ を 用意するなど、さまざまな環境イベントを開催し、コミュニケー 食堂のランチョンシート 「eco style」ロゴ付ケーキ ションを深めるとともに、新たな課題を共有しました。 生物多様性 の講演会 へ 参加 近隣児 童が環境施 設 を見学 環境月間の一環として、2010 年 7 月7日、那須事業所にて NPO 法人 那須事業所の近隣小学校から環境施設見学の要請を受けて、2010年 「栃木県環境カウンセラー協会」から講師を招いて生物多様性の講演 6月11日、排水処理施設の見学を実施。凝集剤を利用した汚水の分離 会を実施し、約160名の従業員が参加しました。自然豊かな那須での 実験や電子顕微鏡による微生物の観測など排水処理の学習も 事業の継続的成長における生物多様性の重要性が再認識され、今後の 行いました 。今後も子供たちへ環境保全の重要さを伝えていきます。 環境活動の推進力となっています。 足尾銅山植樹デー に参 加 廃棄物処理施設の見学会実施 2010 年5月31日、連合栃木主催の100 年事業、足尾鉱毒事件の跡地 2010 年 10 月 22 日、那 須 事 業 所 の 廃 棄 物 や 当 社 製 品 の 廃 棄 物 を への累計10万本の苗木の植樹計画に基づいた「足尾銅山植樹デー 」に 処 理 して い る 廃 棄 物 処 理 施 設 の 見 学 会 を 開 催。従 業 員 が 多 数 那須事業所の従業員も多数参加し、累計 6, 260本を植樹しました。 参 加 し、 廃 棄 物 量 削 減 の 必 要 性 や 製 品 素 材 の 選 定 ポ イ ン ト、 壊れた自然の修復の難しさや森林がなく保水力を失った山では 分解容易性の重要性を改めて理解しました。環境経営副責任者も 洪水が起きやすいなど、環境保全の重要さを体感しました。 毎年参 加 し 、 資 源 の 有 効 活 用 推 進 を 従 業 員 へ 伝 え て い ま す 。 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 21 環 境 デ ータ 環境 環境負荷データを把握、集計、分析し、環境効率向上に向けて取り組んでいます。 当社の事業活動における環境負荷 ( 環境に与える影響 ) の主なものには、エネルギーの使用、化学物質の使用、温室ガスの排出、公共用水域 への排水の 放 流 、 廃 棄 物の排出 などが あります 。 こ れ ら の 環 境 負 荷 を 低 減 し 、 循 環 型 社 会 の 構 築 を 目 指 し ま す 。 2 01 0 年 度 環 境 負 荷 のフロー 電気 ( ) 内は2 009 年度比較 エネ ルギ ー 2, 080 万 KW h(+176 万 ) 開発 ・設 計 エネ ルギ ー イ ン プット 38 . 7 Kℓ(−4 . 3 ) L PG エネ ルギ ー 129 t (+2) 市水 アウ トプット 重油 製造 用水 CO2 温室効 果ガス 7, 6 04 t(+1,454) 排水 排水放流 5.0 万 m3(+0.4 ) 3. 8 万 m (−2 .1万 ) 3 化学 物質 136 t (−9) 販 売・物流 ・サ ービス 廃棄 リサイクル アウトプット 2,738 t (−65) 1. 8 t(−1.2 ) アウトプット 製品 の 使 用 埋め立て ※数値は生産拠点である那須事業所の集計。CO2の換算係数 (実測値) は2009年度、2010年度のそれぞれの係数を使用。 環境経営推進活動に要したコストおよび効果を把握し、 事業活動の指針として活用しています。 東芝グループでは事業活動の指針として、環境保全に関する投資額やその費用を集計する「環境会計」に取り組んでいます。東芝メディカルシステムズ グループでも、国内および海外のグループ会社 (30人以上のオフィス ) 8 拠点について環境会計を集計しています。2010 年度に投入した費用を「環境推進 コスト」 、活動の効果を「環境推進効果」として算出しています。今後も精度をあげて環境会計公開できるように取り込んでいきます。 環境会計報告 環 境 推 進コスト 分類 内容 事業エリア内コスト 環境負荷低減 ① ∼ ③ 内訳 ① 公害防止コスト ② 地球環境保全コスト ③ 資源循環コスト 大気 、水質、土壌汚染 など 温暖化防止、オゾン層保護 など 資源有効利用、廃棄物減量化 など 上・下流コスト グリーン調達、リサイクル など 管理活動コスト 環境教育、環境保全人件費 など 研究開発コスト 環境調和型製品開発 など 社会活動コスト 緑化、情報開示 など 環境損傷コスト 大気汚染賦課金 など 合計 環境推進効果 投資額 当期費用 130 0 130 0 3 0 371 52 200 119 192 179 0 0 0 133 1,684 0 0 2,426 実質効果の内訳 項目 エネルギー 項目 -2.8 t 大気関係 0.5 t -34 使用段階での 環境負荷低減効果 0 投資前後の環境リスク減少額を算出したもの 合計 491 金額換算効果 -35 1 -34 顧客効果の内訳 項目 リスク回避効果 *1 合計 -79 603 環境負荷低減量 排水関係 合計 使用段階での環境負荷低減効果を金額換算したもの 3 みなし効 果 の 内 訳 電気料金や水道料金などの削減で直接金額換算できるもの 顧客効果 38 合計 -79 内容 環境負荷の削減量を金額換算したもの -120 218 t 22,170m3 用水 分類 みなし効果 金額換算効果 -1405kℓ 廃棄物 実質効果 * 単位:百万円 *1 環境負荷低減量 環境負荷低減量 *2 2,741万 k Wh *1. 2009年度と2010年度の差分 *2. 2010年度の実績 金額換算効果 603 ○ 集計対象範囲:東芝メディカルシステムズ および国内グループ会社、海外グループ会社(30人以上オフィス対象) ○ 集 計 期 間:2010年 4月 1日 ∼ 2011年 3月 31日 ○ 集 計 方 法:環境推進コストは環境省の「環境会計システム導入のためのガイドライン」、環境推進効果は 東芝グループの 基準 による 。 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 22 会社概要 商号 東芝メディカルシステムズ株式会社 (TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CORPORATION) 創業 1930 年(昭和 5 年 10 月) 設立 1948 年(昭和 23 年 9 月) 代 表者 代表取締役社長 綱 川 智 本社 栃木県大田原市下石上 1385 番地 TEL:0287 - 26 - 6211(代 表) 資本金 207 億 円 グループ従業員数 7,500 人 グループ売上高 3,375 億円(2010 年度実績 ) 事業内容 医療機器・システム (診断用X 線装置、医用 X 線 C T 装置、磁気共鳴画像診断装置、 (2011年 3 月 31日現在 ) 超音波画像診断装置、放射線 治 療装置、診断用核医学装置、医用検体 検査機器、 医療機関向け情報システム など ) の開発、製造、販売、サービス http://www.toshiba-medical.co.jp 本社 〒324-8550 栃木県大田原市下石上1385番地 Tel. 0287-26- 6211 © Toshiba Medical Systems Corporation 2011 「Made for Life」 「Aquilion 」 「RPP」 「InnerVision」 ●東芝メディカルシステムズ株式会社本社、SIセンターは、品質マネジメントシステムの国際規格ISO 9001およびISO 134 85の認証を取得しています。 ●東芝メディカルシステムズ株式会社那須事業所は、環境マネジメントシステムの国際規格ISO 14 001の認証を取得しています。 「Aplio」 「Vantage Titan」 「Alexion」 「Pure Brain」 ●東芝メディカルシステムズ株式会社那須事業所は、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格OHSAS18001の認証を取得しています。 「InfinixCeleve」 「Viamo」は東芝メディカルシステムズ 株式会社の商標です。 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2011 23
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